愁訴の多い、あるいは「人を巧みに操る」患者は偽薬に反応する比率低い
・大戦中、負傷した兵士は、同程度の傷を負った一般市民より有意に少量のモルヒネしか必要としなかった
兵士にとっては兵役から開放されるという利得がある、一般市民にとってはただの災難
・小児科で、子供に注射する時に親が抱きかかえる
子供はおとなしくしているかも知れないが、親の顔に苦悶や痛みが反映される
痛みの刺激と情動反応の食い違いの鮮やかな実例
・ある陸軍の下士官に催眠をかけ、「熱した鉄片を押し当てる」と暗示して鉛筆の先を当てると、水泡が生じた
この実験は4回繰り返して同様の結果が現れたが、5回目に立ち会っていた高級将校が疑念を表明した
上司に「やらせだ!」とか何とか言われたわけだ
それ以降、被験者は催眠暗示に反応しなくなった
人間の健康には、生物学的・心理学的・社会的領域の3つが重要な意味を持つ
・ホジキン病の患者の腹痛を催眠で痛みをなくさせ、研修医に毎日催眠をかけてもらうように後催眠暗示をかけた
5日間患者は鎮痛剤要らなかった
6日目、研修医が同様やりかたで催眠誘導しても、トランスに入れず、痛みがぶり返した
その2日後には、再びトランスに入り、痛みを抑制できた
研修医は、自分を指導している精神分析医に催眠をやめるように命じられたのだった(フロイトが催眠を放棄したことから)
フロイトが催眠下手だったから催眠を使わなかった(使ったのは自由連想法)、という説を読んだけどね
メスメリズムとかあったんだけど、フロイトのせいで催眠の研究はおくれた
患者は研修医の不安や動揺を察知して、トランスに入れなかったのだ
・慢性疼痛の鍼治療の研究
好転群の殆どを、被催眠性の高い者が占めた
自分の頭痛を自分で針刺して治したことあるけど、間違った経絡に刺して効かなかったりしたけどねえ
・カトリック系病院の心臓病専門病院で、患者の容体が悪化危篤状態になったので、司祭が呼ばれた
しかし、司祭は間違って隣のベッドに行ってしまい、そこで寝ている患者に威厳に満ちた雰囲気を漂わせつつ最後の儀式を行った
15分後、その患者は死亡した
司祭を必要としていた患者は4日生きながらえた
面白いが、笑うに笑えない
・歩行不能なくらいの腰痛患者に自己暗示を教えたら、二・三時間後にベッドから起き上がれるようになり、歩けるようになった
手術予定日の前日、外科医は「いいですか。あなたは本当の痛みがあるんだから、そういう催眠みたいなのが効くはずないんです。明日手術しますからね」と叱責した
外科医が病室を出ると、痛みがぶり返し、患者は歩けなくなった
最悪の医者だ
・病気や外傷で新たな地位を築き、新たな注目を得るとかの利得あると、長患いになりやすい
保険金や法外な賠償金も同様
・トマス・ジェファーソンとジョン・アダムスの二人は独立採択50周年の1826.7.4に死亡した
ジェファーソンの最後の言葉は「今日は4日かね?」だった
ジョン・アダムスの言葉は「トマス・ジェファーソンはまだ生きとるかね?」だった
・ヴードゥー死、シャーマンは骨片を部族の誰かに向けることによって呪いをかける
恐怖で青ざめ、両目は曇り、震え、筋肉は不随意に捻じれ、倒れ、気絶し、比較的短時間で死ぬ
・マオリ族で、「野生の雌鳥を食べてはならない」という呪いをかけられた人が友人の家で朝食を食べた
二年後、友人が「実は、お前を騙して、野生の雌鳥を食べさせたんだ」と言うと、それから24時間たたずに死亡した
死の原因が野生の雌鳥を食べたことではないのは確かである
・ウィーン医科大学に評判の悪い助手がいた
学生は「これからお前の首を切り落としてやる」と言い、実際に両手を縛り、目隠しし、頭をまな板に置いた
ほうきを振り回し、斧が振れるような音を出し、頃合いを見計らい、首に濡れた布を落として、処刑の真似をした
結果、助手は即死した
・信念があれば自らを生かし続けることもできるし、信念で死ぬこともできる
女性は記念日を過ぎてから死亡する傾向
男性は記念日前に死亡する傾向
女性は記念日にうるさいから