・ラマチャラカ
ヨギ・ラマチャラカはウィリアム・ウォーカー・アトキンソンの筆名
彼は色んな偽名で100冊以上の本、700本の雑誌記事書いた
20台前半に何らかの神経的消耗に陥り、失踪し自殺未遂。その後、精神的健康を取り戻す上で、神智学を学ぶ。30台前半まで、フィジカルカルチャー(呼吸法とか運動法のことだろう)やセルフヘルプに傾倒していた。1890年初頭に法律家になり成功、師を継ぐ時に問題ないはずの法的資格の譲渡を断られ、心身の健康崩す。1900年初頭にまた失踪するが、数週間後に戻る。催眠術を学んだらしい。そこから講演家のキャリア。
ラマチャラカのヨーガは神智学、フィジカルカルチャー、ニューソートや医療催眠術の精神についての神秘的概念の混合
フィジカルカルチャーの他人の著作から内容を借用し、ヨガの技法として紹介したり
ラマチャラカを読んだフィジカルカルチャーの著作者は、自分のものが古代ヒンドゥー教のものと一致し、時代を超えた普遍的なものであると喜んだ(アトキンソンが自分達のを借用しただけなのに)
ユージニーVペターソン(インドラ・デヴィ)は少女時代にラマチャラカを読み、インドに旅することを心に誓った。それを成し遂げ、インドで高名なヨガ教師に学んだ後、アメリカで多くの有名人にヨガを教えた。2002年に102才で亡くなった。ハタヨガを西洋人に紹介した先駆者として讃えられている
ラマチャラカが嘘だったとしても、ここまで大成すれば文句もあるまい
嘘から出た実
中村天風の師カリアッパは実在した証拠ない。ラマチャラカから借用してる
薔薇十字結社のリーダーのHスペンサールイスは、他人に「ラマチャラカは実際にはアメリカ人で、ヨガの体系実践に無知、本は人々の注目を集めるためだけのもの」とか言っておきながら、自分の著作で謝辞も引用もなしにラマチャラカを借用していた
カスタネダも先住民の知恵を捏造する上で、借用してる
ラマチャラカがアトキンソンだというのは公然の秘密だった
精神世界って、やっぱいい加減な世界なんかなー
・レイキについて、結構紙数割いて論じてある
臼井の霊気療法は(本人は独創とか言ってるけど)同時代の精神療法との関係のなかで生まれたもの
五戒は鈴木美山の「健全哲学」とそっくり
1935高田ハワヨ34才は腹痛がひどくて、日本に戻る、X線検査で子宮腫瘍・胆石・虫垂炎と診断、手術台で「医師に別の治療法を尋ねよ」という霊のお告げを聞く、医師の妹が臼井の高弟の林忠次郎を紹介する、林の弟子は手をかざすだけで同じ診断が出来た、三週間後完治
すごいね
高田は22人のレイキマスターを認定した
その一人バーバラ・ウェーバーは、高田から教えを完全に授けられたのは自分だけで、他のマスターは再訓練のため自分に数千ドル支払う必要がある、と主張した。彼女の「レイキ・ファクター」が一般の人が入手できる戦後初めての本
醜い後継者争い
東京の出版社の編集者三井美恵子は1978にニューヨークに行き仕事を始めた、1983に初めてレイキを受け感動し、バーバラ・ウェーバーのもとで学んだ。日本のレイキの関心が再び起こったのは三井のセミナーのおかげ
レイキの人気がなくなった理由、1「胡散臭いちょっと怖い」というイメージが明るいスピリチュアルに馴染まなかった、2レイキに似たセラピーが次々に誕生した、3体を触ってほしくない、遠隔ヒーリングを求める人が増えた
ブームが過ぎて、当たり前のものという認識になったって所かな
1単純化:アチューンメントしてすぐ使える
2パターン認識化:リコネクション、バーバラ・ブレナン・ヒーリング・サイエンス、ドルフィン・スター・テンプルヒーリング、アクシオトーナル・アライメント、レイキ、気功、EMFバランシング・テクニック、プラニック・ヒーリング、ブルーノ・グルーニング交友会、鍼灸のエネルギーヒーリング、カラーパンクチャー、クウォンタムタッチ
3同義化:エネルギーという概念
レイキティーチャーになるのに44万円と5日間、レイキマスター講座22万円4日間+レイキティーチャー講座22万円一日間
こりゃ儲かるわ、昔の話だが
「そもそもレイキはスピリチュアルではない。ただ、スピリチュアルへの入り口としては簡単でいいセラピーだ」
中々含蓄のあるお言葉
・おまけ
「太霊道と精神療法の変容 吉永進一」で検索すると、PDFリンク出る
結論として、バランス感覚がどうのこうのと言ってるが、本質的には「超能力は不安定である」ということだと思うなあ
今日できた超能力が明日できるとは限らないんだよねえ