悪性黒色腫患者は抑圧傾向が強く、心臓病患者は抑圧傾向が弱い、この中間くらいが理想
心臓病タイプ、怒りっぽい、気持ちが張り詰めてる、素早い、攻撃的、コントロールしたがる
悪性黒色腫タイプ、過度に協力的、忍耐強い、受動的、自己主張に欠ける、従順、怒りを抑圧する一方で強くて幸福そうな表向きの顔
このタイプは他の癌患者でも見られる
がんにかかる人と自殺する人に類似性、衝突的な感情を否定し抑圧する傾向
どんな性格も癌を起こすとは言えないが、ある種の性格は生理的なストレスをもたらすという可能性が高い点で間違いなくリスクを高める
性格のほとんどは子供時代に身につけた対処法
生来の特徴と環境への反応は区別すべき
「お父さんお母さんは私がハッピーで居て欲しいんだ」と子供に思い込ませることは、一生つきまとう抑圧傾向を身につけさせる一番の近道
・炎症性腸疾患
腸は「常にコントロールされ、周到に調整された炎症状態」が正常
炎症性腸疾患の問題は、「炎症派と反炎症派」の腸壁間のアンバランス
プラシーボは、思考や感情に誘発されるが、完全に生理的な現象、神経学的・化学的プロセスの活性化
多くの場合プラシーボは55%有効
・過敏性大腸症候群
機能性疾患、「機能性」とは「単なる思い込み」を意味する医学会の暗号
医師は、検査データと患者の話が一致しない時、どうしても患者を疑う
薬を欲しがってる、神経症、嘘つき、注目して欲しいだけ、と患者が責められることもある
これは、過敏性大腸症候群だけでなく、慢性疲労症候群、結合組織炎の場合も
腸の一部を人工的に膨張させて調べると、機能性の腹痛ある人とそうでない人で脳の反応が違う
同じ緊張度の時に痛みを感じる率が、過敏性大腸症候群の患者の方が10倍
腸からの生理的なメッセージが神経系で脳に伝わる時の伝わり方が違う
過敏性大腸症候群の患者は、直腸の膨張に対し、感情的な記憶を保存する前頭前皮質が活性化してる
過敏性大腸症候群を始めとする機能性疾患の人は虐待経験のある率が高い
腸から脳へと伝わる痛みの伝わり方が精神的トラウマに合わせて調整される、過敏になる
過敏性大腸症候群の患者は、直腸の膨張に対し、痛みの増加だけでなく、不安、性的興奮、疲労感も増すと報告
胃食道逆流疾患にも同様の理屈が当てはまる
痛みは、ある情報を伝える経路を自分で塞いでしまった時、その情報を伝えてくれる迂回路
こういうことを知らないと新薬に飛びつくことになる、アロセトロン騒動
精神面をほんの少し改善しただけで症状が軽くなった研究報告
・アルツハイマー病
幼い頃に撫でられてたラットは年取っても海馬の細胞が失われなかったが、撫でられなかったラットは海馬縮小
修道女対象の有名な実験、若い頃言語能力の低かった修道女は高い確率で痴呆、比較的早く死亡、文章が凡庸で生気にかけていた人ほど高齢時にアルツハイマー
「ガリバー旅行記」スウィフト、実際に感じた感情表現や直接的な感情表現は乏しい、早くに父が死んで母に捨てられた、女性に対する激しい怒り、晩年は痴呆
アルツハイマーの決め手となる原繊維のもつれと斑は、アルツハイマーと無縁だった人の脳にも発見されてる
101歳で死ぬまで認知テストで高得点だった修道女の脳にも原繊維のもつれと斑はあった
脳のアルミニウムは結果であって原因でない
アルツハイマーは自己免疫疾患とする研究、慢性的ストレスが老化した免疫系に作用して起こる
アルツハイマー患者も痴呆起こした実験動物もコルチゾールの過剰産生、これは海馬損傷と相関関係
脳が発達する重要な時期に感情を閉ざすと、現実を認識する能力が失われる、現実と作り話の区別がつかない、辛い現実を幻想と置き換える子供の頃の習性が大人になっても続く(ロナルド・レーガンがそうだったというのだが、こういう人が大統領になるのは大丈夫なのか?)
父親に恨みを感じることが出来ないのは、感情を意識する力がずっと前から損なわれてたから
母親に無視された子供は、怒りを癒やすために逆に母親を理想化しがち
感情的体験を避けることで、もっと大きくもっと長い生理的ストレスに晒される