三大難解チャネリング本というのがある、と何かで読んだんだけど、元ネタを忘れてしまった。
内容は覚えているんだけど。
これは次の3つであるそうな。
・エノクの鍵
・ユーランシャの書、ウランティア・ブック、The Urantia Book
・奇跡のコース
邦訳が「エノクの鍵」と「奇跡のコース」にはあって、私は2つとも読んだ。
ユーランシャの書は訳がまだない、なんか有志の方が進めているという噂を見かけたがそれ以降音沙汰がないかな。
多分挫折しちゃったのかな、労力の割にリターンがないだろうからねえ。
でも、私としては訳が出て欲しいぞ、人任せだけど。
で、軽くコメントしていこう。
・エノクの鍵
J.J.ハータックという人が書いた、なんかチャネリングではないとかいう前置きがあったような気がするが、なんかよく分からん精神世界の本。
この本確かに難解である、しかし、私から言わせれば駄目な難解さだ。
例えば、「◯◯はAである」という文が出てきたとしよう、そしてAが訳分からん術語だとする。
それで、Aに注が打ってあり、注を見ると「AはBである」と書いてある。
で、Bも訳わからん術語である、そしてそれ以上の注はAについてもBについてもない。
私から言わせると、この本はこういうパターンで書かれている。
なので、基本的に普通に頑張ってもこの本を理解するのは無理、ある時天啓が降ってきて「Aというのはこういう意味だったのか」とかならないと無理。
・奇跡のコース
これは逆に、私から言わせると良い難解さ。
論理的な哲学体系として、極めて完成度が高いと思う。
この本が難解なのは体系として膨大だからであるに過ぎず、真っ当な頭をした人(多少は頭良くないと無理かも)が真っ当に頑張れば基本的に理解可能である。
核となる発想さえ飲み込んでしまえば、本の三分の二くらいはそれの論理的な追伸に過ぎないという風に思われるだろう。
ショーペンハウアーは「意志と表象としての世界」の前書きにおいて、この本を二回読めと言っているが、私としてはコースのテキストを二回読めと言いたいね。
というのも、本という媒体は、その伝えようとする体系がどんなに膨大であったとしても、読者に対して一文一文伝えていくより仕方がないものであるから、一先ず荒くでも一回丸ごと目を通してみないと体系の全体像を伝えることが出来ないから。
私も一回目は半分〜三分の二くらいまで読み進めないと、書き手が何を考えてるのか全然分からなかった気がする。
テキストで挫折したという人は、多分半分読む前に「何を書いてるか全然分からん。もうやめよう」となってるのではないかな?
で、そういう人が多いので「難解」呼ばわりされてるのではなかろうか。
スピリチュアルなんぞに全く興味ないが、哲学には興味があるという人にも、個人的にお勧めだね。
こんな本を書ける奴がいるとは、って私は思ったよ。(チャネリングしたヘレンは普通にインテリだけど)
・ユーランシャの書、ウランティア・ブック、The Urantia Book
おそらく本場の発音だと、ユーランシャなんだろうね。
この本はセブンスデー・アドベンチスト教会という(キリスト教系新宗教みたいな感じ?)所の聖典(?)のようなもの。
この本も量が膨大なんだけど、複数人のチャネリングしたものが一冊の本にまとめてある。
全文英語で公開されてあって誰でも読める。
私も読もうと思ったけど挫折した、量多すぎ。(誰か翻訳してくれ)
本当に始めの方を齧っただけだけど、この本は基本的には聖書の創世記みたいなのが延々と続いてるだけって印象。
だから、難解というか、単に量が多いだけという気がするが。
一つ気になるのは、タトルという人によるラジ(中身はイエスらしい)という存在のチャネリングによると、ユーランシャと奇跡のコースは繋がっているチャネリングらしいってこと。
http://www.acim.jp/contents.html
繋がっているというのは、クリスチャン・サイエンスの開祖メリー・ベーカー・エディの書いた「科学と健康」ってのも奇跡のコースと、書かれた時代が全然違うのに、内容が(少なくとも部分的には)一致している、というのと同じ。
もう一つ、この本によると、日本ってのは「The pan」(Jpanとのダジャレか?)と言って、今はなき古代の超大陸panの沈み残りらしいのだ。
精神世界に日本が神国とか世界の中心だとか言ってる人いるけど、日本人が日本をそう言ったって、韓国人が「◯◯は韓国起源だ」って言ってるのと同じくらいの説得力しかないでしょ。
そういう人は頑張ってユーランシャ翻訳するとかしてよ、これって外国のチャネリングだからさ、箔が付くよ。