アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)トラウマと身体 マインドフルネスにもとづくトラウマセラピー 、その一

https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=2590126&id=77046169

これもカシオペアンチームの推薦書

 

優れた本

題名通りトラウマ治療の本で、完璧に専門家向けに書かれているが、一応門外漢が読んでも内容を理解することが出来る難易度

ここでのトラウマというのは、幼少期の虐待や良くない母子関係、レイプやら戦争体験やら事故等、とおおよそどんなものでも包括している

 

一般に心理療法というと「お話療法」、つまりセラピストとの会話である

しかし、この本の流派である、センサリーモーター・サイコセラピーというのでは、身体の姿勢や動きと感覚とかを重視する

私はこういうアプローチの心理療法の本は初めて読んだ

へえ〜って感じ

 

あと、この本には、「マインドフルネス」「今ここ」「グラウンディング」等のお馴染みの単語も出てくる

そういうニューエイジ辺りで盛り上がった何かからの影響を受けて出来上がった流派なんだと思うね

但し、だからといって「私は存在しない」とか「私は幻想である」とかそういうことは言わない

当たり前だね

そんなこと言い出したら、セラピーやる必要性がないし

 

三位一体の脳、認知・情動・感覚運動

爬虫類脳、生得的行動の知、原始的生存にかかわる基本的な本能行動と習慣

辺縁系、感情の知、世界の出来事に対する主観的感情と情動的反応

新皮質、叙述の知、世界に対する命題的情報

これらが絡み合って情報処理してる

主要な養育者との初期の関係は、トラウマてきであろうがなかろうか、子供の認知発達と信念体系の青写真となる

この信念体系が姿勢、動きに影響を与える、逆も同様

達成したことが低く評価される環境の子供は、胸がくぼんで、腕に力が入らず、息が浅いかもしれない

慢性的な姿勢と動きの傾向が信念と認知的ゆがみを継続させる

とすれば、信念を変えるのに身体の姿勢や動きからアプローチしてもよい、ということになるわけ

自己意識というものは、内臓とその機能を含めた身体全体の気付きに左右されている

私たちは絶えず知覚の下準備をしています、外界を予想する感覚に合わせつつそれらを予想通りのものとして知覚するのです

心は脳内で起きた進化的プロセスの産物、活発に動く生き物が原始的なものから極めて高度に進化したものへと発達するに連れてできた

防衛的動きの準備になる筋肉収縮が繰り返されると、身体パターンになり体の構造に影響する、この慢性的緊張が身体の自然な均整と動きを妨げて身体的問題(背中・首・肩の痛みが顕著)を作り、これに対応する情動と認知を持続させてしまうかもしれない

反復的動きと姿勢は認知的・情動的傾向を維持する働きがある、特定の情動と体の動きだけが可能であるような耐性を作ってしまう

環境条件がずっと以前に変化した後でも、過去に適応的だった心的行動や感覚運動的行動を実行する準備状態に留まっている

セラピストは論理的認知からアプローチできるし、情動を扱うこともできるし、体の衝動を扱うことも出来る

最も効果的な介入は他の二つのレベルにも影響するもの

私たちが笑うとより楽しく感じる、より楽しくなるともっと笑う、・・・脳のレベル間のフィードバックは双方向性なのです

なんかの自己啓発本で、「背筋を伸ばし胸を張って堂々と歩くように」とか、「何もおもしろいことがなくとも笑顔でいろ」、みたいなのがあったかと思う

その時は「あっそ、ふーん」くらいに流していたが、意外と本当にそうなんだねえ

 

過覚醒領域、最適な覚醒領域・耐性領域、低覚醒領域に分類できる

腹側迷走神経は最適な覚醒領域、交感神経は過覚醒領域、背側迷走神経は低覚醒領域に対応する

腹側迷走神経は社会的関わり、交感神経は逃走・闘争反応、背側迷走神経は固まる反応(擬態死・行動停止・失神)

例:レイプしそうな男に外に出してくれるように説得する(社会的関わり)、これが失敗したら男を殴って逃げる(逃走・闘争)

例:児童虐待での多くのケース、まず初めに反撃を試みる(逃走・闘争)が、それがしばしば危険を増加させた、それで受動的で無感覚になる(固まる)

社会的関わり>逃走・闘争>固まるという風に、危険に対処する神経システムになっている

特に危険のない通常状態は社会的関わりの状態である

トラウマを抱えた人は、過去のトラウマをもたらす出来事にとても敏感で、それに対して極端な覚醒(過覚醒か低覚醒)で対応する

過覚醒:フラッシュバック、悪夢、身体感覚の亢進、緊張、制御されない動き

低覚醒:運動弱化、麻痺、身体表現性解離、認知異常、健忘、記憶喪失状態、錯乱状態、注意障害、精神表現性解離

複雑性トラウマ関連の障害を持つ人はトラウマ要素の記憶から分離されたままになり、覚醒が亢進または低下した時に表面化する

少なくとも二つの解離的側面に人格が分かれる

一つは、日常生活機能に関与し、トラウマ記憶とそれに関係するものを回避しながら生活する部分

もう一つは、トラウマを再体験してしまい、過覚醒と低覚醒を往復し、防衛的行動を行おうとして日常生活に困難をきたす部分