アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)日本人の身・心・霊8

「日本人の身・心・霊」シリーズを扱っていくが、紹介する順番がバラバラである

興味あるところから齧っていって私の読んだ順番がバラバラだからというだけで、深い意味はない

 

・解説

(井村)源流を加持祈祷等の宗教的治病とみる。仏教神道の行法をその思想体系から切り離し近代化したもの。

精神療法・霊術は催眠術の流行に始まる。精神療法には二種類あった、1暗示療法、2霊気療法。そもそも催眠術の説明原理も、暗示によるものと動物磁気(という生命流体)によるものがあった。後者が多数の霊術家の採用した理論。

「精神療法は健康法・治療術というより精神修養法としての性格が濃かった」。宗教文化に影響受けつつも、一定の距離を置いていた。「修行」ではなく「修養」。

大正時代最盛期の精神療法は、治病という目的で整理されたものでなく、治病術が自己目的化し、宗教伝統の倫理哲学、自然科学の世界観を再編集し、宗教的とも言える運動の状態を呈していた

 

技法では、基本的に「腹式呼吸」「霊動」「手当て」の三種類

腹式呼吸の技法は「岡田式静座法」「心霊治療秘書」

岡田式だけ、吐く時に下腹に力入れる逆呼吸

呼吸法を続けると、岡田式含めて身体の動揺起こる場合がある

意図せずに発生した場合もあるし、意図的に起こす場合もある

こうした自動現象は霊動と呼ばれた

霊動を本人の修養・健康法に使うもの:岩田美妙/篤之介(本能療法)、嘉悦敏(国民自健術)、高木秀輔(神秘霊動術)、石井常造(生気自強療術)

霊動を患者の患部に伝えて治療する:太霊道、木原鬼仏(妙智観音療法)、渡辺藤交(心霊治療)

 

大正後期、精神療法は治療術という道具的功利的意味合いが強くなる。オステオパシー、指圧、マッサージ等の生理療法、電気・光線使う物理療法が出てくる。これらの物療師が精神療法の心療師を数で抜き、民間療法の主役になる。

霊術家の誇大な哲学を患者が共有できる時代でなく、実証的効果が求められた

物理療法は効果はともかく、治療を体感でき、治療師は霊術よりも容易に熟達できた

 

参考文献:「催眠術と日本近代」「霊術家の饗宴」「病いと社会」「太鼓腹はなぜ嫌われるようになったか」

 

明治30年台に健康法流行、サンダウの鉄アレイ運動、熊代彦太郎の深呼吸術、冷水浴等の身体中心の健康法。40年台、精神性を帯びてきて、岡田式静座法、息心調和法。

 

今に残るもの:岡田式静座法、息心調和法、古武術ブームで肥田春充中村天風野口晴哉西勝造、正食の桜沢如一、臼井レイキ、谷口雅春

 

◯精神治療法

キリスト教の牧師によるもの

催眠術と潜在意識の重要性を論じて、精神療法を論じる

1静坐して深呼吸をなす

下腹部まで吸い込む心持ち

2専念に疾病治癒を黙想する

「歯痛を治す」とか「喘息を治す」とか一念集中

3自信を得るまで続ける

やってると、「自分はこの痛みを取れる」とか「病を軽くできる」という自信が起こってくるらしい

4最後に気合をかけて活を入れて摩擦する

自信が起こったら、その刹那、エッと元気を込めて患部を摩擦する

 他人を治す場合、患者にも深呼吸、専念に疾病治癒を黙想させ、患者の患部に手を当て、患者に自分の目を見るようにさせる。患者の精神を握ったように感じたら、エッと元気を込めて患部を摩擦する

どんくらい効果があるかは、書いてある限りでは結構すごい

喘息、リウマチ、神経痛、ヒステリー症、胃病、病名不明で身体不自由なもの、指が動かない、汽車電車酔い、夜分に手足が痛む、能衰弱、食欲欠乏、肩こり頭痛歯痛

一回〜数回で大体治せたらしい

 

◯霊術と霊術家

書いてる人は清水芳洲らしい

自分や仲間を持ち上げて、敵をこき下ろしたりしてるので、全部信用できるわけではないそうだ

しかし、大言壮語して客寄せする山師が当時たくさん出てきたのは感じられる

心霊主義時代には、本物の霊媒もいたが、それより遥かに多くのインチキ霊媒もいた

似たような感じだったのではないかな?

オカルトには、こういうのが付きものだよねえ