アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)家族評価 ボーエンによる家族探求の旅・その九

家族や集団に見られる関係の過程は、三角形の連鎖システムから成り立っている

三角形は三者システムの力動的均衡について説明する

不安が低い時、二者間の関係は穏やかで居心地が良い

不安が増加すると、第三の人がこの二人に巻き込まれ三角形を形成する

3つの関係を通して不安が拡散し、ふたり組の不安を軽減する

3つの相互に繋がりあった関係が形成されると、遥かに多くの不安を抱え込む(ことができる)

三角形は、家族の中に永遠に存在する

三角形情動的循環は関わる人々よりも長く生き残る

一人が死亡しても、別の人がその人に取って代わる

子どもたちは曽祖父母の間で解決しなかった葛藤を行動化するかもしれない

三角形は消えてなくなるというよりはむしろ不安にあわせて活動体が変動する

・居心地の悪い部内者Aは、相手Bへの不満から部外者Cを引きこもうとする

Cが同情しAに加担すると、未分化の居心地のいい親密さがA-Cに形成される

AとCは、A-B関係の問題でBを責める

分化の低い子供は、しばしば両親との間でこのような立場を取る

両親間の緊張が一定レベルに達すると子供は予想通りに問題を起こすのが常である

関心は子供に引き寄せられることになり、結果的に両親間の緊張が緩和される

・三角形は中程度の緊張状態にあると、一つの居心地の悪い関係と二つの居心地の良い関係を作る

前述の例では、A-Bの居心地の悪さはC-Bに移っていく

CがBに腹を立てる時、AはBとの関係で居心地の良さを感じる

例えば、長女と父親の間に葛藤がある限り、両親間、母娘間の調和は保たれる

・ストレスの高い状況では、部外者の立場にいる人が最も居心地よい

二者間のそれぞれが三角形の部外者の立場を得ようと努める

 

人は三角形の中で力を常に移行できるとは限らない

移行できない時、不安は連鎖し、他の三角形へ広がっていく

一つの三角形に収まりきらなかった不安が、別の三角形に溢れ出る過程を三角形の連鎖と呼ぶ

混沌とした状況下では、専門家たちの分化が見失われ、不安は山火事のように広がっていく

これが一旦起こると、十分に準備された治療原則よりも、治療者やスタッフの不安が、治療方針の決定により強く影響する

「援助者」のこの不安は家族の症状を増大させる

治療者が家族の不安に巻き込まれてしまう、ということ

 

子供は、両親の緊張を緩和するために自分の考え・感情・行動を慢性的に順応させる

子供は自分自身の人生の制御を諦めるのかもしれないので、成人になると全くの機能障害に陥り、全面的に両親に依存するようになる

それは、子供が、親以上に出来事を制御しているように見えるという逆説的状況である

しばしば子供は自分の欲しいものを与えるように、両親を操ることもできる

彼らは「利己的で要求がましい」という特徴を持つ

両親は多くの時間とエネルギーとお金を子供に捧げ、自分たちの興味や目標の多くを諦めるかもしれない

子どもとの関係で両親は確かに「自己」を捨てるが、子供ほどには捨てていない

子供は小競り合いに勝つが、戦争に負けている

両親はこのような結果を望むわけではない、それを防ごうと一生懸命努めている

しかし、両親は上手く行くか不安になり、最も防ぎたいと思うその結果を助長するような方法で振る舞う

・機能の互恵性の特徴は、親のどちらか或いは両方が機能障害に陥ると、子供の機能が劇的によくなるという状況で明らかになる

慢性分裂病の人は、両親の世話が必要になったことで症状が「後回し」にされるかもしれない、妄想の多くが消滅するかもしれない

彼は、それを自動的に行うのである

 

三角形は人間以外の動物でも観察できる

三角形は本能的な過程に根ざしていると思われる、自動的情動性を反映するもの

三角形化は教えられたり、学習される必要はない

 

システムズ論に基づく治療の原則では、二者間の緊張は三者システムに存在し、一人が情動的に離れた時に自動的に解消されると考える

二人の問題は、第三の人が十分な「意図を持って」「修正しよう」と努力しなくても解決される

第三の人は、他の二人と適度に情動的な関わりを持ちながら、情動的な距離を維持できることが求められる

無為によって為されるべきことが為されるという逆説が面白い

 

母親と二人の子供との三角形でどのように不安が表されるか

母親は、子供が平等に愛を得ていると感じているかではなく、子供がどのようにそれを受け止めているかに不安になる

母親の不安は、「自分たちは平等に扱われている」と子どもたちに感じさせる責任があることを子どもたちに伝える行動へと転換される

これに応じて、子どもたちはそれぞれ、平等に「愛されている」と自分たちに感じさせ、「公平に」扱うためにわずかな不足でも修正するのが母親の責任であるという感情を持って育つ

子供はそれぞれ、相手と比較して自分が受けている母からの関心の「量」にかなり敏感になる

その結果、兄弟姉妹の喧嘩が絶えず起こり、互いを毛嫌いするようになる

このことは、母親が防ごうと努力してきたことの結末である

これってなんか引き寄せ的な物事の進み方だと思うね

得てして不安から出た行動というのはろくな結果にならないらしい

 

情動の中立性の中で特に三角形に関係したものは次の二点

第一、自分以外の二人が形成する関係過程の両側面を見る能力

第二、過程についての考えがどうある「べき」かという考えに曇らされることのない能力

例えば、分裂病の息子と母親との緊密な共生を促す両者の役割を理解するのは重要であるが、、同様に人がこの関係を、「病気、異常、悪い、痛ましい」など「あるべきでない」と規定する感情や態度を惹き起さずに接触するのも大切なことである

関係上の問題を両面から理解するのはとても難しいに違いない

片方が苦しみの原因であるかのように見えることもあれば、片方が「犠牲者」で相手が「加害者」に見えることもある

また、片方が「病気」で、相手が最善を尽くそうとしているように見えるのもよくある

「犠牲者」「加害者」を認めないなんてのもちょっとニューエイジ思想を連想させる