120種以上の「普通の」処方薬に「自殺念慮を引き起こす副作用がある」ことがアメリカ薬剤師協会の報告で明らかに - In Deep
そこに、アメリカ薬剤師協会の公式ジャーナルである「米国薬剤師協会雑誌」に 2016年に発表された論文が引用されており、それによれば、「アメリカで処方されている処方薬のうち 125 種に自殺念慮や自殺行動を引き起こす可能性があると FDA からラベル付けされている」ことが記されているということでした。
ラベル付けされているというのは、警告として正式に記載されているということですが、それが 125種類もあるようです。
それとともに、「自殺念慮は伴わないが、うつ状態を引き起こす可能性がある処方薬」が、同じ程度あります。
なんか、すごいなあ
うつ病のリスクを高める可能性のある処方薬
以下は、 JAMA研究が抑うつ(自殺念慮を伴わない)症状を引き起こす可能性について調査した薬剤のリストだ。
--
鎮痛薬:シクロベンザプリン(日本では非承認)、フェンタニル (オピオイド)、アセトアミノフェン (日本のカロナール)、ヒドロコドン (オピオイド)、イブプロフェン、インドメタシン、モルヒネ(オピオイド)、ナブメトン、オキシコドン (オピオイド)
降圧剤:テノーミン、クロルタリドン(日本では非販売)、ベタキソロール、ベンドロフルメチアジド、ナドロール、ブリモニジン、ブリモニジン (眼圧を下げる薬)、チモロール (眼圧を下げる薬)、ドルゾラミド (眼圧を下げる薬)、エナラプリル、ヒドロクロロチアジド、メトプロロール、ヒドロコドン (オピオイド)、メトラゾン (利尿剤)、ニソルジピン、キナプリル、ミカルディス、
副腎皮質ステロイド薬 (主に抗炎症や免疫抑制薬): ベタメタゾン、コルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニン、レダコート
胃腸薬:アトロピン、ジフェノキシレート (オピオイド)、シメチジン (H2ブロッカー)、デクスランソプラゾール、エソメプラゾール、ファモチジン(H2ブロッカー。ガスター10の成分)、オメプラゾール
ホルモン/ホルモン修飾剤: (※ ちょっと多すぎて羅列とさせていただきます) アナストロゾール、ビカルタミド、カベルゴリン、抱合型エストロゲン、メドロキシプロゲステロン、デソゲストレル/エチニルエストラジオール、ジエノゲスト、ドロスピレノン、レボメ葉酸、エステル化エストロゲン、メチルテストステロン、エストラジオール、エストロピペート、エチニルエストラジオール、エトノゲストレル、レボノルゲストレル、ノルゲスチメート、ノルゲストレル、エトノゲストレル、エキセメスタン、ゴセレリン、ヒドロキシプロゲステロン、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール、ノルエチンドロン、タモキシフェン、テストステロン
呼吸器官: セチリジン (抗ヒスタミン薬)
他の治療薬:
・HIV/エイズ - アバカビル/ラミブジン、エムトリシタビン、マラビロック
・高血圧剤 - アセブトロール、クロニジン (血液脳関門を比較的容易に通過すると書かれています)、
メチルドーパ、メトラゾン、プラゾシン (交感神経遮断薬)、プロプラノロール
・乾癬 - アシトレチン
・注意欠陥多動性障害 / ADHD - アンフェタミン (いわゆる覚せい剤の成分です)、デキストロアンフェタミン、デクスメチルフェニデート
・筋肉の収縮 - バクロフェン、オキシブチニン、ダントロレン、チザニジン
・肥満 - ベンズフェタミン、フェンテルミン
・副甲状腺機能亢進症 - シナカルセット
・免疫抑制剤 - シクロスポリン
・認知症/アルツハイマー病 - ドネペジル、ガランタミン
・食欲不振 (HIV/AIDS および癌誘発性) - ドロナビノール
・がん - エルロチニブ、ソラフェニブ
