アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)家族評価 ボーエンによる家族探求の旅・その十一

社会的な機能障害は、情動的・身体的な機能障害と正確に同じ形態を辿る

症状の重症度の相違は量的であって質的ではない

博打、万引き、金銭的無責任行為や様々な犯罪行為の形態については、家族の情動過程と関連付けて理解できる

社会的症状を示す配偶者は、家族の一体性の圧力に最も適応してきた人である

行動化する人は、通常、主要な関係からは情動的に遮断された状態にある

博打や横領をする人は、いったん発覚すると、「問題の人」として再び家族に巻き込まれることになるかもしれない

これは問題に焦点を合わせて一体性を生み出すものであり、情動的かつ身体的な機能障害を生じる一体性によく似ている

博打や万引きをする人は、人生が平坦な時には責任能力のある市民である

分化の低い人は犯罪を絶え間なく行う

彼らが法的システムとの関係を形成するのは、分裂病の人が精神保健システムとの関係を形成するのに似ている

分化の低い犯罪者の多くは、刑務所に入っている時の方が、入っていない時よりも快適な状態にあるように見える

 

横領したり、情事を起こしたり、精神病になったり、癌にかかるのは、家族が「原因」となっているのではない、一つの重要な構成要素に過ぎない

 

葛藤が高くても症状を出さない夫婦と、症状を示すが調和の取れた夫婦には大きな相違がある

症状を出さない夫婦では、それぞれが、相手こそ変化が必要であると確信している

症状を示す夫婦では、それぞれが、どちらか一方に変化が必要であると確信している

子供に問題が出る夫婦は、互いに子どもたちが変化しなければならないと確信している

独善的な確信は分化が低いと強度を増す

・夫婦葛藤の原因は子供、性、金銭についての不一致とよく言われる

しかし、これらの領域に問題があるからという理由で上手くやれないわけでもない

未熟さこそ葛藤を生むもので、問題が葛藤を生むのではない

 

夫婦が互いに拡大家族からの遮断を強要する時、非難する両親や義理の両親のやり方と同じことをする

人は遮断すると、結果的に自分に問題を取り込むことになる

それはしばしば後に再度表面化する

遮断ってのは、この場合両親を嫌って縁を切るみたいなこと

 

葛藤のある夫婦関係には治療の成功を左右する特に重要な二つの要素がある

(1)夫婦の不安や情動的反応性が自分自身とその配偶者の行動にもたらす影響を認知する能力

(2)人が配偶者の拒絶や叱責を正当化するための多くは、自分が問題発生に一役買っていることを理解する能力

 

情動的な雰囲気は、両親の未分化によって生み出され、各成員の機能に浸透する

基本レベル45の二人は基本レベルが75或いは15の子供を作ることはない

基本レベルは両親よりも高くなるかもしれないし低くなるかもしれない、いずれにしても30以上の開きはないだろう

 

家族の中で最も分化の低い子供は、家族の不安の増加に最も脆弱である

分化レベルが低い子供ほど、その子の機能は家族の情動的支えに左右される

それぞれの核家族には「情動的雰囲気」があり、それが分化レベルを左右し、子供のストレス耐性を決定づける

「重度」の雰囲気の家族では、「群れ」ようという傾向があり、また「孤立したい」という気持ちを持つ傾向がある

「軽度」の雰囲気の家族では、あまり「群れる」とか「孤立する」ことへの感情を抱かない、彼らは快適な関係にあり自分らしくあるための十分な空間を持つ

核家族の情動的雰囲気は、「粘着力のある」浸透性の高いものであり、成員は多かれ少なかれその影響を受ける

このことは、同一家族の中で成長した子どもたちが発達させる基本的分化レベルに著しい差のないことを意味する

同一家族内の子どもたちは、分化レベルにさほど大きな相違もなく成長するが、同一のレベルをもって成人することはほとんどない

同胞と両親間の分化尺度の差が5ないし10という僅かなものであってもライフコースの安定性は著しく異なる

・基本分化レベルに直接大きく影響するのは、主たる養育者との関係である

多くの場合、母親である

幼い頃に母親が死亡、家を出る、極度の機能障害だと、代わりをする父親、祖父などが最も直接的な影響を及ぼす

子供に最も重要な人とは、その子に情動上の投資を最も多くする人である

母子関係は子供のレベルに最も直接的な影響を与えるが、母子以外の関係からも影響を受ける、父親や他の成員の不安度や成熟度

子供がいかに家族から離れて成長するかを決定する過程は、家族に始まるのであって、子供に始まるのではない

しかし、過程は家族に始まり、子供によって速やかに強化される

母親と子供は互いに調和するようになり、それぞれが情動分離を同程度に助長したり、妨げるようになる

子供の情動分離を妨げる割合は母親によって様々だが、同じ母親でもそれぞれの子供によってこの点に相違がある

両親はそれぞれの子供との関係の違いを説明するのに、いかに多くのエネルギーを取られたか、あるいは心配したかという表現をしばしばする

両親を最も巻き込む子供は彼らからの情動分離度が最も低く、両親の時間とエネルギーを不相応に消費する

両親は、最も巻き込まれの少ない子供を時には放任していると感じるが、この子供が上手く機能していることに安心する

最も巻き込まれている子供は関係依存度が一番高く、学業成績には一貫性がないかもしれない、「好みの」教師には近づくが「嫌いな」教師には関心を示さない

最も巻き込まれの少ない子供は、教師の貢献よりも、学習そのものに関心を示すので、成績はより安定する

 

親の未分化の伝達形態

第一段階、母親が子供の機能のある側面に関連して不安を持つ時から「始まる」

第ニ段階、母親は子供について認知したものを意味づけ、重要だと考える

この解釈は彼女の感情状態に基づくものである

第三段階、母親が、まるで母親の子供に対するイメージが現実であるかのように子供を扱う

第四段階、母親が想像したことが正しかったかのように子供が話したり行動すると母親が落ち着くことを、子供は学習する

彼女が穏やかになると、子供も穏やかになる

最終段階、子供に対する母親のイメージを子供が内在化して、この循環は完結する

子供は内在化に基づき、母親のイメージと一致したことを行う

母親は彼女のイメージを正当化するためにこのような一連の行為を利用するが、故意にではなく、不安からである

思考が現実を作るのかな?

心配した通りに子供がなっていく・・・