このブログにおいて、引き寄せと言ったら、とりあえずバシャールとエイブラハムだ
バシャールは「ワクワクすることをやってれば全て上手く行く」みたいな一見すると頭がパーなお題目で有名なわけだが、セッションを追ったりしていると所々で結構深いことを言ったりするものだ
で、こいつは「ワクワクすることをやれ」と頻繁に言うんだけども、それの合間に自分のネガティブな信念を直視して変えろ、ということを入れたりする
パスワークは、まさに「自分のネガティブな信念を直視して変えろ」って系統だね
これについて、バシャールはすごく大雑把にしか言ってないと私は思うが、パスワークはめちゃめちゃ詳しく論じているので、これについて関心がある人はパスワークを読んでみるのはいいのではなかろうか
次に、エイブラハムだが、こいつは「自分のネガティブな信念を直視して変えろ」ってのがないんだよね
そもそもこいつは人格を成長させようって発想すらない
で、自分の望むものを現実化させて楽しもうってことばかり話している
しかししかし、それでも結果的には人格を成長させる方向に行ってしまう(、というのをこの記事では明らかにしてみよう)
さらに、パスワークについて見れば、引き寄せ的な話がゼロではないんだけど、せいぜい1割満たないし、もちろんそれはパスワークの中心的なテーマではない
インナーチャイルドの記事で書いたように、例えばアル中の男を夫として引き寄せるという言い方はできるわけだが、これは本人が無意識レベルであれやこれや動いて自分で実現させている
一方で、エイブラハムの引き寄せにおいては、無意識で動いてどうのこうのという成分ももちろんあるだろうが、偶然のタイミングの良さってのに重点があると思うので、まあ別物だろうということにしておく
以上を前提としつつ、引き寄せの何が人格の成長であるのか?
パスワークによれば、子供は気遣われ・面倒を見てもらっていい気分になり、注目され、独自性を認めてもらいたいという欲求があるが、両親は不完全な人間に過ぎないので、それが完璧に満たされることはない、それで大人になってからそれを直視してワークして処理しないと、大人になってからも偽の欲求(インナーチャイルドの欲求)として現れる、という
偽の欲求とは、人に対する要求
それが満たされないと恨みを抱き、ますます欠乏感が強まる
で、不満を正当化したり、他人の欠点に目を向けるとかして、自分の外側の責任がいかに大きいかにフォーカスし始める等等、と人間関係において問題が積み重なっていく
一方で、本物の欲求とは、自己表現、成長、進化、霊的潜在能力、及びこれらから生じる一切、である
で、引き寄せの立場から人間関係について言えば、どんなに現在の人間関係に不満があったとしても、自分の求める人間関係というのを自分の力で引き寄せることができる、ということになる
ということは、引き寄せは他人に対して要求しない、ということだ
すると、パスワークが示唆する所のインナーチャイルドの、偽の欲求というのを超越してしまえるんだよね
おまけ:
述べたように、パスワークにはほとんど引き寄せ的な所がないのだが、それでもちょっとはあって、しかもそれが引き寄せの本質を突いているので紹介しよう
欲望が緊張し、差し迫った、収縮したものであると障害が生じる
これは暗に「望んでいることが起きるとは信じられない」と言っているのです
だから、こういうのは実現しないんだよね
なので、ある種の無欲さがなければいけない
すなわち、「今の所、特定の形で実現できていないかもしれないけど、それを持つことはできるし、必ず持てるだろうと分かっている。宇宙と自分の全なる意志を十分に信頼しているので、待っていられるし、この欲望がもたらす一時的な苛立ちにきちんと対応しながら自己を強化するだろう」
これが引き寄せマスターの態度ってもんだよ