アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)スピリチュアル・エマージェンシー スタニスラフ・グロフ、そのニ

自己実現心理的問題、ロベルト・アサジオリ

「サイコシンセシス」の創始者アサジオリ

1霊的覚醒に先行する危機

「ふつう」の人間、漫然と生に流されている、意味や価値や目的を問いかけたりせず個人的欲求を満たすことに専心、宗教は外面的で慣習的

変化は不満感や欠如感、「何か足りない」という感覚の高まりから始まる、ふつうの生活が空しいものと感じられる

これに抵抗して新しい刺激を求めるとか内的混乱、道徳的危機、自分を深く断罪し絶望し自殺を考えるところまで行くことも

このような危機の表れが神経症境界例の症状のいくつかに似ている、心身相関問題を生み出すことも

スピリチュアルな傾向の「出現」は個人の「成長」におけるターニングポイントを向き合えた結果と考えることが出来る

2霊的覚醒が原因となる危機

「わたし」と「セルフ」にチャンネルが開きエネルギーが溢れ出ると、しばしば素晴らしい解放がもたらされる

しかし、吸収しきれないことも稀ではない

自己中心主義やうぬぼれがあると「わたし」と「セルフ」のレベルの取り違えを起こす

私は神で天使の大群を配下に従えているとか妄想したり、一般にはパラノイアと見なされるだけだがもっと深い性質がある

また、感情的激動、平衡を欠いた無秩序の行動、叫んだり泣いたり謳ったりという種類の噴出

救世主や預言者の役を演じようとするかもしれない

3霊的覚醒の反動

調和の取れた内的覚醒、喜び、人生の意味目的の洞察をもたらす精神的光明、安心立命の感、生命はひとつという感じ、愛にあふれる、精神的豊かさを分かち合いたいという熱情

そうした高揚状態は必ず終わりがやって来る

パーソナリティは変容されはしたが、その諸要素の大半は以前の状態に逆戻り

典型パターン1:セルフのエネルギーが高次のパーソナリティの統合を達成するほど強い場合

統合は永久のものとなる、比較的稀

典型パターン2:セルフのエネルギーがさほど強くなく、パーソナリティのいくつかのパターンしか完全に変容せず、ほとんどがただ一時的に中和されただけの場合

パーソナリティの状態は以前の状態に逆戻り、しかし今後の理想のモデル・方向感覚になる

典型パターン3:セルフのエネルギーが高次の組織化に十分でない

隠れた障害やパターンに吸収されるが、それらを白日の下にさらす効果、経験はたいてい苦痛を伴う

またこれらのパターンが交じり合うことも多い

高揚状態が退くのは苦痛に満ちた体験で、反動や深刻な問題を生み出しうる

自分をより一層の厳しさで裁く、疑いと批判、「神聖なホームシック」

極端なケースでは自殺衝動を伴う抑鬱や絶望感、強烈な無価値観、自己卑下自己非難、痛烈な知的無能感、意志力の麻痺

しかし、ある程度のスピリチュアルな実現が有る人の場合は単なる病気と考えるべきでない

「浄化」の局面は最も有効で報われることの多いものの一つ

こうした者を扱う適切な方法は、本人に危機の本質を真に理解させること

4変容のプロセス

変容のプロセスを隠遁と平穏のうちに進めるわけにいかないのが普通、人生で何も起こらなかったかのように家庭や職業の社会的責務を果たし続けなければいけない

人生の数多くのニーズに答えながら自己変容を成し遂げるという二重課題、エネルギーをこのように用いる技術を学ぶにはふつう多少の時間がかかる

日常の課題達成度における能力が衰えたように見えることもある、善意だが分かってない友人やセラピストの不当な判断や辛辣な皮肉

本人が移住課題の習得を学ぶに連れやがて終了するが、本人が心の内ばかりに目をやって外界を締め出すようだと自然な成長のストレスが一層募る

自らの否定的な側面に取り組まないのも同様な問題、内的空想に逃げ込む

攻撃的・性的衝動を無理に抑圧することで問題を起こす場合もある

・セルフ実現に伴う問題は通常生活での問題と非常に似ていることがあるが、原因と意味が大幅に異なっているため、対応も異なるべき

平均的な人間の心理的問題は「退行」的、難しい状況に対して子供時代の行動様式に逆戻り

セルフ実現では「進歩」的

ユング、「『普通』であることは、成功しておらず、適応出来ていない人たちからすれば、素晴らしい理想である。しかし、平均よりはるかに優れた能力を持ち、成功することが決して難しくない人たちにとり、『普通』に抑えられることこそ耐え難き退屈、冥界のような不毛と絶望を意味する。その結果、『普通』になれないためがために神経症になる人と同じくらい、ただ『普通』に留まっているがために神経症になってしまう人がいるのだ」

さすがユングだ、と思わせる洞察

このように、異なるに種類の人間を助ける方法が全く違うものでなければらないのは明らか、第二のグループには不十分なだけでなく有害でさえあり得る