2:捕食者(カルロス・カスタネダ)
参考にしたページ
https://ameblo.jp/zaiva0925/entry-12259222725.html
そいつは宇宙の深奥からやってきて、われわれの生活の支配権を乗っ取った。人間はそいつの囚人だ。その捕食者は、われわれの主人であり支配者なのだ。われわれ人間を飼い馴らし、従順で無力な生き物にした。たとえわれわれが抗議しようとも、そいつが抑圧してしまう。われわれが独立して行動したいと思っても、そいつがそうするなと要求する
これをミルグラム実験における「権威」ってのから考えると、まさにこの通り。
しばらく考えてから、事を巧みに処理する人間の知性と、その人間の信念体系の愚かしさ、もしくは人間の一貫性を欠く行為の愚かしさとの矛盾を、どのように説明したらいいか話してみろ。
ミルグラム実験のミソは、普通の善良な市民がこんな残酷なことするはずないだろうって予想を皆してたんだけど、それを見事に裏切ったということ。
その善良さと残酷さの矛盾。
呪術師たちは捕食者がわれわれに信念体系や善悪の観念や社会的慣行を与えたのだと信じている。
これは教育によるわけだけど、教育というのは多かれ少なかれ権威による。
やつらはそれよりもはるかに有能で組織的だ。われわれを弱く従順で意気地なしにさせておくために、捕食者どもは素晴らしい策略を用いる。素晴らしいってのは、もちろん、喧嘩好きの策士の観点からしてだぞ。受ける側からすれば、恐ろしい策略だ。やつらは自分の心をわれわれに与えるのだ!
電撃を最大レベルにまであげた人というのは、自発的に命令をこなす、そして自分が正確無比に命令を実行したことに誇りを持ってたりするんだ。
権威のものの考え方を自分の中に入れてしまうんだね。
追:
書いてて思ったけど、捕食者の概念を振り子(リアリティ・トランサーフィン)から説明するとよりいいかな。
ミルグラム実験の「権威」よりも。