アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

結核、生まれ変わり、麹の効能5

結核 | ナカムラクリニック|内科・心療内科・精神科|神戸市中央区(花隈 元町 三宮)

そもそも、なぜ人は陽気になるのか。
モノアミン(ドーパミンセロトニン、アドレナリン)が出ているおかげだ。
ドーパミンが出ると気持ちいいし、セロトニンが出ると気持ちが安定するし、アドレナリンが出ると気持ちが上がる。
でも、出過ぎても困る。いつも快楽ホルモンが出っぱなしじゃ、あえて何をする気も起きないだろう。人生は山あり谷あり。退屈や不愉快こそが、人生のスパイスであり、人を動かす動機にもなっている。
そこで、人間の体には、モノアミンを分解するモノアミン酸化酵素(MAO)というのがちゃんと備わっている。古くなったり過剰になったりしたモノアミンを掃除する役目だ。
でも、モノアミンが少な過ぎても、もちろん困る。パーキンソン病うつ病になってしまう。
イプロニアジドを飲んだ結核患者が陽気に踊り出したのはなぜか。
それは、イプロニアジドがMAOの働きを阻害し、シナプスでのモノアミン濃度が高まったせいではないか、と科学者たちは考えた。

さらに研究が進み、MAOにはMAO・A(アドレナリン、セロトニンに作用)とMAO・B(ドーパミンに作用)の2通りあることが分かった。

イプロニアジドはA、B両方を阻害する(しかし肝炎の副作用が強いため、現在は用いられていない)。
パーキンソン病の治療薬に使われるセレギリンはBだけを阻害し、南米の原住民が儀式のときに使うアワヤスカはAだけを阻害する。

身近なところでは、タバコはAもBも両方阻害する。つまり、シナプスドーパミンセロトニンもアドレナリンもみんな濃度が高まるからこそ、気持ちを前向きにしてくれるわけ。

なるほど
ちなみに、タバコにはアセトアルデヒドが添加物として入っているけど、これはニコチンとアセトアルデヒドの相乗作用で、タバコへの依存性を高めるために入れられている。
Lシステインには血中アセトアルデヒドの濃度を下げる働きがあるから、タバコをやめたい人はシステインかNACのサプリを飲むと禁煙しやすくなるよ。

意外なところでは、ウコンに含まれてるクルクミンもA、B、両方阻害する作用がある。

 

生まれ変わり | ナカムラクリニック|内科・心療内科・精神科|神戸市中央区(花隈 元町 三宮)

この人、たまーに「精神世界にも興味あります」的なこと書くな

前世の記憶があると主張する人がいる。仏教圏が多いけど、世界中に報告例がある。
マスコミを呼んで一儲けしようとしている詐話師か、単に注目を浴びたいだけのお調子者だろう、と思いきや、話の整合性や客観性のウラが取れる主張もあって、一概に全部がデタラメとは言えないようだ。
文化人類学的な観点から真面目に研究している人もいる。

彼らは、自ら障害というハードルを背負う。その克服を目指すことで成長しようという高い志を持った子供たちなのだ。そして自分の姿によって周りの人たちに、命の意味、社会とはどうあるべきか、本当の優しさとは何か、を伝えるために生まれてくる。
著者の主張は、だいたいそんなところ。

悪くない考え方だと思うけど、ちょっと危ういな。
この本を物語として読む分にはいい。いい話だと思う。
でも事実として受け取るのは、かなり危険だと思う。
先天性の病気や障害には、れっきとした原因がある、というのが医者としてあるべき考え方でしょ。
たとえば脳性麻痺で生まれて、ろくに身動きもできない子供に向かって「君は障害を背負う覚悟で生まれてきたんだね、えらいね」なんて不用意に言おうものなら、患者や家族の神経を逆なですることになるかもしれない。
妊娠中絶を考えている人は、著者の主張を自分に都合よく解釈するだろう。「そうか、中絶児は自分が中絶されることを承知で生まれてきているのか」と、何度堕ろしても良心の呵責を一切感じないようになるかもしれない。

水からの伝言』という本のことを思い出した。「ありがとう」という言葉をかけた水はきれいな結晶を結び、「バカ野郎」とか汚い言葉をかけた水は腐敗した、っていう話。言葉の大切さを説くいい本だと思うんだけど、あくまで物語として読むべきで、本の内容を額面通りの事実として受け取っては危険だという点で、池川先生の本と同じにおいを感じる。

