アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

I AMとサンジェルマン ~ネサラ・Q・UFO宗教の源流~ 後編その二

バラード夫妻は長年にわたり、一部の大都市の地下に「ガス層」が存在し、それが地震の原因になっていると聴衆に語ってきました。多くの心ひかれやすい人々はこの「ガス層」に怯え、自分を守るためにこのカルト集団に入信しました。バラード夫妻の「祈祷文(ディクリー)」だけがこれらの都市を完全な破壊から守ることができたのです。

これはカルト集団が常に行う、恐怖心を植え付けて心理的に従わせるやり方そのものでしたが、今回はさらに一歩進めて、人間の行動の別の原動力と組み合わせました。

その着想を最初に得たのは、バラード夫人でした。彼女は「アメリカを救う」ために、バラード夫妻が「いつ起きてもおかしくない」と言っていた地震から守る努力の中で、あの落ち着かない「ガス層」をすべて「純金」に変える画期的な考えを思いついたのです。

その運動に加わって、下水道ガスや、もっと深いところにあるその類のガスを、純粋な金に変えたいと思わない者はいないはずです。救われるだけでなく金持ちにもなれる、これ以上ない動機付けでしょう。そこで、レディ・バラード自ら「ガス変換のディクリー」を書き上げ、祝福され、金に執着するこの信者たちは、「アメリカを救う」という英雄的な努力の一環として、太平洋から大西洋までこのディクリーを叫び続けました。そして、すでにアメリカは地下に2兆ドル相当の金を埋蔵していることになっていました!

「インドには5つの偉大な山岳がある」と述べ、そのうちの1つの山を指して「この山にだけでも世界の借金を100倍返済できるほどの黄金が眠っている。私はそれが本当だと知っている」(1939年3月「VoiceoftheIAM」p.28)

「世界の借金を100倍返済できるほどの黄金」なんて言うと、確かにサンジェルマン基金みたいな感じだな

これが「ネサラ」や「繁栄プログラム」の原資とされるサンジェルマン信託の実態です。偽の金鉱山開発を謳った信用詐欺、あるいはそこから話題をそらすための燻製ニシンの虚偽、それがサンジェルマン信託です。

マルコスの金塊とマハルリカの伝説もそうでしたが、徳川埋蔵金からテンプル騎士団の財宝まで、人はほんの少しの事実から大きく夢をふくらませるものです。

サンジェルマン信託の場合、その核となるほんの少しの事実すらないように思えますが、その謎めいた曖昧さが、かえってネサラなど様々な「事実のカケラ」(「ネサラ法」は存在しないが、NESARAの提言は存在した)と結びつけるのに都合が良かったのかもしれません。

「サンジェルマン信託にも少なくとも徳川埋蔵金程度の事実は含まれているはずだ。全く根拠がなければ現在まで語り継がれないだろう。」と考える人もいるかもしれません。

そこで、この1930年代のアップル・ソースを1990年代に語り継いでいたエリザベス・クレア・プロフェットの講話の記録を見てみましょう。

ダニエル・レイボーンとナダ・レイボーンの人生について私たちが知っていることの多くは、ゴッドフレ・レイ・キングの著書『The Magic Presence』から得たものです。 ゴッドフレ・レイ・キングはガイ・バラードのペンネームです。そしてロータス・レイ・キングは、彼の妻エドナ・バラードのペンネームです。

『The Magic Presence』は現在でも邦訳が日本で売ってるし、あの有名な精神世界翻訳家の山川紘矢さんも肯定的な評価をしてる本だぜ、イェーイ!

