◯心理療法全書
心の態度や暗示が治病に重要だという話やニューソートが大体
あんまりオカルト的な技法の話はない
現代において読んでも割と内容が通じる
著者の西川光二郎は社会主義者として有名なんだってさ
神は病・死・悪・罪を非認す
クリスチャン・サイエンスは精神の力で病気を治すというので広がった新宗教
私の理解では、「神は病を作らなかったのだ」と一念に考えると治る、というものかと
広がったからには、実際に効き目が合ったのだろうねえ
しかし、私の非常に不満なのは、病を治せたにせよ、恐らくいままでの信者全員が死んでいることだ
神は病を作らなかったのと同様に死も作らなかったのだから、病を克服したように死も克服しろよ
何を、普通に死んでやがるんだ?(奇跡のコース的に言えば、奇跡に難易度はないんで、病気を治すのと不死になるのは同じ難易度だ)
ところで、今は、クリスチャン・サイエンスの時代ではなく奇跡のコースの時代だ((本)科学と健康ー付聖書の鍵、メリー・ベーカー・エディ)
奇跡のコースもねえ、「奇跡とは許しのことです」みたいな、くだらないポエムみたいな理解が一般的にされていて、しかもそれは別に間違いではないんだけど、心の中で許すなんて誰でもできるわけだよ
例えば、誰かに片腕をズバッと切り落とされたとしよう
この場合、その人を許すのが奇跡であるわけだが、そこで片腕がない状態からピッコロ大魔王よろしく腕がズビャッと生えてくるくらいできてないと、許したことにならないのよな
というのも、片腕がない状態のままでいるというのは、切り落とした奴に向かって「お前のせいで片腕なくなったじゃねえか!お前には罪がある!」というメッセージを出しているも同然だからだ
理論上は、この程度のことできて当たり前のはずなんだがな
昔のクリスチャン・サイエンス信者が病気治せるんなら、現代の奇跡のコース信者はこの程度できないと進歩がないよなあ、何十年も経ってるんだからさあ
・ジョン・バチェラー
身体を強くするには
静かに座して瞑目し、身体の全部に緩みを与えて、身体の各部が分かれて休んでると思うがよい
・The Renewal Of The Body(Militz, Annie Rix)と天理教の「御道の宝」
心の改良 病の根治 御道の宝(小倉暁風著)、という本のことだろう
これらが似たような発想だというので、比較されながら紹介されている
レオ・ネットワーク的に非常に興味深い
これらは「病気がどんな心理を象徴しているのか」という内容であり、しかも「御道の宝」には日本語版ゴスリングの言葉とでも言うべきような発想もある
・ミリイツ
聾は人の言葉に耳を傾けるに従順でなく、聞いたことに率直に従わない
触覚の弱いのは、喜んで人と共同することで治る
肩に病あるのを治すには、主にを神に背負わせ、自分が負うべき重荷がないことを考える
肩こりは、自分一人で背負えないものを、背負うべきと思い込みクヨクヨしてるから
胸の狭い呼吸の浅いのは、自分や自分の家族のみを愛する狭い愛
心臓の弱いのは、愛されることの不足または愛することの不足
腸は同情を代表する
背骨は意志を代表する(have backbone意地がある)
自分の心が悪い思想で充満してくると、それによる汚物を排泄するために腎臓が過労する
精神的、肉体的に安全に支持されているということが、足に出る
楽しい感情はまず足に出る、楽しい時は足が踊る
・御道の宝
角膜炎(ほし目)、万事を見るにつけ「ほしいの心遣」
かすみ目「人の目をかすめたる心遣」
鳥目は取り目、取り込む心遣ばかり多い
臭鼻「高慢なる我をもって人をくさしたる心遣」
咽の乾燥、「誠(誠はものを湿す)なくかつ性急の心遣」
鳩尾は仕分け場所、ここが痛むのは「万事を処理するに苦しむ心遣」
宿便「出し惜しみの心」
・人身磁気説
人身磁気を強くするために、1心の態度を積極的にする、2毎日数回、静かに深呼吸し、手足首銅を十分に伸ばし、深呼吸で吸ったエネルギーを身体各部へ普及させる
射出するには、1鏡に立ち自分の像へ「お前は私の命令に奉ずべきだ」「お前は私に服従すべきだ」「お前は私よりも弱い」と観念する、2道を歩いてる時、前の人の後頭を凝視し、「後ろを見よ」と念じて、彼が後ろを見るまでつける、3人の集まる場所で、人の後頭を凝視し、「右向け」「左向け」と念じる、4「左手で持ってるものを右手に持ち替えろ(逆も可)」と念じる、5窓から通行人に念じる
通行中人に当たられるとか、商店でいつも後回しにされる、という悩みの解消によい
・心理解剖療法
催眠術で、恐怖症等の悩みの原因の過去の出来事を探り、それを打ち消すような暗示をする(めっちゃ普通だ)
木村天真、催眠術してると霊がかかり、「これこれの理由で憑依してる、祟っている」というので、退散式をやると治ったという事例がある、これは心理解剖療法の原始的なものである(そうか?違う原理じゃね?)
・病床の友へ
これはオカルトや暗示療法関係なく、著名人の病気への考え方を紹介するものだが、深い内容
病気には使命がある
「死生の門を出入りすると、人生の趣味もいくらか分かるようだ」「かつては一種の反感を持っていたが、今では宗教について少なくとも同情を持てるようになった」(高山樗牛)
「宗教上の悟りを間違って考えていた、いかなる時でも平気で死ぬことができる、これが悟りの真意だと。だが、今にして昨日の非を知る。いかなる困難の苦境でも平気で生きれるのが悟りの真意だ」(正岡子規)
「長男が5〜6才の時、妻が言う、『今から金銭を貯めてこの子の学資を作り、15〜16になれば東京に出して学業につかせないわけにはいかない。どう貯蓄すればいいか』。私は諭して言う『心配するな、子供の長生きもまだ分からない、子供の賢愚も分からない。大金があっても子供が馬鹿なら使いみちがない。無事に長生きし学に耐える才能あれば、学資は必ずどうにかなる。十年後を今日のように苦慮する必要はない』。今や長男は10才で死んで、妻も病気で余命は長くない。取り越し苦労の無益にして、人生のあてにならなさはこの通りだ」(清沢満之)
◯観自在術
観自在とはイマジネーションのことらしい
観自在宗という宗教を立ち上げた教祖と妻の半生を綴ったもの
何が言いたいのか、よく分からん本だったな
所々興味を引く所もあるのだが
技法についてはほぼ無い
教祖の妻がこの人で、大正・昭和期の日本のフェミニズム運動家で有名だから収録されたのかな
夫の木村秀雄(夢弓とも)は、駒子の進学の際の後見人だった人物の甥で、同志社中学を中退して渡米し、バークレーの大学で神学を学んだ。留学中にピエール・アーノルド・バーナード(Pierre Arnold Bernard)から秘密のタントラを伝授され、薬物によるイニシエーションも体験した[7](バーナードは“ザ・グレート・オーム”の異名を持つアメリカ人で、アメリカにヨガを紹介した初めての人物と言われている)。約1年半滞在後、帰国。故郷の熊本で催眠術や心霊術を使った新宗教「観自在宗」を立ち上げた。1935年(昭和10年)に死亡[1]。
ここらへんのエピソードも書いてある
ピエール・アーノルド・バーナードってのは、インドにも行ったことのないアメリカ人で、山師っぽいんだが、エピソードを読む限り能力があったようだ
タントラとか言ってるけど、性的な技法は出てこなかった
勧められた薬物飲んだら、幽体離脱とか神秘体験したらしい