アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)フィンドホーンの魔法・その一

フィンドホーンというのは、有名なニューエイジのコミュニティ

歴史 - Findhorn Foundation

1962から始まり、今現在も続いているそうで、すごいねえ

 

極貧一家(夫ピーター妻アイリーンと子供3人)+大人一人(ドロシー・マクリーン)がキャンプ場に住み着いた

で、自分たちで野菜等を作るんだが、神やら精霊のチャネリングの言う通りに栽培した所、それが農業の常識を覆すような非常に良い成果を出して、人々の注目を引く

常識的に作物が育つわけがないとされる砂地で、18kgのキャベツを作ったり、とか

それから、ニューエイジ的な人々を惹きつけてコミュニティ化していく

 

この本はフィンドホーンを立ち上げた重要人物の紹介が主である

いや〜、凄い人生送ってきているね

割とマジで奇跡、読み応えあるよ

 

ただ、訳者後書きによると・・・

この本は1972年までポール・ホーケンがフィンドホーンで書いたらしいんだが、1970年以前の話をまとめている

その1972年の時点で結構色々問題が発生していたようなのだが、そこらへんにはほとんど触れられていない

それで「ロマンチックに過ぎる」とか内部の人に言われている

また、「20年も昔のこと、今とは全然違う」とも言われている

 

2020の今においては、そこからさらに25年経っちゃったりしているので、今のフィンドホーンがどんな雰囲気なのかは分からないねえ

 

参考:

不倫、内なる声、作物巨大化…!? 「フィンドホーン財団」創設者たちの仰天エピソード集! - TOCANA

フィンドフォーンの楽園的イメージからは想像しがたい人間的な物語があったことに驚いた『フィンドホーンの魔法 ポール ホーケン(著), 山川 紘矢(翻訳),山川 亜希子(翻訳)』 : KOKOKARA*LABO

このピーターとシーナとアイリーンは、衝動的に、結婚したり、離婚したり、子供生んだり、あっち行ったりこっち行ったり・・・、何考えてるのか分からない

頭がおかしいのか?

・・・いやいや、まあ、ボーエン理論の概念を借りれば、分化の低い人達、って印象だな、私的にはね

分化の低い人達が分化の低いことをやってるのを、この本では、宗教的な屁理屈で変に美化しているように、私には思われる

この人達は、まあ宗教的な修行なり訓練とかにおいては常人の遥か上を行っているのが明らかなのだが、それで分化が上がったようにも思えないんだよね

アルコール依存症だけど物凄く芸術的才能がある、みたいなタイプの人っているじゃん?

同じように、心理的問題を大いに抱えてるんだけど物凄く宗教的才能があるタイプってのがあって、それに当てはまるのかなあ、とか考えた

宗教的な意味での成長と心理学的な意味での成長ってのは全く別物なのかもしれない

そういうことを考えさせる本だった

 

ピーターはアイリーンと別れ、1979に共同体を去り、のちに若い女性と結婚して一男をもうけましたが、その女性とも別れて、また別の女性と結婚し、講演旅行や聖地巡礼などを行う幸せな晩年を送っていたとのことです(訳者あとがき)

「それで本当に幸せなの?」って思うんだがね

ピーターは本当にすごい経験を積んできている人なのだが・・・、この結末では心理学的に成長したようには思えない

 

・ピーター

子供の頃、父がリューマチでルーシル・ラッターバイ(「銀の鹿」という元アメリカインディアンの首長をチャネリングする)の神秘療法を受けに行き、一緒に行って初めてオカルトに触れる

17歳ホテルで働き始め、そこでクリスチャン・ローゼンクロイツバラ十字会の人と仲良くなり、会に入れてもらう

サリバン博士のクロトナ会でオカルトを教わる

22歳軍に入る、かなり自由だったらしく、古代の秘儀にまつわるような所を探求する

バドリナス師とか言う神秘的な人物を探したり、チベット行ったり

イギリスに帰還してからシーナ・ガバンと会う

本ではさらっと流しているが、TOCANAの記事では「このシーナ・ゴゥヴァンという女性は、新興宗教団体「フェイス・ミッション」の指導者で、ピーターと出会うなり「これは神からのメッセージである」として、彼に当時の妻と離婚して自分と結婚するよう命じた。こうしてピーターは、師であり妻となったシーナ・ゴゥヴァンに従う身となった。」ということだから、何考えてんだという感じだ

5年一緒に過ごし、シーナが「もはや夫婦であるべきではない」という啓示を受け離婚

すでにアンドリュー・クームと結婚し5人の子持ちのアイリーンと会う

アイリーンはピーターと不倫し、アンドリューは子供連れて去る

このショックに打ちひしがれている時に、アイリーンは神の声を聞く

アイリーン妊娠、ピーターは中東に派遣される、シーナは病気になりピーターに助けを求めアイリーンが世話することになる(これも意味不明)

アイリーンとシーナの関係は緊張した不愉快なものだった(そりゃそうだろう)

法律的にはピーターとシーナはまだ夫婦だった(これも意味不明)

アイリーン自殺未遂、アイリーン弟が発見し連れて帰る

ピーターは戻って、アイリーンはピーターとともにまたアンドリューの元を出て行く(これも意味不明)

 

色々意味不明なことをやってるけど、ピーターとシーナとアイリーンは色々「神の導き」だと思ってやっている

心理的に色々問題あって宗教に依存する、よくあるタイプね」って感じなんだが、彼らは最終的にはフィンドホーンで奇跡を起こすので、「神の導き」ってのは単なる神経症患者の合理化では終わらない

ここらへんが非常に評価が難しい