私たちはI AM アクティビティの主な作品である『Unveiled Mysteries』、『The Magic Presence』、『The "I AM" Discourses』を読み、そしてアセンデッド・マスターたちがマークと私を通して与えてくれた教えに思いを馳せるとき、私たち自身が神の内なる法則と同化し、それを理解できるようになっていることに気きます。試されるのは、それらの法則を "驚くべき結果 "を伴って適用することです。これはここにいる誰もができることです。私たちはただ、やると決めるだけでいいのです。

『Unveiled Mysteries』、『The Magic Presence』、『The "I AM" Discourses』、全部邦訳が売ってる

考えてみてください。一心不乱に取り組めば、レイボーン夫妻のような祝福とイニシエーションを得ることができるのです。これが、彼らの物語が私たちにとって意味深い理由なのです。サンジェルマンはあなたを前進させるでしょう。しかし、あなたは物乞いのボウルを片手に来るのではなく、多くの生涯の奉仕の果実で高く積まれた大皿を持って来なければなりません。そう、本当に望むなら、マスターとの交わりを求め、見つけることができるのです。

マーク・プロフェットやエリザベス・クレア・プロフェットは、ガイ・バラードのファンタジックな著書を聖典のように扱い、そのまま鵜呑みし、便乗し、その登場人物である(架空の)アセンデッドマスターと「チャネリング」することで、さらに物語を紡いでいったのだということがわかります。

仮にマーク・プロフェットが病的な嘘つきや統合失調症ではなく、本当にアセンデッドマスター・ダニエル・レイボーンチャネリングしていたのだとしたら、何らかの詐術的な霊的存在と交信していたことになります。案外、こちらの可能性も捨てきれないと思います。

非常にありそうかと

そして最も可能性として低いのは、これらが真実であるということです。高尚な教えと表裏一体の、実のところ信者を惹きつけてきた彼らの予言や予告は、当時から、毎週、毎月、毎年、一つも実現せず、100年近く経っても実現していません。それが一番の証拠ではないでしょうか。SNS上では「私は3年も前から待っている」という人をよく見かけます。

三年くらいで済めば、この業界では傷の浅い方だと思う

ある有名スピリチュアル出版社の社長は20~30年前から待っていると自慢しているそうです(「20年間それで商売してきた」という方が正直だと思いますが・・・)。

ハハハ

それでも、いつの時代も、人間の願望や確証バイアスを糧にし、少しずつバージョンアップしながら、このカルト信仰は生き延びてきました。おそらくアセンデッドマスターの教えや神智学の中核には真実のエッセンスがあるのでしょう。それはヒマラヤの仏教僧が語る宇宙観のようなもので、俗世の人々があまり興味を抱かないような真実です。あるいは遠い未来の黄金時代の到来の可能性を告げるものかもしれません。それを様々な嘘の糖衣で塗り固め、添加物まみれにし、より大衆の口に合うように、魅力的にして売り込むバラード夫妻のようなセールスマンが、いつの時代にも現れては消え、バトンを引き継いでいるのだと思います。

ふむふむ

まあ、神智学自体がすでに色々胡散臭いし、アセンデッドマスターの教えも「じゃあ、元々のそれは何?」って問うても多分分かんないんだよねえ

 

④第21~22章(サンジェルマンの神力)

この訴訟は、バラードの過去の「湖の金鉱」計画と関係があり、2人の独裁者にとって面目を失う予期せぬ出来事でした。シカゴでは、2件の起訴を取り下げさせようと工作員を動かしていました。原告2人にも接触して訴えを撤回させようとしたようで、実際に1938年7月に起訴は取り下げられています。そこで1938年10月のシカゴ公演は安全だと考えており、イリノイ州の時効法によりかつての借金は時効になると確信していたようです。

自由の女神(!)がおっしゃいます。"シカゴの愛する皆さん、この大勢でここに引き寄せられたのは、光の力と行動のおかげです(拍手)"」
「愛する皆さん、もう少し辛抱強くいてください。光の力がシカゴを一掃する時が間もなく訪れます(拍手)! 人類は、現れたこれらの偉大な存在の英知に従い、使節が何をどこで行うかを規制・支配することの重要性を理解すべきです!」(1938年6月「Voice of the 'I AM'」p.9)

そして、バラード夫妻と彼らの「光の力」は、華やかな凱旋でシカゴを「一掃」しました。しかしこの予期せぬ訴訟で虚飾が剥がれ、何とか窮地を乗り切らねばなりませんでした。

