アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

製薬会社、認知症、スポーツドリンク

製薬会社 | ナカムラクリニック|内科・心療内科・精神科|神戸市中央区(花隈 元町 三宮)

新薬の開発、というのは製薬会社にとってはけっこう大きなバクチなんだ。
何らかの物質が発見されたり開発されたりして、将来的に新薬の成分として有望だと見れば、すぐさま特許を申請する。
特許が認められたとして、その期間は20年だ。その20年間、他の製薬会社はその物質に手出しすることはできない。だから何とか、その期間内に売りまくって儲けを出したい。
しかし薬を新たに売り出すというのは、決して簡単なことじゃない。
ネズミや犬などの動物実験で有効性を確認し、人を相手に臨床治験を行なって有効性を確認し、さらに毒性の有無も確認する。成人に異常がなくとも、妊婦では胎児に催奇形性があるかもしれない。このあたりは直接人で確認できないが、動物実験でチェックする。
こういう問題をひとまずクリアしないといけない。
仮にクリアしたとしても、あくまで治験の期間中は大きな問題がなかったというだけのこと。いざ市場に流通したら想定外の副作用が報告されるは当然あり得るし、実際、ある。数年間とか、長期間にわたる投与は製薬会社のほうでもやっていないのだから、新薬の投与には人体実験的要素が付きまとうことは避けられない。

ともかく、新薬の成分の特許取得から、それが市場に出るまでに、平均7年かかる。
20年の特許が切れるまで、残りは13年。この間にどれだけたくさん売ることができるか、そこが製薬会社の勝負どころだ。
全国の大学病院、総合病院にMRを派遣して、薬の説明会をバンバンやる。末端のMRたちは、上司から散々ハッパをかけられている。一人でも多くの医者にその薬を使ってもらおうと、ペコペコと頭を下げまくる。
何しろ開発には、平均600億円の費用がかかっているのだから、何が何でも、元はとらないといけない。

こういう製薬会社が売る薬って、どんな薬だと思いますか?
たとえば抗癌剤。「癌が治る薬」だと思いますか?
たとえば降圧薬。「高血圧が治る薬」だと思いますか?
たとえばコレステロール降下薬。「高脂血症が治る薬」だと思いますか?
とんでもない。
数回飲んだだけで本当に治ってしまって、「病気から解放されたよ、ありがとう」なんて具合に、薬からおさらばしてもらっちゃ困るんだ。開発にいくらかかったと思ってる?600億だぞ。
一度掴んだ客は、絶対に逃しちゃいけない。一生顧客として引っ張らないといけない。
治る薬?
はっきりいうが、そんなものは存在しない(少なくとも製薬会社のラインナップには)。
あるのは、症状を抑える薬だけだ。

製薬会社があらゆる手を使って、ビタミンの有効性に難癖をつけてきた。
栄養療法は、彼らにとってそれくらい不都合な存在だったからだ。

ビタミンは自然のものだから、特許がとれない。
特許がとれないものでは、商売できない。それどころか、ビタミンで治癒してしまっては、自社の薬が売れなくなり、大打撃を被ることになる。
どうしてもビタミンの有効性を隠しきれない、となれば、巧みな製薬会社は、ビタミンの分子に多少の修飾を加えて特許をとって、自社の薬に取り込んでしまうんだな。
たとえば、骨粗鬆症治療薬のアルファカルシドールは、ほぼビタミンD3だし、ラネル酸ストロンチウム(日本では未発売)は、ほぼクエン酸ストロンチウムだ。慢性肝炎治療薬のプロパゲルマニウムは、ほぼ有機ゲルマニウムだ。こんな例はいくつもある。「ほぼ」というところがポイントで、特許をとるために無理やり分子構造を変えているので、ほとんどの場合、オリジナルの劣化コピーになっている。
たとえば、ラネル酸ストロンチウムには血栓塞栓の副作用があるが、クエン酸ストロンチウムにはそういう副作用はない。
降圧薬とかコレステロール降下薬とか、救いようのない薬に比べれば、こういう劣化コピーみたいな薬を飲んでるのは、まだしもマシだと思う。
でも同じ飲むのなら、結局ビタミン飲んだほうが話が早いよね。安上がりで、しかも効果も高いし。

なるほど

 