・不整脈 - フレカイニド、プロパフェノン
・統合失調症 - フルフェナジン (フルメジン)、ハロペリドール (セレネースなど)
・細菌感染症 - メトロニダゾール
・トゥレット症候群、抵抗性チック - ピモジド
・パーキンソン病 - ラサギリン、ロチゴチン
自殺行動のリスクを高める可能性のある処方薬
鎮痛薬:アセトアミノフェン (日本のカロナール)、トラマドール (オピオイド)、ヒドロモルホン (オピオイド)、タペンタ (オピオイド)、トラマドール (オピオイド)
抗けいれん薬:カルバマゼピン、クロナゼパム (ベンゾジアゼピン系)、ジアゼパム (ベンゾジアゼピン系)、エトスクシミド、ガバペンチン、ラモトリジン、レベチラセタム、ロラゼパム (ベンゾジアゼピン系)、メトスクシミド、オクスカルバゼピン、フェニトイン、プレガバリン、トピラメート、バルプロ酸、ゾニサミド
抗うつ薬: アミトリプチリン (三環系)、アミトリプチリン (三環系)、クロルジアゼポキシド (ベンゾジアゼピン系)、アミトリプチリン、ペルフェナジン、ブプロピオン、シタロプラム (SSRI)、クロミプラミン、デシプラミン (三環系)、デスベンラファクシン、ドキセピン、デュロキセチン (SNRI)、エスシタロプラム (SSRI)、フルオキセチン (SSRI)、オランザピン、フルボキサミン (SSRI)、イミプラミン(三環系)、ミルナシプラン (SNRI)、ミルタザピン、ネファゾドン、ノルトリプチリン (SNRI)、パロキセチン (SSRI)、フェネルジン、プロトリプチリン (三環系)、セレギリン、セルトラリン (SSRI)、トラゾドン、ベンラファキシン (SNRI)、ビラゾドン
抗不安薬、睡眠薬:アルプラゾラム (ベンゾジアゼピン系。商品としてソラナックス、コンスタンなど。参考記事)、ブタバルビタール、クロルジアゼポキシド (ベンゾジアゼピン系。コントール、バランスなど)、クロナゼパム (ベンゾジアゼピン系。リボトリールなど ← 私が処方されていました)、クロラゼプ酸(ベンゾジアゼピン系。メンドンなど)、ジアゼパム(ベンゾジアゼピン系。セルシン、ホリゾンなど)、ドキセピン (日本は非発売)、エスゾピクロン(ベンゾジアゼピン系。ルネスタなど)、フルラゼパム(ベンゾジアゼピン系。ダルメート、ベノジールなど)、ペントバルビタール、ラメルテオン、トリアゾラム (ハルシオン)、ザレプロン、ゾルピデム(ベンゾジアゼピン系の睡眠薬)
胃腸薬:メトクロプラミド
ホルモン/ホルモン調整剤: フィナステリド、ロイプロリド、レボノルゲストレル、オキサンドロロン、プロゲステロン
呼吸器系薬剤: モンテルカスト、リバビリン、ロフルミラスト、ザフィルルカスト
他の治療薬:
・アルコール依存症治療薬 - アカンプロサート、ナルトレキソン
・パーキンソン病 - アマンタジン、カルビドパ/レボドパ、カルビドパ/エンタカポン/レボドパ
・ナルコレプシー/睡眠障害 - アルモダフィニル、モダフィニル
・統合失調症、躁病、双極性障害 - アリピプラゾール、アセナピン、イロペリドン、ルラシドン、オランザピン、クエチアピン、リスペリドン
・注意欠陥多動性障害 / ADHD - アトモキセチン、メチルフェニデート (リタリン、コンサータなど)
・細菌感染症 - シプロフロキサシン、モキシフロキサシン、オフロキサシン
・ハンセン病 - ダプソン
・HIV/エイズ - エファビレンツ、エファビレンツ/エムトリシタビン/テノホビル、ラルテグラビル
・多発性硬化症 - インターフェロン ベータ-1a、インターフェロン ベータ-1b、ナタリズマブ
・重度のニキビ - イソトレチノイン、
・認知症、アルツハイマー病 - メマンチン、リバスチグミン
・マラリア - メフロキン
・C 型および B 型肝炎 - ペグインターフェロン アルファ-2a
・肥満治療 - シブトラミン、
・禁煙補助薬 - バレニクリン