私は割と「同情すべきでない」ということを強調しているが、他人に「同情しない」と「残酷である」ということを分けて考えている
その一例を示そう
「転生の秘密、ジナ・サーミナラ」というエドガー・ケイシーについての本より
先天的に体がボロボロでどうしようもなくて、ケイシーも匙を投げ気味の人がいて、その人が「どうして自分がこんな目に会うのか?」とケイシーに聞いた
ケイシーの回答は「あなたは前世で暴君ネロと一緒にいて、闘技場の殺し合いを見て笑っていたからだ」というものだった
闘技場で戦って体がボロボロになった人々を嘲笑ったということがカルマになって、今世で自分が同様に体がボロボロである、ということなのだ
前世で誰かを傷害した・殺したとかしたから、今世で自分が同様に傷害される・殺されるとかは分かりやすい
しかし、ケイシーによると、同じくらい「嘲笑する」ということは重いカルマを背負うものであるという
というわけで、私は他人に同情しないことを勧めるが、他人を嘲笑するのは勧めない