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優れた本
私もちょびちょび家族療法の本とか読んだことあるが、その中でも一番いいかもしれん
この本を推薦できるってのはやっぱカシオペアン・チームは頭いいわ
ただ、この本現在プレミアがついちゃって手に入れにくい
元が200Pで3200円
だから、専門家向けの本であり、そもそも最初から大して刷ってないんだろうね
しかし、何の価値もなければプレミアなんぞ付いてないだろうから、知る人ぞ知る名著って所なのかな
大きい図書館を探せばちょびちょびあるようだよ
大した分量ではないので、サクッと読み終えるのもできるだろう
で、一応専門家向けの本という体なのだが、多分素人が読んでも普通に理解できる
私の思うところでは、アダルトチャイルド状態に嵌ってる人においては、一万円でこの知識が買えるってのは高い買い物ではない
クレックレー著「正気の仮面」 についても、ほんのちょこっとだけ触れてある
世間が大っぴらな虐待家族だけでなく、隠微な虐待家族にも気づくことが出来たならば、きっと素晴らしいことだろう
どっかの事務次官が息子を刺殺したりしても、「子供の頭がおかしいんだ」だけで済ませる風潮にはなるまい
(でも、兄弟はまともという場合、子供の情緒的要求が叶えられた程度が兄弟で異なるから)
でも、「正気の仮面」をつけた個人を見抜けないようなレベルなのだから、「正気の仮面」をつけた家族も見抜けるわけがない
また、大っぴらな虐待家族にすらまともに処置できないのだから、隠微な虐待家族を処置するというのはなおさらできない
というわけで、このような知識で、自分で自分を守るしかない、というのが現在の段階である
・ざっと内容をさらう
アル中家族や近親姦家族で育ったり、身体的・性的虐待を受けた子供は成長してから慢性の抑鬱、優柔不断、自信喪失等の人格特性を持つ傾向が有る
これに疑問はないだろう
しかし、アル中家族や近親姦家族でもないし、身体的・性的虐待を受けたわけでもないのに、それらの家族・虐待歴の人と同じ人格特性を持つ人達がいる
そういう人達を研究すると、「親が子供の情緒的要求を満たすのではなく、子供が親の情緒的要求を満たす」、「情緒的要求を満たす責任が親から子へひっくり返っている」ような家族の出であった、ということが分かった
自己愛家族では、子供の行いが親に及ぼす結果が重要なのであり、子供の感情は取るに足りない、むしろ邪魔なものである
そのような家族環境に適応しようとして、子供は自分の感情を切り離し、麻痺させるようになる
子供が学ぶのは、いかに自分の感情を隠すか、感じてないものを感じてないふりをするか、である
こうして、子供は自分自身の要求を理解し、気付き、承認する能力が発達せず、親たちの要求に対して大袈裟に反応する感覚ばかりを発達させる
すると、「自分が分からない」ということになり、そこからありとあらゆる面倒なことが生まれる
子どもというのは非常に脆弱な時期である
そこを自己愛人間に付け込まれる、というのは一般的には同情すべきなのかも知れない
・・・が、スピ的には、「魂のレベルでは親を自分で選んでるんだよ」とか言って、その子供に全責任を負わせるのが普通だ