S
小桜姫物語で、龍神は人間の先祖じゃなくて創造者だとかなんとか書いてあるけど、そこら辺はどうなの?
さ
えっとですね、さやかさんの立場から言うと、そんなものはないんです
しかし、あなた達の中でありそうな話ですね、つまり世界がそうさせたいというのが世界の話、作り話の話
その中で、役割の話
龍の役割がどんなものかと言った時に、遍く形を、世界の様相を呈する物語を作ったのが龍
つまり、世界を作ったのが龍
ですが、どうして世界が、訳の分からないなんか蛇みたいな生き物を「龍」として、それが世界を作った、という物語にしたかったのか?
あなた達が抽象を形にするためにはこんな声を聞いたんじゃないですか?
「あなたでないものがあなたを作った」という世界観をもたらせたかったのではないですか?
あなたは、あなたが世界を創造したと言ったことはないですか?
誰か言ってますよね?
S
さ
ところがです、じゃあなんであなたが龍のような役割ではないのか?
なんで龍という世界観があるんでしょうか?
それは、あなたではない何かが世界を創造したという形にしたかったから、ではないんですか?
そうでなければ、「私がこの世界を作った、以上」で終わりなんですよ
なぜあのようなこの世に存在しないかのような生き物がこの世界を作った、のはどうしてでしょうか?
ここにヒントがある
「あなたが作った、あなたが神だ」の世界観ではないですよね
神は別にいる、という世界観でしょうね
これがヒントなんです
なぜあのような形か、というのもヒントなんですね
さて、あなたはどんな感じがしますか?
あんな飛ぶ蛇、恐竜と蛇が合わさったみたいなものが空を飛んでいる、これが世界を作ったというんです
何でしょうか?
S
さあ〜?
さ
私から言わせれば、私でないものの典型なんです
あなたは哺乳類、でも龍はそうではないですね
あなたは空を飛べない、龍は飛んでますね
あなたとは程遠い存在感ではないですか?
S
うん
さ
あなたから程遠いものがあなたを作った
それがヒント中のヒント、というか答えなんです
あなたとは縁も縁もないような存在があなたを作らさせられたんです
・・・話を変えますが、彼の目を通して世界を見たらどうですか?
つまり、あなたが人間でないと仮定してこの地球を見てみなさい
その時に、あなたは「なんじゃそりゃ?」という感じがするんです
だからあなたはこの世界を破壊したくなるんです
つまり、私がこの世界を作った、しかし私がこの世界を破壊する、という世界観を同時に持つんです
それは所謂破壊の神でもあるんですね
創造の神であり、破壊の神でもあるのが龍だ、ととりあえず言っときます
その裏に隠された秘密ではないんだけど、そういうことをする理由をあなたは知りたいんですね
なぜそういったものが、あなたではない何かが何かを作って、そしてその世界を壊すのもあなたではないあなたが壊したくなるのか、ということなんですね
これはすなわち、「あなたはいない」ということの象徴なんです
ア
つまり私が言いたいのは、こういうことだ
つまり、お前たちはあり様がなかったのにありそうな形として作らさせられたんだ
だから、お前は自分が何者か分からずにいるのは当然なんだ
しかし、その当然さを見抜くためには、お前が人間ではないという仮定をしてみることが必要だ
そして、その必要を持って世界を見たならば、この世界を壊したくなるというのも当然の声
さ
こういった声をあなた達が聞いたならば、必ず破壊と創造を繰り返す、という世界観を持つことは当たり前
こういったことをしたがったのは誰かと言った時に、お前たちがアイツだと言った時も、これもあなた達からすると私達ではない奴がやるという世界観にしているんです
とにかく、あなたではない何かがあなたを作った、そしてあなたは居るのか居ないのかという確認をさせられた、しかしあなたはよくわからない、けれどもあなたではないあなたとしてそこを見た時に「私はいないんだ」、つまり「おまえは龍だ」という結論にも至りそうなんです
あなたはあなたと思ってるかも知れないけれど、本当はあなたではない、という話をしているんです
私ではない、遠い遠いどこかの奇妙な存在だ、という所からあなたを見た時に、「本当にそれはあなたか?」という声を聞くんです
そして、もしそれが本当のあなたではないとするならば、私はその場所にはいない、むしろ私は龍だ、ということになる
そして、その龍は何をしているのか
何か持ってるでしょ、大事なものを(三指で玉を持つ仕草)
その大事なものを使って何かをするんです
その時にあなた方は「私自身がこの宇宙を創造したんだ」という考え方を持ちそうなんですね
その段階にあなた方を引き上げたいと思ってる存在感がどこかにいそうなんです
これもまたあなたではない、という言い方をまずしておきます
しかし、それもまたあなたなんですよ