アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)群衆心理 ギュスターヴ・ル・ボン、その五

・完全に専門的な性質を帯びていない問題について評議会では、知能が何らの役割をも演じない

学者や芸術家の集会も、一般的な問題については、石屋の会合が下す判断と著しく異なる判断を下すわけでない

陪審員たちは、感情には極めて強く動かされるが、議論には極めて僅かにしか動かされない

陪審員たちは、威厳にも大いに幻惑される

感情に訴えること、議論を差し控えるか、幼稚な推論形式のみを用いること、これが良き弁護人の心がけねばならないことである

弁士は、陪審員全部の考えを変えさせる必要はなく、指導者級の人々のみを説き伏せれば良い

・選挙候補者が備えるべき第一の資格は威厳である

選挙人というものは。その欲望や虚栄心におもねられることをしきりに望んでいる

そこで、選挙人に途方もないお世辞を浴びせかけ、このうえもなく架空的な約束をもすることに躊躇してはならない

反対派の候補者については、とんでもない破廉恥漢であって、幾多罪悪を犯した事実を知らぬものはないということを、断言と反復と感染によって、人々の頭に植え付け、相手を粉砕すべく努めなければならない

もちろん、その証拠らしいものを何ら探し求める必要はない

反対派の候補が群集の心理に通じていなければ、中傷的な言説にはやはり中傷的な言説で応ずるだけでいいのに、それをせず弁論によって釈明しようとするだろうが、それでは選挙に勝つ見込みはないだろう

文書による綱領はあまりに明確であってはならない

口頭による綱領は、どんなに誇張してあっても差し支えない

どんなに重大な改革であっても、恐れ憚らず約束することができる

これら誇大な言葉は、大した効果を生じるが、将来もそのために少しも拘束を受けることはない

事実、選挙人は、声明の通りにはたして実行したかどうかということなど、少しも意に介しない

言葉や標語の使い方を心得ている弁士は、自分の意のままに群集を操る

不浄なる資本とか、下劣なる山師とか、賞賛すべき労働者とか、富の社会化とか

明確な意味を欠き、種々な願望に適用される、新たな標語を発見しうる候補者は必ず成功する

・私は、むしろ普通選挙を現状のままで保存したいと思う

多くの文明がピラミッドの頂点を為す少数の優秀な人物の所産であった

文明の偉大さが、単に多数者を現すに過ぎない劣等分子の投票如何にかかっているわけはない

群衆の主権掌握の教義は、中世の宗教上の教義と同様にほとんど擁護しがたいものではあるが、今日では絶対的な力を備えている

従って、この教義は、かつての宗教思想同様に攻撃できないのである

これらの教義に作用を及ぼすことができるのは、ただ時のみである

・さて、それでは有能者限定選挙が行われるならば、群衆の投票が改善されるだろう、と考えるべきだろうか?

私はこれを是認することができない

あらゆる集団は、その構成如何を問わず、精神的に低下するからである

一般的な問題については、アカデミー会員40人が庶民40人よりも優れているわけではない

例えば、保護貿易主義のような一般的問題で、経済学者の意見の一致を見たものが、ただの一つでもあるか?

感情の論理に支配される社会問題の前では、あらゆる人間は、同じ程度に無知になるのだ

・制度や政体は、国民の生活上極めて微弱な役割しか演じない

国民はとりわけ種族の精神によって導かれる

・極端に偏狭な精神と結びついた強固な確信が、威厳を備えた人に与える力は、恐るべきことである

しかし、このような条件は、障害に目もくれず、あくまで意志を押し通すには必要なのである

本能的に、群衆は、こういう確信をいだいている精力家のうちに、自分たちに必要な統率者を認めるのだ

・専門家たちは一時的ながら指導者となる

集会が専門家たちを動かすのではなくて、専門家たちが集会を動かすのである

・議会の集会が呈する重大な危険と言えば、二つだけである

1:必然的に伴う財力の浪費と、2:個人の自由の漸進的な拘束

1:第一の危険は、選挙上の群衆の要求や、その無分別から生じる必然的な結果である

歳費膨張は遠い将来に現れ、しかも自分たち(現議員)にとって大した悪影響をもたらさないが、それ(全労働者の恩給を保証するとかいう類)を否決すれば近い将来に選挙人の前に顔を出さねばならないときにはっきりと現れる

もうひとつの原因、もっぱら局部的な利益を目的とする支出は全て承認せねばならぬという義務

そういう支出も選挙人たちの要求を表しているからであり、そして各議員が自分の選挙区のために必要とするものを獲得する(自分の選挙区に利益誘導すること)には、必ず同僚議員たちの同様の要求に同意するということを条件とせねばならないから

2:この危険は、常に拘束的な無数の法律から生ずるのであって、議会は、単純極まる世精神から、それらの法律の結果を見誤り、それらを採択する義務があると自ら信じているのである

一般に拘束的性質を帯びる無数の法律的処置をもうけることは、それを実施する任の官公吏の人数、権勢、勢力を必然的に増大する

こうして官公吏が、ややもすれば文明国の真の支配者となる傾向がある

政権が変遷する際にも、行政官仲間のみは、この変遷を免れ、責任の免除、職掌無人格性、地位の永続を保持している

それだけにいっそう、官公吏の勢力は大きくなる

生活上の些細な行為にも非常に煩わしい手順を伴わせれば、必然の結果として、自由に活動できる範囲を次第に狭めることになる

法律を増加すれば、それだけよく平等と自由とが保証される、という錯覚にとらわれている諸民族は日増しに重くなる束縛に甘んじている

束縛に甘んずれば、自発性や気力をことごとく失う

人民の無関心と無力がますます募るにつれて、政府の役割はさらに増大せずにはいなくなる

政府は、個人が失った創意と計画と指導との精神を持たねばならないのだ

国家が全能の神となるのだ

しかし、このような神々の力が長続きしたことはない

 

陰謀論によく出てくるディープ・ステートという要素はこの本には入っていない

それでも、多くの社会現象の裏側を正確に見抜いているように思われる

このようなどうしようもない社会、集団、組織の愚かさみたいなものを考えてると、暗澹な気分になる

 

・・・でも、大丈夫!

引き寄せパワーで、自分の現実を自分で創造すればいい話!

それができない群衆は勝手にやってね(思うに、群衆は群衆の現実を創造するが、群衆は無意識で生きているので、意識的に本人の望む現実を選択し創造することは出来ないだろう)

ってのが、私の方針だけどね