大沢博って人はエイブラハム・ホッファーの本を訳してたりする人
エイブラハム・ホッファーはオーソモレキュラー療法の先駆者の一人
なので、著者はこのような栄養と心に関する文献をよく読んでいて、それを踏まえたうえで書かれた本
「食事で治す心の病」とあるが、軸は統合失調症について
しかし、多分普通の鬱とかにも効くんじゃないかなあ?
統合失調症の初期の状態に鬱とかあるので
福島章「子供の脳が危ない」
殺人者は前頭葉の糖代謝が全体的に低下、特に衝動殺人者、計画殺人者は軽微
人格障害で行動異常の得点高い者も同じ
アレキサンダー・シャウス「栄養と犯罪行動」、低血糖症と犯罪の関係の研究
低血糖になると血糖値を上げるためアドレナリンとノルアドレナリンが出る
アドレナリンは攻撃性を高めるホルモン、怒り・敵意・暴力
ノルアドレナリン、恐怖感・自殺観念・強迫観念・不安感
ここで、著者は日本古来の食事「米とみそ」がいいと言ってる
砂糖よりかは良いよね
でも、今流行りの糖質制限食の方がより良いだろう
ビタミンB1欠乏の実験、三ヶ月で、興奮しやすい・鬱・喧嘩・非協力・わけもなく不幸が迫ってる感じ等の状態になった
白米、砂糖、アルコールはB1欠乏を起こす、タバコやカフェインのような刺激物も
B3・ナイアシン欠乏の症状、怖れ・気がかり・疑い深い・陰気・うなだれている・怒りっぽい・うつ
ビタミンC欠乏の症状、疲労・鬱・倦怠・錯乱、どんなストレスもCを消耗する
目についたもののみ挙げた
大体どの栄養も欠乏すると精神に影響するみたい
精神医学者レッサーは、よく心因性と言われる神経症患者の85%が低血糖であることを確かめた
神経症も心だけの問題ではない
生化学的・社会的次元なども含めた多元的なアプローチが必要である
しかし、精神医学は全くと言っていいほど患者の食生活・栄養には無関心である
説得力のある意見だ
・精神医学者マイケル・レッサー「発病したばかりの統合失調症患者を治すのは珍しいことではない。高タンパク、未精製の食品、栄養サプリメントで急速に回復した」
・カール・ファイファー「十分なエネルギーなしでは、現代社会のストレスと妖精に対処するのは難しい。これが刺激物を過剰摂取することに繋がる。しかし、刺激物はエネルギーを枯渇させ、不安や多動の状態に傾かせる。不安状態で過剰刺激に晒されると、抗鬱物質の使用を導く」
ファイファーによる統合失調症患者の分類
1:ヒスタペニア、ヒスタミン低い・銅過剰、患者の50%
2:ヒスタデリア、ヒスタミン高い、銅低い、患者の20%
3:ピロルリア、尿にピロール検出される、患者の20%
4:脳アレルギー、例えば小麦グルテンアレルギー(つまり食品アレルギーで脳がおかしくなる人)、患者の10%
5:低血糖症、患者の20%
ヒスタペニアはB3とC補給、ヒスタデリアはカルシウム補給、ピロルリアは亜鉛とB6補給
統合失調症患者のアレルギー調査、64%小麦、50%牛乳、75%たばこ、30%石油化学製品の炭化水素
アレルギーの治療も栄養療法、CとB6、カルシウム・カリウム・亜鉛・マンガン
・エイブラハム・ホッファーの統合失調症研究
ノルアドレナリン+メチル群⇒アドレナリン、アドレナリン+酸化⇒アドレナクロム、アドレナクロムは幻覚作用
B3はメチル群を拾い上げるので、ノルアドレナリンがアドレナリンに変化できなくする
統合失調症の患者からクリプトピロールが検出される、クリプトピロールは亜鉛とB6の欠乏を引き起こす、ホッファーはB3で治療、B6の欠乏はB3の欠乏を招く
アレルギーにはビタミンの大量投与が有効、ナイアシンとアスコルビン酸(ビタミンC)
・ホロビン、治療にEPAが有望