・信念が現実を創造する
信念が現実を創造する、というのは耳タコだよね
パスワークにおいては、幼少期の環境から子供が持つことに決めた不合理な信念が、大人になってから人生問題を創造する、という意味合いだ(パスワークでは、こういう信念をイメージと呼ぶそうだ)
例えば、父親の性格が悪くて「男はみんな無慈悲だ」と思ったり、両親がお金のことで喧嘩して「お金は問題の種になるだけ」と思ったり
このように「いつも」、「決して」、「みんな」、「何も」とか不合理な一般化をした信念
そのような信念に従って、あなたが自分で人生問題を作り上げているのだから、自分の責任を認めなさい、ということになる
また、その信念を洗い出すということは、その信念が幼少期のよろしくない状況から生まれているために、幼少期の悲しみを直視し再体験する、ということになる
そのような不合理な信念は長期的に見ると問題を作り上げ続けるろくでもないものだが、同時にいままでその色眼鏡を通して現実を構成しているので、その信念を取り去ると現実崩壊・奈落に落ちるような状態に一時的になる(ここを「空」とか言ってたりする、まあ随分と「空」ってのも多義語だこと)、しかしその後、それに慣れてより安定したポジティブな現実に生きるようになる
などなど
非常にまともな心理学の発想であり、オカルト的な所が全然ない、ような意味で「信念が現実を創造する」ってことだ
普通の人が「信念が現実を創造する」って聞いた時に想像するのがこういう意味合いなのではないか、と思うね
私は、信念さえあれば、スーパーシンクロニシティを起こせるとか、超能力使えるみたいなのが好きだけども
バシャールのセッションで、レーザーを思念で曲げるみたいな話題があったんだが、それは「だって、金属の棒を曲げるというのよりレーザーとかいう、なんか質量のない光の方が曲げられそうだな、って信念があるだろ?だから、曲げられたんだ」というようなことを言ってた
これも信念が現実を創造しているんだが、この記事で取り上げたようなパスワーク的な意味合いではないわな
でも、バシャールはパスワーク的な意味合いでも、「信念が現実を創造する」と言ってる部分があるような気がするけど、(特に質問が人生相談的だった場合)
ちなみに、この信念というのは、幼少期が源のこともあれば、過去世が源である場合もあるという
どうも輪廻転生とは、このような信念・イメージを剥ぎとって真の自己へと到達するためにある、みたいな思想を匂わせる
とすれば、基本的に輪廻転生とは面倒くさいよな、やっぱり
・最も嫌いな親のようになる
マスク(防衛的に作った人格の外表)は自分を最も受け入れなかった親に似せて作られる
その親に対する欲求を最も強く抱くために、親の性質を無意識に望ましいものと関連付ける
・・・とあるが、分かったような分からんような
別の箇所で
冷酷な母と愛情深い父がいて、父が子に優しくすると母はそれを軽蔑した
子が父の優しさを拒否すると、母は褒めた
子は母のような冷酷さのマスクを付けるようになった(ので、自分を最も受け入れなかった親に似た)
とかある
これもちょっと違うかな
普段側にいるのが母であり、父ではないから、子が母に迎合する必要があった、というだけの話ではなかろうか?
普段放っておいて偶に優しくするだけの父、って可能性があって、単純に愛情深い父って認識するところでもなさそうな気がする
・悪の発展
拒絶された子供は自分の感情について無感覚になる
それはその時には救済であったが、大人になって状況が変化してもそうするならば、悪が始まる
自分の苦しみ・葛藤に対する無感覚⇒他人の苦しみ・葛藤に対する無感覚、受動的⇒残忍な行為を積極的に働く
そうしてると、「自分の感情を差し伸べ他人と関わるか、もしくは急激に押し寄せる温かい気持ちを拒むために逆に振る舞うか」の二択というのが有る時来るらしい
他人に苦しみを与えるのは、自分の無感覚を強化する方法である
なんか修羅道に落ちたみたいな感じだな
悪宇宙人とかの感情はこういう感じなんだろう
バシャールにオリオンやグレイがどのような感情かと質問がされた時に、皮肉ironyのような感じという答だった
ちなみに、プレアデスは父が子供に抱くような、家族的な感情、だそうだ
・ニューエイジによくある二枚舌
悪を克服することが全ての人間の課題なのです
と一方で言っておきながら、もう一方ではこう言う
何が起こるかを見るために、意識は自らを制限し、無限から切り離す
闇はどのように経験されるのか知りたい
そうしてるとそれ自らの勢いを持ち、意識が反転し、どうすれば自らを戻すか分からなくなる
意識の最も深いレベルでは、真の危険は存在しないと分かってる
人間の苦悩は結局は幻想
全ては遊び、楽しみ、実験
全てが幻想であるならば、悪の克服なんぞどうでもいいよね
しかし、この実験を楽しい遊びだと感じている人はどれくらいいるんだ?
こういうチャネリング存在も全てが幻想だというなら、「偶には、自分の中の悪を直視して克服するのをお休みして、通りに出て包丁でも振り回してみたら如何ですか?楽しいですよ」くらいのことを言ってもよかろうに
・ネガティブな歓び(残酷なものに纏わる歓び)や歪んだ性癖(インナーチャイルドに関わる)のことを取り上げている
こういうテーマを扱うスピ系なりチャネリングの本というのは、私はほぼ見たことがない
中々貴重である
・「ハイヤーセルフから人生を創造する」と題する章で、現実創造のやり方が書いてある
間違ってはないと思うが、エイブラハムのやり方と比べると、迂遠だ
・総じて、この著者は「世の中を修理しなければならない」という意識が強い、または、そこからいまいち抜け出せない傾向がある、と思われる
そういう思想がこの本には所々入っているが、パスワークにそういう発想が含まれているのか、この人がそういう発想をパスワークの解説に入れ込んでいるのか、は不明確