アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)家族評価 ボーエンによる家族探求の旅・その八

不安の増大に伴う機能上の変化の例として、尺度45程度の家族を取り上げる

この家族はそれほどストレスを体験していなければほどよく穏やかで、互いに個であることを認めている

仕事や学校の問題・近親者の病気などで、ストレス状態になると、不安が発生する

ある時点までは、一人だけが苦悩し、他の成員が反応することはない

他の人達がそれほど反応しなければ、これは理想的である

「理想的」な状態に逆らう姿勢・反応の全ては、人の未分化と関係している

そうした姿勢の一つに、自分の苦悩に対して他者が答えを持つべきであり、軽減してくれるべきだとするものがある

もうひとつの障害は、相手がどのように応じるかを気にするあまり、自分自身の問題の存在を否認し、話すよりは問題を隠すほうが楽だとするものである

相手が「もろく」負担を掛けられないと見なすことや、自分の力量不足に対する相手からの非難を恐れることなど

他に最初に悩んでいるものに対する家族成員の反応性と関連するものがある

引きこもり、決まりきった小言、罪障感から発する「困っている人」をなだめようとする努力、相手の悩みを軽減しようとする気遣いからの試み、他の誰かの混乱に応じた行動化

人に「心を開く」ようにさせる努力と、そうさせようとする圧力から遁れる策略は、家族の不安を拡大する

相手に「感情表出」をさせるといった、他者への援助という名のもとに行われる多くは、自分自身の不安に耐えることのできない「援助者」の無能力を表している

人は概して不安が多いほど、他者に対して建設的な応じ方をしなくなる

ある人に始まった不安はやがて家族全体に伝染していく

一番先に伝染するのは、その人に対して最も敏感な人だろう

例えば、母親は同胞や父親よりも問題を持つ子供に素早く反応する

このような子供は親が動揺していると、素早く反応する

よくある反応に、「私の何が原因で彼が不幸になったのか」とか「彼を幸福にするために私は何をしなければならないの」というのがある

人は他者の反応を自分のせいだとする傾向があるが、分化が低いほどこのような事例は多く見られる

母親から始まる悩みは、最も分化していない子供、おそらく娘がまず反応するだろう

この娘が悩むようになると、母親を心配させるような行動を取るかもしれない

これは母親を一層不安にさせ、最初に悩んでいたことから離れて、子供に焦点付けられる

父親はこの間、妻の不安から情動的に距離をとっているかもしれない

「支援」が足りないと非難されるのではないかという心配と、妻が参ってしまうのではないかという心配が組み合わさって、距離はすぐ消えてしまう

そうなると、彼は実際に考えていることよりも彼の感情に基づいて行動する

早晩、いくらか分化の高い同胞ですら、問題に巻き込まれる

ある同胞は、両親が妹を甘やかしすぎると批判し、妹を責めて反応する

多分、多くの家族療法の流派はこのような状態に関して、母と娘を断ち切り、娘の代わりに父と関係をもたせるように介入すると思うけど・・・

父親は距離をとっているのが良い、みたいな書き方してるね

家族でもさらに大きな社会集団でも、退行すると、法規的見解によって決定された行動よりも、その瞬間の不安を和らげるための行動をとる

情動レベルでは、他者に代わって行動し、他者と折り合う方が「やりやすい」

分化の高い人は、自己に焦点化し責任を負えるように他者を促す

これは、相手に求めたり脅すのではなく、独力で責任ある方向性の決定をすれば実現する

一人がこれをできると、やがて他者もそれをするようになるだろう

システムがどれくらい退行するかには限りがある

ある時点で、「安易な」方法を取ることに伴う不快が、予測された不快よりも大きくなる

「もし私があなたのことを心配し続けたら、ともに潰れるだろう」と言うかもしれない

誰かが逃げ出したり、死亡すると、それも悪循環を止める

時には援助を求めることが不安を減らし、結果、症状が軽くなる

 

組織腸の情動機能が組織全体の不安レベルに与える影響は、部下より大きい

女であれ、男であれ、家長の情動機能は、その家族に巻き込まれていない人の機能に比べると、家族の不安により大きな影響力を持つ

所与の関係の放棄は短期的な解決となるが、それは両親との未解決な愛着を改善するものではない

・バイオフィードバック、トランスメディテーション、ヨガ、ジョギング、他のストレス管理活動含め、多くの治療技術が開発されてきている

しかし、これらのアプローチの効果は、不安の気付きや自己管理能力によるものよりも、治療者や教師あるいは集団の成員との関係に基づくものが多いように見える

数多くのアプローチを評価する際、家族療法からの洞察を心に留めておくことは重要である

症状が家族成員間で頻繁に「移行」するのが観察される

症状移行の発生は、不安が単に新たな場所に拘束されただけである

自己分化は、機能上の変化であり、シーソー効果を伴ったものではない

一人がわずかに高いレベルで機能できると、自分だけでなく家族の慢性不安も下げる

自分の慢性不安を軽減する過程は何よりも学習に左右される

激しい情動に繰り返し関わる勇気、その関わりに伴う不安と、内的な情動反応性に耐える勇気にかかっている

・よく見られる応じ方に、調停を図ること、反抗すること、相手を支配しようとすること、特定の成員をスケープゴートにすることなどがある

これらは自動的な反応である、その人自身の不安を取り除くためのものである

関係家庭の認識を基盤にして行動する能力は、重要な関係の中で繰り返し使われると、情動反応性と慢性不安の軽減を促す

感情の力より信念を持った勇気で行動することを学ぶには時間がかかる

・一体性や感情指向性を求める社会の圧力は無視できない

それはテレビ、ラジオ、映画、小説、説教、新聞、雑誌やゴシップを通して伝えられる

症状や常軌を逸した行動或いは利己的な行動は、一体性の欠如を表していると見なされる

しかし、それは個の方向性を見失ってしまい互いに反応して動いている不安な一体性を表すものである

社会が不安を抱くほとんどの問題に対して無責任な非難が加えられる

私たちは相手に対する感情をもっと持つように懇願され、不足していると思われる感情をさらに掻き立てるような感情に満ち溢れた会話を要求される

これが理解できない人はバシャールを理解できないだろう

ワクワクすることやってりゃいいんだよ、他人のことなど放っておいて

・原則に基づいた営みは、不安に耐えることと、自己に焦点を当てる積極的な意志を人に要求する

感情と主観性に基づいた営みは、早急な不安の軽減を求める圧力に屈し、自己を変えることより相手を変えることに向けられている