まず副題の「リアリティを創る」ってのが不適切だと思うんだな
なんか「自分の現実は自分が創造している」みたいな話かと思うじゃん?
全然そういうのではないんだよね
この本の3/4はチャネリング現象は心理学や生物学とかでどう捉えられるかという話、もう1/4は自分でどうチャネリングをするかのヒント、という構成になっている
だから、チャネリングを説明するには、「どのような(心理的・生物学的)リアリティを前提としたらいいのか?」というのはテーマなのだが、「リアリティを創る」という話じゃないんだよな
フロイト、無意識の中へ抑圧された素材の再浮上
超個、自己催眠、空想、詐病、多重人格・・・などなど
前に書いた幽霊作っちゃう話(バチェルダー、霊的通信についての一疑問 - スピリチュアル中級者以上・スピリチュアル難民向け/非二元系チャネリング「さやかアンドリュー」非公式ブログ)には、やっぱり言及してる
1973、架空の存在「フィリップ」を作り出す
その翌年、別のグループが「サンタクロース」にコンタクトして、トナカイの数についての疑問にラップ音で回答を得たりしてる
脳の両半球は各々別の自我を持つ、という説
側頭葉に弱い電流流すとチャネリング的体験を誘発
アルファ波がどうのこうの
・・・などなど、まあ色々書いてある
オープンチャネリング、直感、これと言った原因なくアイデアが溢れる
チャネリング存在の識別、ラザリスによれば
1,教える内容に限界があるか?あなたに今の状態以下に感じさせるかどうか?
2,応用できるか?使えるか?役に立つか?
3,それを応用してみて、より幸せになるか?もっと本当に自分になるか?人生がより上手く行くか?
4,よりポジティブに感じたり考えたりするようになってるか?
チャネリング始める際の心の準備、感情の浄化、肉体の調整(不健康なもの食べないとか)、グラウンディング(のイメージ瞑想)、心を鎮める、自己プログラミング、メンタルイメージ、自己催眠・・・などなど
・我々が彼らを教師でなく主人にし、、道連れでなく崇めるべき神様にしてしまったら、せっかくの福も転じて災いとなるだろう
・世の中には救世主がもうごまんといます。ニューエイジに必要なのは、ひとりの個人としての重荷をすすんで引き受ける人間たちです。
今のスピ界で、このような人達がどれくらいいるだろうか?
当時と比べて増えただろうか?
チャネリングは次のような問いを突きつける
人間はどのような成り立ちをしているのか?
我々の知ってる物理的なリアリティ以上の深みを宇宙や我々は持っているか?
物理的レベル及び非物理的レベルに我々以外の存在がいるのか?
チャネリングというのは一般世間から無視されてるわけだが、それはこういう重要な問いを無視していることだ
それを世間に訴えたい、という思いがこの本に込められているんだな
訳者後書きが中々秀逸
この人は色々知っててよく考えている人だと思うが、エコロジーとかに関心があって、ニューエイジの自己中な態度がお気に召さないようだ
引き寄せ的に、多分、厳しい方向に行くことになったのではないか、と個人的には思うが・・・
で、この人の紹介してるラザリスによる「良いチャネリングの見分け方」
1、メッセージは一貫しているか?
2,(チャネリング存在の)パーソナリティは一貫してるか?
3,メッセージが役立つか?
4,元気が出るか?
5,(聞いてる人の行動や可能性を)制限しないか?
ラザリスって中々いいチャネリングだろ?
もっと評価されていいよね