アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)新・日本神人伝、その二

金光大神

黒住宗忠は活動的で、金光大神は動かなかった

天照大神は美と権威の女神、金神は病気や死や災いや破壊をもたらす醜の祟り神

王仁三郎は活動的で金神とつながり、友情歓真は動か天照大神とつながる

金神七殺、一度祟ると、方位を犯したものを含め一家親族七人まで殺し・・・

金神というのは鬼門・東北の神らしい

七殺ってのは四柱推命にも出てくる概念だ

なんか中国のページで席が七人分間があっても殺しにかかるくらい敵意がある様というような解説を読んだけど

当時の日本では「七人殺す」で七殺という意味だったんだね

「汚れ、不浄を言うなよう。一皮の内にや、皆包んでいるののじゃからのう。手、足、体を洗うより、はらの内を洗う事をせよ」

なんかイエスとパリサイ人のやり取りを思い出させる

民衆が抱いている神への素朴な信仰心と、意図的に作り出された国家神道による観念的な信神心との抜き差しならないギャップ

当然、当時そういうのはあったろうな

中山みき、文治郎(金光大神)、出口ナオと明治国家と対立する方向の流れ

一方で、思いっきり天皇崇拝・ナショナリズムに傾倒する方向の民間宗教もあったみたい

長南年恵

とても有名なスーパー霊能力者

この本でもそうだけど、奇跡や不思議を起こしたエピソードというのは信者の話が根拠だったりする

証拠として弱いよね

しかし、この人は裁判所で公開実験して見事やり遂げているので、証拠の堅実さとして一線を画す

晩年は霊能が衰えたという話があるそうだ

高島嘉右衛門

易占いの人、また横浜の開発で大成功した実業家

十分すごいんだけど、他の人が奇跡のオンパレードみたいな人達なので、それに比べると非常に人間の範疇にある人だ

・しかし、「高島易断(変な組織のことではなく、嘉右衛門が書いた易の本)」ですら現代語訳が無いとはなあ

易って人気無いのだろうか?

私は中国語訳を多少読んだけども、面白い本だよ

卦や爻辞の解説は割と普通だ

前文と占例が面白い

前文は、嘉右衛門が易を宗教と見なし、神との交わりの手段と見ていたことがよく表れている

占例は、当時の人々の暮らしが透けて見えたり、また政府高官とのやり取り等が興味深い(今年の気運を尋ねられて結果その通りになった、ってだけのも結構あるんだけど)

・彼の易占は百発百中だとか言われてる

が、それは至誠無息(至誠は休まないという意味だが、嘉右衛門は至誠は息しないことだと解釈した)を思いついてからであるという、その前は普通に当たったり外れたりしていたそうだ

また、細かいことは忘れたが、船が難破するという事件があり、乗組員は生きているかを占って「生きている」という結果を新聞かなんかに出したが、後に全員死亡しているのが見つかって叩かれたというエピソードがあったりする(嘉右衛門が言うには、占いを請われた時には生きていたのではないか、という)

また、ある人が今年の機運を尋ねて、火天大有の上爻が出て、吉だと言ったが、その年にその人は死んでしまった(高島易斷 火天大有 上九の易占 | 心の経営コンサルタント(中小企業診断士) 日本の心(古典)研究者 白倉信司 このサイト凄いね、精力的に高島易断を現代語訳してる)

爻辞を無視して、帰魂卦の上爻と見るべきだったのである

易聖ですら、このようなミスはあるのだ

高島嘉右衛門のような易者はこれ以降出ていない

なので、結局の所、易が凄いというよりかは、高島嘉右衛門が凄いという話になる(それでも、易ってのは色々と興味深いものだけどね)

◯鷲谷日賢

古神道家と同じように日本の卓越性・絶対性を主張し、日本こそ世界救済の軸になるべき国と主張した日蓮宗

確かに日蓮宗はそういう要素がありそう

日蓮宗には、独特の呪術性があった

修験系の行者には、密教の他に日蓮宗に由来する系譜の流れがあり、「法華経」にもとづく呪文や霊符、神憑り祈祷など、悪霊祓や病気治しなど

へえ〜

こうした関係から、他の仏教宗派ではついぞ現れなかった「古神道」的な神霊文書が、日蓮宗の行者の手によって世に送り出されることになった

なるほどね

本に書いてあることだが、この人は日蓮宗の正式な手順を踏んだ行者ではない

古神道

古神道」とか称するものを観念した所で、どうやっても資料が残ってないのだから、それを知ろうとしても限界がある

「じゃあ、どうするの?」って言ったら、結局その空白をチャネリングで埋めるってことなんだよね

ニューエイジでは、イエスチャネリングがたくさんある

それで、本当のキリスト教、後人が歪める前のキリスト教、イエス本来の教えはこうなんだ、なんて主張するのもよくある

この本読んで、「古神道」ってのは、それと同じ構造をしてるように思われた

つまりは、「古」なんて言ってるけど、「新」しいチャネリング宗教なんだな

・この人自身にはそんなに霊能はなく、妻に憑依が起こり、それから何人か霊媒を使って霊界通信と悪因縁祓いをやった

「二百二十一万五千九百十九人」の迷える死靈を成仏させ、六百七十一体の神霊を教え導いて「法華経」の守護善神に改心させた

その中には、キリストやムハンマドなどまで含まれる

仏教者によってこの種の心霊文書が書かれるのはまれなことで、日本的狂気の事例としても、また本地垂迹思考の現代バージョンとしてもまことに興味深い

確かに興味深くはある

龍神は人類の祖先

日賢は、恐竜の時点で進化をストップした霊の一部が神となり、その後も進化を続けた霊の一部が人類になったと主張する

その意味では、龍神は人類の祖先と言っても良いわけだが、これと同じことを、例えばイギリスの心霊研究家ジョフレー・ホドソンが書いている

浅野和三郎も、人間の祖先は龍体をもって大地から生まれ、やがて多大の年月を送る間に人体への進化を遂げたと主張した(参考:(本)小桜姫物語 - アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

へえ〜、割と色々な人が「龍神は人類の祖先」って言ってるんだね

なんかさやかとかいう奴が似たようなこと言ってた気がするぞ(7.13メモその二、龍の役割 - アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

・摩訶不思議な神代史は日賢の妄想と思われたことだろう

けれども、こうした「妄想」は「本地垂迹説」の現代版バリエーションと見ることができる

中世の僧侶達は、日賢に負けず劣らず奇々怪々な太古史を編み出してきた

神智学なんかもそうだよ

ブッダなんて東洋の聖者を組み入れて、アセンデッドマスターと地球の霊的進化の訳の分からん太古史を生み出しているからねえ

人種論も面白いよ((本)火星+エジプト文明の建造者「9神」との接触、おまけ - アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

この手の奇々怪々な太古史ってのは、私にはこういうのと同レベルにしか見えないんだよなあ

興味深いのは、出てきた「因縁」の数々が、しばしば超古代文献や神道オカルティストの霊界談と一致していることだ

これをもって、何らかの共通した霊界事情の反映と短絡的に主張する気は筆者にはまったくないが、日本的「共同幻想」、ユングなら「集合無意識的内容」と呼ぶだろう意識下の脈絡を想定することも出来るのではないか

なるほど

ヴィシュヌ、出雲、丹波、そして金神に関する霊界通信は何らかの秘教的な消息とネットしている可能性がないではない