AARO事務局長が3つのUAP事例を議会公聴会で報告|伊福部大耀
現段階での私見:
19日の上院による公聴会は、予想通り形式的なものに終わり、ギリブランド議員が事前に吹聴していたような成果は何もなかったようだ。
上院軍事委員会で米国政府機関の長官が未解決事件について話したという事実だけでも大きな成果だと考える人もいるが、昨年のグルーシュ公聴会以降はもうとっくにそんな段階は終わっていると思う。
先週の下院ヒアリングで様々な証言が出たにもかかわらず、形式的な報告に終始してまったく切り込む姿勢を見せなかったギリブランド議員には完全に失望した。今後彼女が何を言おうがまともに耳を傾けることはないだろう。
写真を見ればわかるように、コスロスキ事務局長の横にはスーザン・ゴフが座って睨みを利かせており、新しいトップが多少「オープン」な姿勢を持っていたところでペンタゴン自体の方針が変わるわけもない。
AAROとスーザン・ゴフについてはこちらの記事を参照:AAROの正体とは?|伊福部大耀
AAROはペンタゴンの出先機関であり、内部告発者がそこに出向いて何を言ったところで「上」に報告されてそれ以降は冷や飯を食わされるか、下手をすれば脅迫され処分されるのがオチである。
今後の展望は、議会が内部告発者保護法を通せるかにかかっていると思う。仮にそれが立法化されても実効性は怪しくダニエル・シーハンの言う「40人以上のインサイダー」が立ち上がると期待するのは早計だが、その法案すら通せないようではディスクロージャーへの道はまだまだ遠いと言わざるを得ない。
なるほど
UAP情報開示を巡る動き(2024年11月25日-12月1日)|伊福部大耀
11 月 29 日 - ダニエル シーハンが R.F.ケネディ・ジュニアのパーティに参加した写真が公表される
ダニエル・シーハン (元ルー エリゾンドの代理人であり、UAP の透明性の主要な支持者として知られる弁護士) は ロバート・F・ケネディ・ジュニアと親しい関係にあるようで、感謝祭を彼らの家族と過ごした。
ダニーは以前、UAP の話題について ロバート・ケネディ・ジュニアと何度か話し合ったことがあり、彼がこの問題の透明性を大幅に高めたいと考えていることを確認したと主張している。
11 月 29 日 – 「トランプ氏の耳に届く重要人物はたくさんいるが、彼らは皆 UAP の開示に賛成している」とバーリソン議員が語る
アスカポルとの会話によると、エリック・バーリソン議員はトランプ政権が UAP の透明性の取り組みに前向きになると確信しているようだ。
トランプ政権でUFO開示に何か動きが出るかどうか
11 月 30 日 – メイス議員は UAP と核兵器の関係を調査する公聴会を開催したいと示唆
UAP に関する最近の議会公聴会で議長を務めたナンシー・メイス議員は、UAP と核兵器の関係を調査することに関心があると述べた。彼女の言葉を借りれば、それは「非常に大きな」ことだ。
UAP情報開示を巡る動き(2024年12月2日-12月8日)|伊福部大耀
進行中 – 無人航空システム (UAS) は米国と英国のさまざまな場所で問題を起こし続けている
11 月下旬に始まったと思われる侵入は、さまざまな機密軍事施設で引き続き発生している。
英国では、SAS チームが支援に呼ばれ、現在英国陸軍の第 22 特殊空挺部隊と英国海軍の特殊舟艇部隊が配備されているもよう。
国防総省(ペンタゴン)の広報担当者パット・ライダー少将は最近、これらの侵入は「重大な任務への影響」をもたらすとはみなされないと主張したが、これはもはや真剣な精査に耐えられないことは明らかである。
ニュージャージー州で未解決の無人機侵入事件が相次いでいることを受けて、スタインハート上院議員は知事に手紙を送り、次のことを要請した。
「合同立法会議を開催し、州議会の議員 120 名全員が、軍事施設、重要インフラ、住宅地の上空で説明のつかないドローン活動が続いているという報告について、州および連邦当局に質問し、回答を求めることができるようにすること」
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