人格を次のような感じに3つに分けることができるという
1:意識的なエゴ(大人の知性)
2:利己的で無意識的な子供のレベル(所謂インナーチャイルド)
3:超意識的な宇宙的自己
神経症、心の病と言ったものは、1から見て非常に理不尽なことを2がやっている状態とみることができそうだ
アル中の父親をもって、ぶん殴られながら育った娘というのは、成長してから、これまたアル中で自分のことをぶん殴ってくる夫を持つ、ということが世の中よくあるパターンである
子供の頃にアル中の父親にぶん殴られたというのを、インナーチャイルドは「敗北」と捉える
で、「私が負けるだと?舐めるんじゃねえ」ってことになると、もう一回勝負して勝利しなければならない
そのためには、もう一回アル中の暴力的な男を用意しなければならない、それが勝負の条件なのだから
というわけで、幼少期の環境を大人になってからも再現する、ということになる
つまり、インナーチャイルドは幼少期の環境に対して、一人で勝手に勝負を始める、支配ゲームを始めるということだ
大人の知性から見れば、そんなことをしても意味ないのに
・・・と、まあそんな感じのことが書いてある
あと、その解決法はこのパターンを直視し、幼少期のネガティブな感情を再体験してどうのこうの、というインナーチャイルドもののお決まりのやつ
「反復強迫については心理学でよく知られているが、その意味についてこの講義程明快に説明したものはない」とかいう強気なことが書いてあるのだけど、まあ確かに私の読んできた心理学本・チャネリング本の中では一番明快だったよ
・・・特にインナーチャイルドにフォーカスした読書しようとしたことはないけど
ちなみに、こういうパターンに陥ってる人は今世それを直視して克服できないと、来世でも同じ幼児期環境を選ぶこともありうるとかいう
また、今世のパターンが前世から持ち越しているパターンということもあるという
パートナーの選択や、結婚というのは往々にして幼少期の再現である、ということも書かれている
しかし、これってものすごーく多くの人の人生に大きな影響を持つテーマだと思うんだけど こういうことを正統アカデミズムの心理学はきちんと扱っているのかねえ?
これと同じことを「ダイアネティックス(L.ロン.ハバード)」で読んだよ
「ダイアネティックス(L.ロン.ハバード)」というのは悪名高い新興宗教サイエントロジーの聖典みたいなものだ
総合的に見るとサイエントロジーは駄目なのだろうけど、部分部分で見れば重要な心理学的真理ってのが入ってそうだ
だから、この新興宗教がでかくなったのだろう、と私は思う
「鬱です」、「そうですか、抗鬱剤出しときますね」、みたいなことをやってても、人間という、心を持った存在のニーズを満たしてないんだよね
正統アカデミズムがこの有様だから、問題を抱えた人は、仕方なく、何かこういう訳の分からない宗教なりに擦り寄らざるを得ないのだろう
政治経済が駄目になると、それに伴って宗教が力をつける現象、みたいなもの
というわけで、宗教的・オカルト的なものはけしからん、というご意見の正統アカデミズムの人達は頑張って、正統アカデミズム的心理学を洗練させておくれ
追:
他のチャネリングではあんまりはっきり言ってないけど、パスワークではっきり言ってること・・・
「ハイヤーセルフがどうたらこうたらみたいなことは、健全な自我を培ってからやれ、オカルト的要素の入らない心理的セラピーを一通りやってからやれ」
これって重要かもね、初級者的な話だが
というのも、得てして現実生活で何か問題があるからスピの世界に入るパターンって多いじゃない?
その時に、自分の精神的・心理的問題を棚上げして、いきなり神様・仏様・ハイヤーセルフ様に行くのは常識的に考えてあまりいい方向に行かなそう、ってのがあるわな
そういう精神的・心理的問題に対して、まあそれなりにオカルト要素のあまりない心理学的なことをやって、それでもなお残ったものに対してスピリチュアルなアプローチをする、ってのは無難だろう
世間一般的にはスピリチュアルなアプローチを全否定するような発想なんだろうけど、それもねえ・・・
唯物論的に考えると、要するに何もかもが物理的自然法則で決まりきっていて、それ以上の意味はないってことになって、人間の人生ってのは意味なくなっちゃうからねえ
・・・とは言っても、オカルト要素のあまりない心理学的なことって面倒くさいってなると、エイブラハムの引き寄せとかか
これでも上手く行けそうな気がするんだけどな
各々の趣味か