0〜25の人は明らかに不安の「かたまり」状態である
彼の苦悩はほとんど生物学的なもので、「なぜそんなに不安なのか」という質問の範囲を遥かに超えている
他者に不安を「伝染させる」傾向がかなり強い
不安は反芻を、その反芻が多くの不安を、その不安がさらに多くの反芻を助長する
これは、人が簡単に「止められる」過程ではない
25〜50の人、慢性不安の心理的構成要素を非常に明確に示すが、この尺度以下の人ほどではない
相手からの強制に左右されやすい人ほど、強迫的になるだろう
不安は「感謝されて当然」と思うものが「得られない」ことに対する慢性的な怒りの形で表出される
分化がより低い人は相手の考え通りにやろうと必死になるが、罪悪感よりも敵意に向かう
尺度の低い人は、重要な相手との関係をめぐって起こる強い不安が、その人の死を望むファンタジーとなることがある
分化の高い人は情動的な支援をもたらす関係ネットワークの維持に成功していることが多い
分化の低い人ほど情動的な支援をもたらす関係に強い欲求があるのも関わらず、ネットワークを維持する能力が低い
分化の低い人は分化の低い家族の人である傾向が多いので、彼らの核家族や拡大家族も分散していることが多い
家族崩壊、一家離散している場合が多い
孤独な人は人を避けることによって不安を拘束するが、それは絶えず社会的接触を求めている人がその接触を通して不安を拘束できるのと同じである
孤独で分化の低い人は「分裂病」、混乱した関係に必ず巻き込まれる分化の低い人は「ヒステリー」
アルコール、安定剤、不法薬物は個人や家族の不安を拘束できる
極端な肥満や食欲異常亢進と重篤な食欲不振症は不安を拘束する
拒食症・過食症
過剰達成と過少達成は同じカテゴリー
過剰達成の典型はワーカホリック
過少達成は対人恐怖症で外に出れないとかだろうか?
身体の健康や症状への囚われも不安拘束の一つ、家族は慢性的な病人がいることで機能を安定させる
同性愛の行動化は不安の源であると同時に不安の拘束でもある
貯蓄や浪費、ギャンブルも不安を拘束する
へえ〜、貯蓄も駄目なのか
不道徳な人が自分を矯正しようと試みる他者に対抗することで不安を拘束できる
道徳家は道徳を他人に説教することで不安を拘束する
節制も放縦と同じように不安を拘束する
人、場所、活動の理想化、空想化も不安を拘束する
自己の価値を下げる人は、人の期待を減らすことで幸福感をもたらす
他者の価値を下げることも、優越感情を助長することで幸福感をもたらす
・55の人の節制は他者の反感を買うことはない、35の人の節制は「改革者」と「罪人」に分極化される
尺度50のフェミニズムは尺度30のフェミニズムとは全く違っている
・信念は特に不安を拘束する重要なもの
信念が不安を拘束するものである限り、それは偽自己の一部である
「私たちは自分が信じたいことを信じる」とは何世紀もの間言われてきた
精神病レベルの思考過程は、不安を強力に拘束するものとなる、それらが不安を拘束するものである限り行動化や身体症状の形成はほとんど無いだろう
精神病状態になった時点で慢性の身体疾患が劇的に軽減したという事例報告は非常に多い
カルトに加入し、カルトの信念体系を取り入れる人は一般に幸福感と機能をより増大させる
けど、もちろんその信念は偽自己だよ
占星術を元に人生決定する人の多さは、信念の威力の証である
まあ、宗教やスピ全般は不安を拘束する役割だろうね
自己流のものの見方に情動的な肩入れをするのは、精神病者に限ったことではない
偏りを認め、行動化しない能力は分化の向上に比例している
不安が高まると、一体性への圧力が増加する
この同一性を求める努力によって、集団が分裂していく傾向を強化するのは皮肉なものである
党派性は一致を求める圧力や相違に寛容でないことから生まれる、集団における分化が失われたことを表す
不安になると、自分のやり方を懸命に他者に強いる人がいる
鏡像は、不安になるとますます無力になる人である
両者は同程度の強さで情動的な支援と承認を求める
ストレスの高い時期にはボス的な人と無力な人との分極化がさらに広がる
補:
代替メディア等で、色んな人がデータを上げながら「これがこうだから、コロナは恐れる必要はない、マスクをする必要はない、ロックダウンに従う必要はない」と言うのだが、それを世の中に広めるのにそこまで功を奏してはいない、ように思われる
それは、世の中の多くの人は分化レベルが低く、情動的に反応するしか出来ない人達であるからだ
彼らは知性的に行動できないので、色んな人がデータを提示して理路整然と論じても(これは相手の知性に訴えかけるやり方である)彼らには届かない
逆に、TVが煽れば(これは相手の情動に訴えかけるやり方)それに反応してその通りに行動する
彼らは不安が強いであろう
不安が強いということは、一体性への圧力が強く、他者との相違に寛容になれない
彼らはグレイ社会のようなものを望むだろう
グレイ社会のような完全な一体性を実現できれば、不安がなくなるだろうと考えて・・・
一方で、より高い分化、確固たる個を目指す人々もいるだろう
バシャールは、これからネガティブな地球(最終的にグレイになるらしい)とポジティブな地球に分かれる、とか言っている
これが本当ならば、本人の望む通りの方向へ行けるということであり、中々理にかなっている仕組みだなあ、と思われる