アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)家族評価 ボーエンによる家族探求の旅・その十三

青年期の反抗の強さは、その子供の家族からの情動分離の欠如度合いに相当する

家族に「しがみついて」いるほど、反抗は劇的なものになる

自己の発達が低いほど、両親や他の権威を持つ人との規範と正反対の偽自己が形成される

反両親、反体制、反社会を信奉する仲間集団に自然に引き寄せられる

仲間の承認と受容は、両親の承認や受容よりも大切である

両親は子供の行動上の問題についての説明の手がかりを子供や親自身に探し求める

個人の中に探し求めて、問題の中核である関係過程を見落とす

親に自信がないほど、そして自由放任であるほど、彼らは子供に「だめ」と叫ぶことが多くなるのは逆説的である

彼らが「だめ」と叫ぶほど、子供はいっそう反対する

それが子供の中ではほとんど自動的に行われる

 

核家族の慢性不安は子供の身体症状として表されることがある

例えば、慢性の喘息の子供は家族の不安の貯蔵庫となることがある

子供は時に、家族内の何処かにある問題の強度を緩和するために「進んで」発作を起こしているように見える

一つ本を推薦しよう、「ユキの日記―病める少女の20年」

子供の頃から慢性喘息で20代で精神分裂病を発症し、その後回復することはなく30代で死んだという、幸薄い娘さんの日記

しかし、なかなかどうして、この人は頭がよく、文才優れていて、非常に読み応えがある

但し、読んでてかなり精神的にキツイ、とは警告しておく

家族の情動過程はまた、少なくともある種の小児ガンにも役割を果たしている

 

不安が外在化されると、人は「間違った振る舞いをする」

不安が内在化されて身体症状となって現われるとき、人は「身体的に」具合が悪くなる

不安が内在化されて情動的な症状となって現われるとき、人は「精神的に」具合が悪くなる

情動的な症状を形成する人は、不安になると自分を過小評価する傾向がある

不的確だとか劣っていると感じたり、「役に立たない」とか「邪悪」とさえ感じる

極端なものには、「私は他人の重荷であり、期待はずれの存在である。私は役立たずなので、誰からも愛されない。私などいないほうが良い」

分化レベルが低いほど、自己像はそれらの感情に支配されやすくなる

 

分裂病のかなりありふれた臨床経過では、子供は成長途上にほとんど症状を出さない

彼女はこの子供が他の子供よりも、彼女から多くを必要としていると感じている

彼女は自分が子供の「必要とする」存在であると考える時は気分が良い

彼女が子供に関与する時には、いつも不安の強さと自信のなさが特徴となっている

彼は調和を維持するために親の求めに静かに応じている

大抵、両親は警告のサインを見落とし、子供の挫折に純粋に驚く

 

一旦子供が挫折すると、以前のように子供が症状を現さずに機能できるような、家族の情動的均衡を回復することは困難である

家族システムズ論の見地から言えば、多くの人達にとっては「分裂病」と診断されてもなんら益のないことを認識するのは重要である

 

家族の一人が非常に不安定に機能していれば、通常、現行または先行する数世代に属する他の家族成員の不安定な機能と関連がある

同様に、一人の極めて安定した機能は、現行または先行する数世代に属する他の家族成員の安定した機能と関連がある

かなり安定している家族ユニットがわずか三世代(大飛躍)で慢性的な分裂病の機能レベルの子孫を残すことはあるが、一般的には5〜10世代かかる

結婚する二人の自己分化レベルは同レベルである

彼らは家族という情動的環境の最初の「設計士」となり、子供はこの環境に参画する

子供は両親より少し分化が高かったり、または分化が低かったりして成長する

で、「結婚する二人は分化レベルが同じ」なので、分化の高い子供は分化の高い相手と結婚し、分化の低い子供は分化の低い相手と結婚する

そして、その分化レベルの情動的環境を作り、子供がそこで育ち・・・と、していく内に、数世代で分化の高い分家と低い分家が出来ていく

両親は、その子供が分化の特定レベルを持つことの「原因」とはならない

両親とは、幾世代に渡る家族過程の中での単なる二名にすぎない

分化が顕著に下降する(大飛躍)は稀にしか起こらないが、以下の条件が二世代続くと可能性がある

(1)不安拘束で、特定の一人の子供に焦点が当てられる

(2)核家族が情動的支援システム、特に拡大家族システムにうまく連結していない

(3)家族に少なくとも平均的な量のストレスがある

これらの条件が揃えば祖父と孫の間に各世代10点として合計20点の開きが出る

 

家族システムズ論では、分化と適応性が低下すると、臨床症状や人生の問題が発生する率や重症度が上昇するのに加えて、これらの症状と問題は人生のより早期に発生し、より広範囲にわたる機能障害と結びつく傾向があることを予測する

 

分裂病は、個人に現れた兆候と症状との特定の複合物に基づいて診断されるが、家族システムズ論では個人の中にある「疾病」によって引き起こされたものとは考えない

個人の「疾病」は、関係過程の症状と考えられ、個人としての「患者」の境界を超えて広がるものである分裂病は家族の情動システムの障害である

家族は両親の完全な情動的付属物として成長する子供をつくり上げる

子供は全体的に見て「自己のない状態」にある

成長しても「自己のない状態」のままの子供は、家族に突然出現するわけではない

この子供は三世代ないし十世代の複世代過程を経た産物である

最初の機能崩壊とそれに関連した精神病の症状は、しばしば子供がその家族から自立しようとする時に現れる

分化0〜10の人は他人との情動的境界が欠如しており、思考過程が情動-感情過程によって圧倒されるのを防ぐための「境界」が欠如している

その人は自動的に他の人の不安を吸収し、自分の中にかなりの不安を生み出す

スピで言う所のエンパスってこういうのに近いと思うんだよねえ

「それがあなたの才能なんです」みたいな発想もあるけど、基本的にあんまりいい傾向のものではない感じがするんだけども・・・

25〜35の人は生涯いくつかの精神病的エピソードを持つかもしれない

そのような人はしばしば「分裂病」と診断されるが、全体的機能は尺度の低いものより安定している

躁うつ病アルコール依存症強迫神経症、同性愛の最も重症なものは、少なくとも数世代を通して形成される