ブルグマンシア
原住民は、祖先との交信の他に、予言や占い、呪術、医術などにこれを用いた
もっと世俗的な使用法、鉱脈や古い墓(盗掘)などを発見すること
遠隔透視のような感じだろうか?
ヒバロ族の少年は6歳になると、父親の指導のもとにブルグマンシアやその他の精神活性物質を服用する
これは外魂と呼ばれるものを生成するためである
外魂とは、一種の霊的器官であり、これが生成されると、幻視体験を通じて祖先と交信できるという
すごく高度なオカルト知識を持ってるよねえ
ヴェネツィアの貴婦人が、この植物から抽出した汁を点眼して、瞳孔を拡大させるのに用いた
これによって女性はより魅惑的かつになると妖艶になると言われていた
これは言われていたというか本当の話
現代で薬で瞳孔を開いた状態の写真と普通の状態の写真を比べて、どちらが魅力的かを男性に聞くという実験をすると、瞳孔を開いた状態の方を魅力的と多くが言ったそうだ
「ファスト&スロー」に書いてあった
魔女の軟膏
魔女術は反キリスト的と言うよりも前キリスト的である
シャーマンとしての魔女の儀式生活の中心にあったのが、飛行用軟膏の調剤と使用
これらを魔女の裸体に塗ると飛行能力が得られると言われていた
このような軟膏の製造は極めて古い
オウィディウス「転身譜」、スキタイの女たちが魔法の膏薬で鳥に変身
アプレイウス「黄金の騾馬」、女妖術師パンピレは飛行用軟膏で梟に姿を変える
言うまでもなく魔女は文字通り空を飛ぶわけではない
軟膏に含まれる精神活性物質によって飛行の幻覚を体験する
魔女は箒に乗って空を飛ぶとか言われるが、箒に軟膏を塗って膣の粘膜から吸収させていたという説があるそうだ
すると、サバトの性的幻想も上手く説明できる
トリカブトはどの調剤法にも必ず含まれているが、この植物を用いると、身体に毛皮・羽毛が生えたように感じる
これは人狼伝説や鳥への変身を説明するかも知れない
当時でも、人狼とか鳥になるとかが幻覚だって理解してた人はいたみたい