・催眠性休息
夕方から、催眠状態にして、「あなたは一晩中ぐっすりと安らかに眠ります。朝になるまで目覚めることはありません」と暗示する
朝になると患者は清々しい快活な気分でさっぱりと目覚める
効きそう
・催眠状態のかなり信頼における特徴としては垂れ下がった瞼の震えである、この震えは深い催眠状態では決して認められない
痛覚鈍麻や痛覚脱失も催眠状態の確認に意義が大きい
催眠の恒常的で無条件な兆候としては嚥下運動の欠如
嚥下運動が認められる時は催眠状態でないか、浅い
咳、くしゃみ、ため息などが無いことが催眠状態の特徴である
これはトランスチャネリングにも言えそう
エスター・ヒックスが咳とかしててもチャネリング始めると止まる、みたいなことどっかで言ってた気がする
もしくはダリルアンカのバシャールの話だったかも
本物の催眠性カタレプシーは手足や胴を不自然な姿勢にしておいても、かなり長い間保持される、催眠の振りでは実現困難
もちろん本物の催眠状態でも疲労で、例えば挙げられた腕が下がることがあるが、極めて徐々に滑らかに震えずに不変のリズムで下がってくる
暗示による運動は機械的、暗示された運動しか行わない
もし被験者が動作の遂行に創造性を現すか、動作の選択に迷うならば、西院状態で無いか浅い
真の催眠状態では、単調な運動、自動症
深い催眠状態だと、特に暗示なしに発汗
催眠状態の人は決して自発的に話さない、質問に答えるだけで手短で簡潔でただ本質的に答えるだけ
真の催眠の重要な兆候は健忘
・一般に、被催眠者は犯罪的な暗示や非道徳的暗示暗示に対してばかりではなく、比較的無邪気な暗示に対してさえ、それが自分の原則や利害や感情に反する場合は抵抗できる状態にある
知的道徳的に健全な人は(犯罪をするように暗示されても)催眠中も催眠後も犯罪を行わずに済ますことが出来る
知的道徳的に弱い人は犯罪的暗示に服従するかも知れない
CIAのMKウルトラとかからして多分できちゃうだろう
・犯行の取り調べに催眠を使えるか?
犯人(容疑者)を催眠に入れるのが難しい
被催眠者は「催眠者の期待を読み取る能力が正常人よりも極度に高い」(ブレイレル)ために、催眠で得られた情報を信頼できない
恐怖の要素が支配的な異常な事態を引き起こし、反応性精神病の誘因になるかも
・1636ダニエル・シベンテル、鳥の嘴の前にチョークで線を引くと瞬間的に鳥が麻痺する
1870年代、生理学者チェルマク、チョークで線引かないで鳥のカタレプシー
ウクライナの生理学者ダニレフスキー、カエル、エビ、オタマジャクシ、サカナ、カニ、イモリ、ヘビ、トカゲ、トリ、哺乳動物などでカタレプシー
催眠中の動物を突き刺しても、火傷させても、切り傷つけても、反応がない
スボレト、動物催眠の実験
痛覚刺激を伴う恐怖や驚愕は動物に独特な麻痺・高速・ショック状態を引き起こす
また、人も恐怖や驚愕で意志や思考の独特な麻痺を引き起こすことがある
古代の伝説や神話にゴルゴンとかワシリスクを一瞥するだけで「石になってしまう」魔力のことが書いてある、カタブレパス、作家ゴーゴリ「ヴィイ」
「気味の悪い眼」の奇妙な偏見の源をたどれば、一定条件のもとでは人の視線が催眠的作用を持つという事実が基礎になっているに違いない
なるほど〜
・心霊論は、来世を認め死者の「霊魂」が「霊媒」を通じて現世の生きた人間と会話できるという迷信的「学説」である
心霊論は19世紀後半に、ブルジョア社会の特権階級、上流社会の中で特に流行した
心霊論はアメリカからヨーロッパに輸入されたが、19世紀の著名な自然科学者たちでさえ何名かは「降神術や見霊術」の犠牲になった(エンゲルス)
心霊現象は無意識的な動作あるいは意識的な欺瞞であり、心霊論は迷信である(エンゲルス)
まー、唯物論教徒はこう言うだろうね
現代のスピリチュアル批判の方々は今更エンゲルスでも読んでみたらどうかね?
確かに言われてみれば、心霊研究する暇がある層はブルジョワだろうね
・読心術
催眠現象とは何の関係もないが簡単に紹介しておく必要がある
普通、読心者は答えを知っている出題者を撫で回す、すると読心者はどの筋肉が緊張してどんな動作が投影されているか知ることが出来る
本当に関係ないよね
にもかかわらず、読心術の章を入れてしまうのは、「だから、テレパシーなんてこの世には無いんだぞ」と言いたいからだろうと思われる
一部の人は催眠でテレパシーとか透視と思われるような能力を示すからだろう
・ヨガについて
「人々が自分自身とその周囲の外界について、極めて無知で、五里霧中な原始的表象しか持たなかった原始時代に」発生した宗教、「人間生活を人間の頭脳に幻想的に反映したもの」としての宗教は、常に民衆を麻痺させるための道具として用いられた(エンゲルス)
ソ連の顛末を知っている現代人からすれば、ひたすらに滑稽である
すなわち、唯物論もまた民衆を麻痺させる道具として用いられた
医学的見地から見て、「ヨガの眠り」には何ら超自然的なものはない
これは多分自己催眠が独特な仮死状態に達したものであり、ヒステリー性仮死と類似の現象
・外科学の文献には、麻酔薬の代わりに催眠性睡眠を用いて手術することが伝えられている
19世紀初めレカミエとクロケが催眠中の患者に手術
1843エリオットが300症例を越す催眠での外科手術
術後の感覚異常や幻覚痛にも催眠は有効
・心臓神経症、胃神経症、気管支喘息、高血圧、甲状腺中毒症、リューマチ、結核等に有効
・分娩の無痛化、暗示の影響下で産婦は覚醒状態でさえ無痛分娩が可能である
妊婦の嘔吐にも有効
慢性の無月経、月経困難、膣痙、腰痛や外陰搔痒症にも効く
・湿疹、浮腫、色素沈着、脱毛、苔癬、色素脱失、血斑、出血、筋萎縮等
催眠は皮膚病に特に有効らしい
パブロフの共同研究者ペトロワ、疲労やチレオイジンの影響で去勢犬の神経活動を衰弱させ平衡状態から逸脱させることによって、神経症状ばかりでなく、栄養障害性潰瘍、各種湿疹、耳炎、関節炎も引き起こされた
パブロフ、皮膚を「脳の一定領域野の投影」とみた
ある種の精神障害の際には次のような皮膚病が現れる、蕁麻疹、扁平紅色苔癬、白斑、紅斑、出血、水疱性皮膚炎、天疱瘡、潰瘍、湿疹、非典型的な帯状疱疹
湿疹、尋常性乾癬、扁平紅色苔癬、天疱瘡、紅斑、皮膚痒症、皮膚壊疽、爪の変形、月経性皮膚症、疣に有効
イボ取りのおまじないは馬鹿にするものではない