アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)日本人の身・心・霊2−3

◯自動療法

小著

この本が、自動療法、自動運動で治療する発想の初めのものなんだろうかね?

「暗示の力だけでなく、肉体的にも作用するから、より効く」という発想

自動運動は自己保存本能の現れと考える

催眠術かけたら、相手が自分で悪いところを揉んだり撫でたり、体操したりした所から発見したようだ

本人は「体が動いてるとはぼんやり分かるが、どんな風に動いてるかは分からない。動くままに任せて止めようとしない」と言う

肉体的な疾患にも、精神的なものにも効く

しかし、当時の悩みも現代人と似たような感じだなあ

・自動状態に入る方法

半趺坐(男子)、端座し足の親指を重ね臀部を両足に乗せ、姿勢を正しくする(婦人)

目は半ば開いて、かすかに鼻先の見えるくらい

手は膝に置き、右は上、左を下

 鼻から静かに腹いっぱい吸い、しばらく原の中に貯め、そろそろと口から吐く。この深呼吸を三回

自然呼吸を50回、数える、普通十二分。別に腹に力を入れる必要はない。呼吸を数えている間に無念無想になる

 自己暗示。物覚えをよくしたいとか、人前に出るのが怖いのを克服したいとか、心に思う。そして心持ち体を左右に動かす。最初に僅かに意志を使えば、それからはひとりでに動く。練習を積み、慣れてくると、意志なく、呼吸を数えている時に自然に動くようになる。種々の運動が起こってくる、大体5分。

 両手の平を胸で軽く合わせ、左右に開くと心に思うと、開いてくる。手の平を膝に置いて、上がると思うと上がってくる。練習すると、心で思わなくとも、合唱すれば左右に開き、膝に置けば上がったりする。そればかりでなく、手が自然と動いて、頭が悪ければ頭を揉み、胸が悪ければ胸を揉み、腰が冷えれば手の平をあてて温め、妊婦の胎児の位置が歪んでいれば揉んで位置を直す

この運動は、人により病気により練習如何によるが5〜10分

・腰の冷えるために小便を漏らす

自動療法で治したそうなのだが、漢方では腎陽不足の証だね

・神経衰弱(記憶力減衰とか、読んでも頭に入らないとか)、気が触れた、酒煙草、吃音、強迫観念ヒステリー、船酔い、小胆厭世悲観(岡田式静坐とか河合式強健術とかやってもダメだった例)、赤面

これらの精神的な性格の強いものも治るという

というか、紹介されてる例では、身体的な病気の例の方が少ないんだよな

催眠暗示の延長って著者は考えてたのかねえ

 

◯岡田式静坐三年

岡田式静坐に非常に熱心な弟子の本、早稲田大学の教授

当時、岡田式静坐は非常に流行って、有力な知識人も多くやっていた

 

参考になるメモ:古本夜話143 岡田虎二郎、岸本能武太『岡田式静坐三年』、相馬黒光 - 出版・読書メモランダム

岸本の静坐による体形の変化がその裸体写真に示されている

下腹を鍛えるということで、お腹がぽっこりしてるんだよね

ん〜、これはなんかやっぱり、現代人の美的感覚からすると、格好良くない・・・感じがするのよな

だが岡田は大正九年に四十九歳で急逝してしまう。死因は過労と腎臓病からの尿毒症だった。弟子たちは絶望と狼狽に追いやられ、黒光も日暮里参りを止め、道場は閉鎖の道をたどった。岡田は「不立文字の先生」で、何も残さず、弟子たちも二代目を立てることもなかった。そしてその死によって、「今もって先生の本体を理解することができません」という神秘の彼方へと消えてしまったのだ。

これもカリスマがさくっと死んじゃうと、組織・運動までも全部ガラガラと崩れちゃう例かな

四十九歳没ってのは、この時代でもちょい早い感じかな

死因は過労ということだが、「静坐をやってれば、超人的な体力がついて、過労なんて無いんだ」ぐらいの考えをしてたのだろう、本人も弟子たちも

だから、「弟子たちは絶望と狼狽に追いやられ」た、ということなんだろうねえ

 

岡田式静坐のやり方や効果が詳しく・・・というか、くどくどと書いてある

半分くらいは単なる静坐礼賛になってる気もするかなあ

心身に良い効果がある、というのはそうなんだろう

ただ、自分で「念腹宗」とか言い出したりし始めると、誇大妄想の領域に踏み込んでるのではないか、という気になる

だから、岡田本人が死んだら、一気に現実に引き戻されたということなんだろう

元々著者は病弱であったのが静坐で健康になったという

体が肥満した(当時は肥満気味の方が健康的だと見なされてた)、歩行が楽になった、冷えやのぼせがなくなる、風邪引かない、肩腰のコリがなくなる、胃腸が強くなる、声がよく出る、痔がよくなる、根気が強くなる・・・

1静坐の姿勢

尻を後ろへ突き出しつつ鳩尾を落とすのが難しい、三つ折りの姿勢(図を見るべし:岡田式静坐法 - がんに克つ

2逆呼吸

岡田式では常に腹の力を抜かない。普通息を吐く時に腹が凹むので、吐く時に腹に力を入れるようにする

一分に一回の呼吸が理想。著者は一分に二回〜四回

3身体の動揺

この現象はやっぱあったそうだ、ただ療法として利用しようという発想はない

律動は必ず下腹に力が入った時に起こる

 

瞬きを辛抱できる

これはちょっと面白い効果だ

岡田は瞬きをあんまりしなかったらしい