アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)日本人の身・心・霊2−1

民間精神療法の系統で一番面白いのは、催眠術関係かも知れないなあ

結局、催眠術が最もダイレクトに超能力に繋がってるので

 

◯催眠術における精神の現象

まあ、催眠術で何ができるかという話

桑原と同じようなことを言ってる、これが元ネタだったのだろうか

キリストが病気を治せたのは、患者側の信仰のためで、疑うものは治らないとか

催眠術療法と感応療法:催眠術療法はガッツリトランスに入れて暗示かける、感応療法はトランスに入れないで暗示かける。どっちも効く

この本でも超常現象が言及されており、天眼通の実例とかが載っている

予知夢、血の知らせ(虫の知らせ?)、棒寄せの術、読心術、長尻の客を帰らす法、火伏せの術、熱湯を冷ます術、物体の重量を変ずる、狐狸の憑依、等などを催眠術の立場から解説

 

◯催眠術独習

著者の体験談と催眠術の効果に対する持論の展開

この人の考え方によると、催眠術は単に人を眠らせるだけのものであり、睡眠薬とかと変わりない

暗示等によるそれ以上の効果は高等催眠術とでも呼ぶべき、別のものであるという

そして、それが純粋な感通作用(テレパシー)、心力の作用である、とする

諸々の現象は、術者にその信念が無ければ起こらない

術者が催眠などできないと思ってれば、それが被術者に伝わり、かからない

術者が催眠して起きなかったらどうしようと思ってれば、被術者が覚醒しなかったりする

実験で、被術者の手を上げさせて、同席者(術者ではない)に精神の力で手を降ろさせる。急に下げられなかったのは、別の参観者が「俺は上げよう」とか「邪魔してやろう」と思ったからだろう

被術者の視界をうちわで遮り(どうせ閉目してるが)、うちわの向こうに何があるか当てさせる。うちわの上に、指で富士山の形を書いて、当てさせる。「桃を見させる」と言って、うちわを手の平で消すように撫で、円形を指で書き、答えさせると、「桃が在ります」と言った、私の思うところを彼の口から言わせたのだ。

参観者にハンカチで何か物を包ませて、それを当てさせる

マッチ箱を示して、その中に何本あるか当てさせると、18本あるのに3本と答えた。聞いた人も何本あるか知らなかったからだ

だから、テレパシー作用だというのだろうが、多分、霊媒によっては、聞いた人が知らないことも当てるだろう

真言金縛りの法とか隠身術とかは、催眠術の禁止的麻痺を覚醒状態にあるものに施すもの。

禁止的麻痺は「あなたの足はもう動かない。さあ歩んでみなさい」というようなもの

実験で、著者は子供に無催眠でこれをやったりしてる

錯誤せる天眼通。被術者が事実を感じないで、術者のかくあるべしと思う心を感じてしまう、電話線の混線したような状態

催眠術自体は眠らせるだけなので、その治病効果は別の所に求めねばならない。加持祈祷と同じもの。天理教の信徒増加は、難病治ったとかが十中七八

著者は天理教を色々褒めている

ある老人が医者にさじを投げられるような状態になり、遺言を済ませただ臨終を待つだけとなった。病人は普段謡曲を好んでいたので、観世氏の謡を聞かせたらば、死後に思い残すこともなかろう、とて観世氏を招くことになった。本人は人事不詳息も絶え絶えで、枕経と謡曲を取り替えたようなもので、観世氏も不憫に思い、老人が回復し今一度好きな歌の一番でも歌えればよいと思って養老の曲を歌うことにした。歌い終わる頃に、病者に回復の兆しが出てきて、脈・体温が出てきた。二週間後には平癒した。観世氏の誠意の感通作用によるものだ

いい話だな〜

実験で、色んな病人を集め、「術者の精神の作用で病を治す」「目を閉じよ」と言い、笛を演奏し、被術者が鎮静した頃に心気を送った。脚気患者が歩けるようになり、中風患者が歩けるようになった

心力の例として、演説、個人の闘争、軍隊の戦争

文覚と西行

相撲、剣術、柔術などの妙手には心的勝負が伴う

心理的治療の実験で、無料で治療するとて患者を集めたら、一日に150人も来るようになり、いちいち催眠してられないので、特別のものを除いて無催眠で前額に手を置くことのみで治療することにした。これが不思議に功を奏した。一人平均三分ほど。つんぼ、手不随、目の腫れ、乳の腫れ。70才の老婦人両目失明、自分ではこのようなのは効果ないだろうと思ったが、病者は信念深く絶えず南無阿弥陀仏と唱えて、気の毒なので、自分も信念を強くし同じように2、3分施術した。その夜、提灯の火を見て、食物を見分けることが出来たという。信念の結果として幻覚が一時現れたのだろうと思ったが、後日色々実験したが真に見ることができていた

桑原やその弟子といい、このレベルのことを結構多くの術者ができたっぽい、というのがすごいねえ

 

