アラフォー賢者の気ままな引き寄せライフ~第四密度行ったら本気だす~

気ままにスピ雑談、多少は人が見て勉強になりそうなことを書いていく

(本)トラウマと身体 マインドフルネスにもとづくトラウマセラピー 、その四

乳児の叫び声ほど養育者を調整不全にするものはない

子供の苦痛を和らげることは養育者自身の覚醒状態を調整すること

両親が子供を守ったり世話していると楽しさを感じ、そうできなければ恐れや怒りや不安を感じるもとになるメカニズム

 

PTSD障害における視床障害、下位脳の情報が大脳辺縁系や新皮質に達することができなくなると、通常意識にはそれらの情報が統合されないままになる

視床障害はフラッシュバックに関わっている可能性

健康な人の警戒状態では視床細胞は40ヘルツの周波数を発信する、大脳皮質と視床がつながっている、この繋がりが自己という感覚を作る

へえ〜

PTSDの脳画像研究で左右脳の機能分化に影響があるとも示された

トラウマ記憶が蘇っていると、右脳が活性化して左脳の活動は低下

また、一般の記憶の想起に関係する回路とは異なる神経回路がある、フラッシュバックとただの辛い記憶の想起は非常に異なる

フラッシュバックは生々しい感覚的体験、通常の記憶は個人の物語

でたね、非二元の大好きワード「物語、ストーリー」

フラッシュバックはストーリーではないんだと

だから、「苦しみはストーリーに過ぎない」とか言うけど、この場合は「ストーリーになってないので苦しい」んだってさ

PTSDと非PTSDの脳ネットワークを比較すると、PTSD患者は右脳活性化、非PTSDは左脳の活性化

左脳は言葉による記憶想起を司るので、非言語的なフラッシュバック現象の説明になる

幼少期にトラウマある人が中立的な記憶を回想すると左脳優位、トラウマ体験を想起すると右脳優位

心理的虐待により左脳の脳波異常が増加し、左右の脳半球の非対象性が増加する

左脳と右脳での間で皮質下橋という情報交換する繋がりがある、言語による情報は皮質下橋を通れない、治療で身体に働きかけるのは左脳と右脳の情報伝達を強化するだろう

PTSDに関連すると見なされるいくつかの脳の特定部位、扁桃体前頭前皮質内側部、前帯状回、海馬、島、眼窩前頭皮質など

・他のラットに戦って負けたラットは隅でおとなしくしているのが普通なのに、扁桃体を破壊したラットは自由に動きまわり勝ったラットに鼻を鳴らす、何も学んでない

これはトラウマの再演、ストックホルム症候群の説明になる

PTSD患者には前頭前皮質内側部の機能不全が認められている

これは注意欠陥障害に関係していると考えられてきた

また仮性認知症症候群とも関係している

前頭前皮質内側部は視床下部ー下垂体ー副腎軸というストレス反応を抑制しコルチゾールを調整する、つまり情動を調整する役割

視床下部ー下垂体ー副腎軸やコルチゾールに関しては、ガボール・マテ「身体が「ノー」と言うとき」に色々書いてあったねえ

また、前頭前皮質内側部はエピソード記憶の検索に重要な役割を持っていて、短期記憶を時系列に区別するのに関わる、トラウマ記憶の時間を超えたような性質の原因かも

また自己内省機能に関わる、マインドフルネスは前頭前皮質内側部の働き

帯状回は多様な機能を果たしており、情動の体験、情動と認識の結合機能、複数の脳領域と広範囲な神経網で結ばれている、情動の身体的側面、情動調節

ここから、この機能不全は、激しい情動を再体験したり、悲惨な記憶を回避したり、過覚醒や情動の麻痺など、広範囲な情動調節不全を生じる

・海馬は記憶機能に最も関連

PTSDの人は海馬が縮小してる、コルチゾールにより細胞の分解

・養育者による生後初期の社会環境は脳の最終形性に直接影響を与える

この社会的、情動的な成長の最終的な成果は、右脳の眼窩前頭皮質に形成される独特なシステムである

 

多くのアプローチが「今ここ」でのセラピーの働きかけが変化をもたらす最多の力を持っていることを認めている

「ストーリー」を語ることは過去や現在の生活体験について重要な情報を提供するが、無意識的な手続き学習に取り組み変容させるには、話より、トラウマ的な過去の「今この瞬間での体験」に手を付けねばならない

今この瞬間における体験の組織化をマインドフルに観察する

クライエントは体験に「巻き込まれる」ことと、今ここでの体験の組織化を探索することの違いを発見する

マインドフルネスの活用で、肯定的な情動と関係した脳の領域の活動が増す

例えば、事故のことを思い出した時に思考・感情・感覚・動きがどうなるかをマインドフルに観察するとか