理屈じゃなくて納得をくれる教えというのは、サイエンスじゃない。宗教に近いと思う。読者はその点を踏まえた上で読まないといけない。
池川先生の本を批判してるんじゃないよ。ただ、読解力のない人には誤解されるだろうなっていう、そこだけね。妙に科学の装いをしているところがあるから、そこがかえってミスリーディングだと思う。

冷静な意見だね

しかし、なんか不思議と、精神世界と代替医療って、興味ある人が重なってる気がする

主流から外れた道を行く、という気風かな?

 

麹の効能5|中村 篤史/ナカムラクリニック|note

糖質制限が流行したことにも理由があるし、その流行が終わったのにも理由がある。
流行した理由は、それがまず、単純に「効く」からである。糖尿病や肥満にはてきめんに効く。しかも実践も簡単。「糖質(米、小麦、果物、菓子など)を食べない」。それだけである。代わりに肉と野菜をたっぷり食べておけばオッケー。この、結果の出やすさと実施の簡単さが、「やってみようかな」のハードルを低くした。実際にやってみた人々は、その即効性に感嘆の声をあげた。「すぐ効く!」「すごく効く!」こうした情報はSNSを通じてすぐに拡散するもので、糖質制限ブームに拍車をかけた。

流行が終わった理由は、多くの人がそのデメリットに気付いたからである。
短期的には目覚ましい効果をあげる糖質制限だが、これを長く続けた人のなかから、様々な不調の声が聞こえ始めた。
たとえば、今日当院に来院した患者(30代女性)は糖質制限についてこんなふうに言っていた。
「2年前にライザップに通っていて、そこでトレーナーから糖質制限を指導されました。やり始めて、最初はすごくよかったんですね。不安定な精神状態が落ち着いて、便秘気味だったのがいい感じに出るようになって。でも何か月か続けるうちに、体調が悪くなってきました。
いろいろあるんですけど、まず、髪が抜けてきました。これが一番大きかったです。トレーナーに相談しても「一時的なものだと思いますよ」って。でもずっと抜け続けるので、これは絶対変だって思って。
もうひとつは、体臭です。私、体臭はもともと全然ないほうだと思うんですが、自分でも自分のにおいが気になり始めて。汗をかいたときに自分の汗じゃない感じがするようになりました。
あと、気持ちの不安定さです。糖質制限を始めた最初の頃は確かに気持ちが安定したんですが、やっぱりまた不安定になってきたんですね。落ち込むというか、やたらイライラすることが多くなって。そんなこんなで、糖質制限、やめました」

糖質制限により体内への糖質(グルコース)の供給が途絶えることは、体にとって緊急事態である。「グルコースは生存に必須であるため、生物は血糖値を上げるメカニズムを複数持っている」ということは、高校で生物を履修した人なら習ったことがあるだろう。その一つは、糖新生である。タンパク質や脂肪をグルコースに変換して、何とか血糖値を維持しようとする。このメカニズムは、筋肉の多い肥満男性にとっては脂肪が消費されて好都合だろう。しかし筋肉も脂肪も少ないやせた女性が、長期間にわたってこの機構に頼ることは、相当なリスクである。筋肉の減少から血糖値が不安定になり、イライラするようになる。
糖質制限では、糖質に代わって肉類(タンパク質)の多食が奨励されているが、タンパク質の消化吸収能力には個人差がある。未消化のタンパク質は腸内で残留、腐敗し、腸内細菌叢を悪化させる。吸収されたタンパク質も糖新生によるグルコース産生のほうに優先的に回され、結果、体を構成するための材料(タンパク質)が不足に陥る。脱毛は、この材料不足のひとつの現れである。

短期的にであれ、効果を実感すると、「これぞ答えだ!」とつい突っ走ってしまいがちなものだ。しかしそれが長期的にも好ましいとは限らない。
日本人は、なんだかんだ、2千年ほどの間米を食べ続けてきた民族である。その米の摂取を罪悪視するような健康法って、明らかに僕ら日本人の直感からはずれてるんだよね。こういう直感は大事にしましょう。

ふーむ