◯催眠術の危険

まあまあ論理的なんだけど、煮え切らない所が残る内容

暗示感応性が高いのは危険である、ってのは100%同意なんだけどねえ

とても古い本にも関わらず、エグレゴーレやリアリティトランサーフィンの振り子の論に近い内容もある

催眠状態とは、暗示に感応する性能が正規の観念連合を破るまで強められることである

観念が偶然与えられる、偶然的な暗示がある

観念には、その内容通りの実況を実際に現そうとする傾向がある

通常意識で暗示が感応されないのは、暗示されるやいなやすぐに反対観念が起こり、暗示された観念の活動を制限するから

反対観念が多く速やかに現出することが、暗示感応性が弱いということ

催眠状態は、暗示感応性を人為的にある程度以上高められた状態、反対観念を出すべき時に現れない状態

著者は超能力を認めるが、それは催眠状態とは別である、とする

一旦感応させれば、感応の強度は増進し、効果は一層顕著になる

暗示感応性が元々高い人は、社会の転がっている、偶然的な暗示に反応し、病気を創りだしてしまう

吃りが伝染る

悪習慣を持ってる人からの感化で自分も悪習慣を持ってしまう

喫煙は、多くの人が喫煙してるのを見て、なんとなくやってみたくなって始める

精神不健全、平衡を失した精神活動。一般人が見て、怒るほどのことでないのに激しく怒る、悲しむほどのものでないのに大いに悲しむ。感動過度。一つの事柄によって引き起こされた観念が視力をたくましくするから。通常は、「無礼な人間だ」という観念が起こっても、「小人、怒る価値なし」という反対観念が起こって感動しない。

思慮と暗示は相容れない。思慮は二個の相反する観念の精力競争より成立する。何かを見て「買おう」と思っても、「質の善悪」「償の当否」等の観念起こり、競争する。これが思慮。思慮には必ず反対観念あり、反対観念現れないのが暗示感応作用。暗示感応性強い人は思慮に乏しい

意志は、自己を代表して一切の精神活動を統御する所の心的勢力。暗示の感応するは意志の支配無い瞬間。暗示感応性強い人は意志の支配の不十分な人

暗示感応性強いと、凡俗的美感に動かされ同化され支配される。流行に支配される。流行するものは美というよりも醜と言うべきもの多い。趣味の堕落なり。

世論というものは愚論多く謬見多い。世人が世論と聞けば真理と思い服従するのは、暗示感応性のため。ある説に感応して忽ち同意しその主張者となる、これが多くなって、世論となる。新聞の発達せる時代においては、新聞所説は第一暗示になること多し。

TVの発達せる時代においては、コメンテーターの所説は第一暗示になること多し

精神健全なる状態では、他人の説を聞くときには、必ず反対観念起こり、思考作用起こり、説の当否を考えた上で、同意・拒否を決めるが常。社会に精神健全なる人のみ生存していれば、世論など起こらない。人の説を聞いて直ちに完全なる真理として心服し、主張者となる、これは精神不健全の証拠であり、暗示感応性の強いため。

有害な主義主張が勢力になるほど多数の信奉者を得るのは、暗示感応性のため。

暗示感応性の強い国民ほど危険なものはない

さて、ここらへんは文句ないんだが、「催眠術は暗示感応性を高めるから危険」だという結論である

しかし、催眠セッションを繰り返すと、トランスに入りやすくなるというのは事実だろうが、それで覚醒時の暗示感応性が高まるか、と言えば、かなり疑問なのだが?

「元々思慮深い人でも、催眠セッションを繰り返すと、軽薄な流行を追う人になる」ということだが、この本の出版から現在まで相当時間経ってるが、こんな話聞いたことがないんだよねえ・・・

 

高熱を発する病に解熱剤を与えても、一時熱は下がっても、病が本当に治ったわけでない。興奮剤を与えれば、衰弱した患者も一時的に元気になるが、真に元気になったのではない。催眠術が病気を治すのもこの種のことではなかろうか?催眠で病気が治ったと言ってるのは、症候が無くなったことを示すのみ、根治したかは分からない

催眠術で疼痛をなくすのをよくやるが、痛みが無くなっただけで病が治ったわけではない。自覚症状と病は別物である

痛みは体の障害破壊を知らせる記号である。痛みを感じなかったら、体が破壊されてることに気づけない、障害はその度を増していくだろう。

歯痛を取るのは催眠の得意であるが、危険である。まずその原因は何かが治療上最重要である。歯根膜炎で歯痛が起こってるならば、暗示で痛みを取っても、歯根膜炎は残っており、ひどくなって歯根骨膜炎になる。

偶然の自然暗示で病気になったものは、催眠術で治るだろう。催眠術で真に治せるのはこの種のもののみ。

これも理にかなってるように見えて、イマイチ

というのも、現実に器質的疾患を治しちゃうことがしばしば起こるから

反論として、「それは催眠状態+αの超能力の分野でやってることであって、私の言う催眠術の範囲ではない」というのが考えられるが、実際問題として催眠術と超能力ってどうやって分けるの?って話になる

実践上は区別できない気がするんだけどね

一方で、心身相関については著者は認めている。

愉快な感情が体にいい作用を及ぼし、不愉快な感情が体に悪い作用を及ぼす。意志が強いと回復は早く、意志が弱いと遅い。愉快な感情や強固な意志をもたせるのは、自然的精神療法であり、重要である。催眠術は非自然的である。

これも何か不徹底だよね

催眠で感情や意志をいい方向に向けることも出来、そしてそれは体に器質的に作用できるということだから

また、自然的精神療法でも、暗示感応性の強い人ほどよく効いて、弱い人にはほぼ効果なしということになるだろう、ってのも問題だ

何か論旨一貫しない

 

◯催眠術治療教授案内書 附:催眠術書目

催眠術の通信教育があったんだね

これが、色んな精神療法の通信教育ビジネスの元型になったのだろうか

「催眠術書目」は怪しいねえ

これは普通の人が見たら、相手にしないと思う

何か、中国の占いの本の目録を見たのと似たような雰囲気

今で言えば、オカルト本をよく出す出版社の本の目録って感じ

 

動物電気

コンナ風ニ漢字ト片仮名デ書イテアッテマトモニ句読点モ付イテイナイ

読みにくくて仕方がないので、飛ばしてしまった

パスのやり方とかが書いてある