認知症 | ナカムラクリニック|内科・心療内科・精神科|神戸市中央区(花隈 元町 三宮)

よかれと思って摂るビタミンが、好ましくない影響を与えることがある。
たとえばビタミンB12葉酸、ビタミンB6は、摂り方に気をつけよう。
B12をシアノコバラミンで、葉酸をfolic acid(メチルテトラヒドロ葉酸)で、B6をピリドキシンで摂っていませんか?
全然摂っていなくて欠乏症になるよりはマシだろうけど、せっかく摂るのなら、もっとベターな摂り方をしたい。
できれば、B12はメチルコバラミンで、葉酸はfolateで、B6はP5P(ピリドキサール5リン酸)で摂りたい。

上記のシアノコバラミン、folic acid、ピリドキシンは、どれもれっきとしたビタミンであり、栄養だ。
しかしこれらの過剰服用は、ホモシステインの上昇を引き起こす可能性がある。
どういう機序によってか。メチオニンがホモシステインに変換され、それがまたメチオニンに戻ったり、あるいはシステインなどの他のアミノ酸に変換される代謝系がある。
この変換にはビタミンB12やB6、葉酸、ベタイン(アミノ酸)などが必要なんだけど、この変換に際してビタミンは活性型であることが望ましい。
不活性型では変換能率が悪くて、むしろ炎症の原因になり得る。

ふむふむ

 

スポーツドリンク | ナカムラクリニック|内科・心療内科・精神科|神戸市中央区(花隈 元町 三宮)

ところで、42.195kmを最も速く走る動物は何か、知っていますか?
それは、人間です。
人間は、短距離走ではチーターに及ばないし、パワーでは熊にかなわない。鳥のように空を飛ぶこともできないし、クジラのように水中で生きられない。
自然界でこれといって特技のない、どちらかというとひ弱な動物である人間が、長距離走となれば、無類の強さを発揮する。
脱水に強く、その気になれば給水なしに100km走ることさえ可能だ。いつ、どれくらい水を飲めばいいかは、体がわかっている。アフリカの炎天下、この走行能力を使って獲物が疲れ果てるまで追い込み、仕留める。人間はこうして数百万年を生き抜いてきたのだ。

しかし1980年代になって急に、米国スポーツ医学会は、マラソンの際の水分補給の重要性を言い始めた。人類が急に脱水に弱くなって、走るのに給水が必須になった、というのだろうか。
明らかにバカげている。
事実、過去の記録を調べると、そのバカバカしさが明確になる。
ノークス博士は、マラソン中の給水が一般的になる前の時代のランナーたちは、のどが渇いても平気だったことに気付いた。

ノークス博士は様々なマラソンのデータを分析した結果、結論した。
「脱水症が原因で死亡したマラソンランナーは、いまだかつて一人もいない」
ところが、水分を多く摂取するランナーに目を向けると、話が変わってくる。マラソンによる死者は、すべてそこに起因していた。

ノークス博士は言う。「彼らは、溺れていたのだ。水が足りなかったのではなく、多すぎて死んだのだ。水分の過剰摂取により血中ナトリウム濃度が低下し、脳浮腫を起こした。脳浮腫は、脳圧亢進による脳の低酸素状態を引き起こし、結果、ランナーを死に至らしめた。つまり、ランナーの死因は水中毒だ」

ニセの健康不安を煽りたて、結果、マラソンランナーたちは本当の健康被害を受けた。人々をだまして水分が足りないと信じさせ、飲みすぎるよう仕向けた。それはマーケティングによる死だった。

へえ〜

ちなみに、マッチョになるために筋トレを頑張ると同時に、プロテインをたくさん飲んでる人がいるけど、「プロテインで筋肉増量」っていうのも、企業のマーケティングだよ。
https://www.livescience.com/8086-protein-supplement-myth-revealed-body-work.html
もちろん、プラセボ効果もあるだろうから多少効くだろうし、栄養状態が不良で肉、魚、卵とか食事由来のタンパク質が不足しているなら、プロテインを摂る意味はあると思う。
個人的には牛乳は体によくないと思っているから、牛乳由来のプロテインパウダーは、あえて人には勧めない。でも、下痢しちゃうのに無理に飲もうとしてる人なんか見ると、ずいぶん気の毒だね。