アメリカの皆さん」とレディ・バラードは舞台から呼びかけました。「何を聞いたり読んだりしても、マイティ・アイアム・プレゼンスとアセンデッドマスターの仕事は清らかで正直で真実です。どんな虚偽が言われ印刷されようとも、私たちは一銭も見返りを求めたことはなく、他の宗教や信仰から人々を引き離そうともしていません。地球全体に言います。バラード氏は生涯を通して不正や不名誉なことは一切していません!これからもしないでしょう!」

レディ・バラードはマイクをガイ・バラードに渡しました。

「ありがとう、愛する蓮の花よ!私たちに悪意を持つ者がいるなんて信じられません。私たちは自身には何も欲しいと言っていません。私はマスターだと主張したことは一度もありません。そう言った者は全て嘘つきです!」

しかしバラードは「神なる偉大なる我らアイアム」として堂々と自らをたたえ、自身のセールストークを展開するのです!

以下のような控えめな自己主張があります:
彼は「不死の肉体に宿っている」(「The Magic Presence」p.390)。「宇宙のなにを恐れる必要もない」し、「何も彼の人生に刻まれることはない」(1935年8月の講演)。
彼は「自由な存在で、いつでも去れる」(1938年9月「Voice」p.11)。「地上には彼の代わりはいない」(1938年11月「Voice」p.13)。
彼は「ひたすら謙虚である」(1938年12月「Voice」p.6)。
「初めから一度も間違いを犯したことがない」(1937年2月「Voice」p.15)。
彼は「命じれ(ディクリーすれ)ば、ほとんど即座に叶う」(「A.M.D.」p.77)。でも彼とその妻エドナがいなければ「人類は地球から消え去っていた」(1938年1月7日「Group Letter」)。
そして最後に、信じられないかもしれませんが、彼は「生涯一銭も求めたことがない」(「A.M.L.」pp.391-392)。

ガイ・バラードがこの通りの存在なら、彼は「マスター」以上のものなのは間違いありません!バラードに「マスターだと15年前に主張した」と言われた者を、なぜ(控えめな言い方をするなら)「うそつき」と呼ぶのでしょうか?彼は今日でもかつてよりずっと偉大な存在と自己主張していませんか?

普通にサイコパスだよな

バラード夫妻の公式グループ報告書「Group Letter」1938年11月20日号には、シカゴの訴訟についての言及がたくさんあります。

「木曜の夜、愛するバラード氏が静かに立派なシカゴ・シビック会館の玄関ロビーで本に署名をしているところに、悪意ある攻撃がありました」

この「悪意ある攻撃」とは、補佐官がバラードに公式に召喚状を渡したことを指します。写真家たちもカメラを向けていました。実際の被害は報告されていません。「悪意ある攻撃」と表現するほどのことではありません。

「数分後」と公式報告書は続きます。「"アイアム訴訟について"と新聞売り子が叫ぶ声が聞こえました。まったく予期せぬことで、私たちは新聞を購入し、それを読んで大いに愉しみました...」

全知のサンジェルマンがいるくらいですから、どうしてこの出来事が「まったく予期せぬこと」だったのでしょう? そしてこの新聞記事を本当に「大いに愉しんだ」のでしょうか?

サンジェルマンはこの「奇跡の夜」に「ヨーロッパ出張」していたようで、翌日になってようやく悪意ある者たちと戦うため到着しました。

アメリカで最も悪質な5人の黒魔術師が昨夜拘束されました!」と彼は拍手する聴衆に告げました。訴訟の理由についてはこう語りました。

「この訴えを起こした女は、何年か前に、まったく理由もなく使節たちに激怒したのです」

6,775ドルという金額は、「海で失われたスペインの金」や3つのコロラド金鉱を手にした裕福な「アセンデッドマスター」にとっては「まったく理由もない」ことかもしれません。しかし、それは一生働き貯めた貴重な貯金を失った年老いた女性にとっては大きな出来事です。