アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)精神活性物質の辞典 リチャード・ラジュリー、その一

普通におもしろい本だったね

 

リチャード・ラジュリーは、ロンドン大学社会人類学と宗教学を学び主席で卒業し、人類学の方向で研究してる人

だから、どこの馬の骨とも知れないヒッピーが書いた本ではなくて、真っ当な学歴持った優秀な学者の本だ

辞典形式の本なのだが、薬理学や民族学、植物学や歴史学、考古学などの最新の知見を組み合わせ、それらの枠を超えて構築される著者の思索の跡(後書き)が、読み進めているとだんだん見えてくるような構造

そうはいっても、私にとっては、基本的には精神活性物質の雑学集という感じであった

前に取り上げたアンドルー・ワイル((本)ナチュラル・マインド アンドルー・ワイル、その一 - スピリチュアル中級者以上・スピリチュアル難民向け/非二元系チャネリング「さやかアンドリュー」非公式ブログ)も褒めてるみたい

 

精神活性物質を使用するなどということは社会の秩序を乱す行為である、と広く認識されている

故に、権力者の多くはそれを根絶するために戦うことを決定してきた

このような狂信者の殆どは、人類とこうした物質との関わりが極めて古いものであるというようなことに思いを馳せたことはない

なぜなら一度それを行ったが最後、彼らの戦いは実は全く勝ち目のないものであるということが明白になってしまうからである

 

南北アメリカでは、タバコは聖なる植物で、宗教儀式の際にのみ喫煙された

我々の社会では娯楽のために使われているが、神聖視する文化圏では考えられないことだ

我々は宗教とは関係ない目的に精神活性物質を用いているが、人類の歴史全体から見れば異常なことである

 

ミルチャ・エリアーデのように、儀式における幻覚剤使用はより禁欲的な方法が堕落した結果と見る向きもあるが、裏付ける歴史的資料が何も残されていない

そうなんだ

 

アヘン

南スペイン紀元前4200年の遺跡から大量のケシ発見

キュプロス島のキティオンの遺跡、紀元前1220〜1190頃のアヘン用パイプ

ヴィクトリア朝イングランドでは、アヘンは日常生活の一部であり、赤ん坊や子供をなだめるために普通に用いられていた

18〜19世紀頃に中国に対する根拠のない嫌悪、アヘン媚薬の話

 

アヤフアスカ

リチャード・シュルテスの啓発的意見「これを摂取したものはあらゆる神々や原初の人間、動物などを見て、現在の社会がかくある理由を理解する」

一方で、昔の旅行者が残した嘲笑的記録、イエズス会士「悪魔の水薬」

トゥカノ族はこれで幾何学的イメージの幻覚を見るが、彼らの文化生活において極めて重要な役割を果たしていて、通常意識のリアリティよりも高次のリアリティと考えられている

殆どのアマゾンの部族においては、幻覚剤による酩酊は潜在意識への集団的な旅と考えられており、極めて重要な社会的イヴェントである

都市化の波が押し寄せた後でも、呪術や医療に使われ続けている、多くは心理的トラウマや鬱病

 

エクスタシー

とあるベネディクト派の修道士、「MDMAを服用すると、いつも腹を割った話が出来るようになります。その会話自体特別のものになります。ある種の深みを感じるものとなるのです。それは仮面や衒いを脱ぎ捨て、完全にオープンにかつ正直になることの出来る内面の状態です。・・・これは普通に話している時には滅多に達成することの出来ない、内的なコミュニケーションである」 

 

エボガ

西アフリカのブウィティ教団の儀式

エボガの霊感誘発体験は、二つの聖なる旅からなる

一つは子宮への回帰、及び祖先を経由しての原初の共同体への回帰、もう一つは黄泉の国への旅

スタニスラフ・グロフの言ってることと同じじゃん

 

LSD

発見者アルバート・ホフマンが試した所、幻覚を見て、最終的に自分の肉体から抜け出し自分自身の死体(と思い込んでるもの)を上空から見下ろしていた

幽体離脱LSDでできるんだな

CIAのMKULTRA、勝手に軍人や文民LSD投与

ミシェル・フーコーもやってた