https://www.amazon.co.jp/トランス―心の神秘を探る-ブライアン-イングリス/dp/4393361083
ここ四ヶ月くらい、笠原俊雄ブームが来ている。
この人は本当に優秀な人。
心霊現象に関して、無碍に否定するバカと無碍に肯定するバカに世の中は溢れているけれども、この人はその中間にあって、真っ当なデータと論理を用いることができて、しかも肯定寄りであるという稀有な人。
是非とも、心霊現象に関して比較的肯定的な見方を持つ人はこの人の本に当たるべし。
ちなみに、この人は相当進んでる。
まず心霊現象があるのか無いのかという問題を解決し(世間はいまだここにいる、そしてきっと半永久にここにいるのかも)、その上でどうしてあるということを認められないのかという問題に対しても回答を与えている。
世間を100歩くらいリードしているわけだが、実はそれは一周差つけてである。
さて、トランス―心の神秘を探るという本についてだが、さすがイアン・スティーヴンソンが推薦したらしいだけあって、超名著。
内容としては、トランスに関する不思議現象を歴史的に網羅しつつ、いかにそのことについて正統派学者が無視してきたかというもの。
だから、医学や心理学に対する、批判的な視点の強い、歴史書とも言える。
不思議現象にかんしてはあまりにもたっぷりあるのでどう紹介すればいいのか分からんが、読んでみれば、こんなことがすでに知られていたのか(正統派から認められなくても)という驚きがあることだろう。