結論 二 心霊研究が及ぼす影響
先ず『神』の観念が近代心霊研究のお蔭で非常にはっきりして来ました。従来は用語の不穿鑿、偏狭なる人種観念、又活きた研究資料の不足等に累せられて、ともすれば一流の碩学長老までが幼稚な愚論を闘わして居りましたが、その厭うべき傾向は先ず世界の心霊論者の間から消滅するに至りました。宇宙の一切の万有を顕現せしめた根源の大霊――これがいうまでもなく真の神で、キリスト教徒の所謂ゴッドであり、仏教の所謂真如であり、儒教の所謂天であり、日本古神道の所謂天之御中主神であります。
日本思想の所謂敬神は無論この宇宙根源の大霊にまで遡るのであります。又是非そうさせねばなりません。其所まで行かなければ四海同胞の精神なり、報恩感謝の意義なりが充分に徹底しません。そこまで漕ぎつけるのが所謂惟神の大道の大道たる所以であり、所謂真の大和魂の大和魂たる所以であります。が、日本の所謂敬神の一語の中には勿論天之御中主神以下の諸神霊、キリスト教徒の所謂天使達に対する崇敬の意義までも包含されて居ります。この点に於て日本の敬神思想の内容は最も豊富であり、又最も組織的であり、世界万国に冠絶して居ります。日本の八百万神の思想を以て幼稚だなどと思ったらそれこそ滑稽で、心霊研究が進めば進むほど、この思想は一層光輝を発するのであります。
ニューエイジのチャネリングで、イエスが出たり、仏陀が出たり、観音が出たり、アマテラスが出たり・・・宗教ごった煮ってのはここらへんからすでに出て来ている
次ぎに日本思想の所謂崇祖――これは無論敬神思想と切っても切れぬ関係に在ります。何となればわれ等の優秀な祖先の霊魂は、他界に於て向上進歩の結果終には神(西洋の所謂天使)ともなり、小は個人、郷土の守護、大は国家社会の守護等に当って居らるるからであります。畏れ多くも日本国家皇室の大守護神天照大御神様とてもそうしたお方であらせられましょう。心霊科学が確立されなかった時代にありては、斯うした思想は殆んど純然たる一の神話、言わば架空の夢物語とほぼ同様に考えらるる傾向があったのでありますが、今日ではモウそうではありません。少くとも学問的に立派に成立し得る事柄と看做して宜しいのであります。若しも日本国家皇室の背後に、千秋万古儼として大稜威を発揮せらるる、大祖霊の御加護がなかったとしたなら、極東の天地に発現した、この不可思議な大事実、――世界無比の国体は恐らく成立しなかったでありましょう。
現在は、その大祖霊はどこ行っちゃったのだろうかね?
霊は霊でいいのだが、狭義のスピリチュアリズム⇒ニューエイジの間において、霊の存在感が消えていき、代わりに宇宙人の存在感が増していく
これは一体どういうことなのだろうか?
御承知の通りリンカーンの生涯を飾るべき破天荒の大事業は奴隷解放の断行でありましたが、そは実に霊媒を通じて与えられたる霊界の指示が最も有力なる動機であったのであります。
ラーによると、リンカーンはウォークイン
これに劣らず興味ある事柄は北米の大発明王エジソンが隠れたる心霊論者であることで、彼の偉大なる発明の大部分は実は悉く霊示霊覚の産物、少くとも有力なるヒントを其所から獲て居るものと信ぜられます。
なぜか出てこないが、テスラももちろんそう
附録 欧米心霊界の現状 九 実用向きの北米心霊家
政治界を見渡した時にこの感は同様に深い。近代神霊主義と真先に触れた大統領はリンカーンであるが、あの人の奴隷解放は霊界からの指図で行ったもので、つまり霊界からの入智慧に過ぎない。最近では大統領のウィルソン、あの人の時代に打った大芝居は欧州大戦の参加であるが、それはワシントンの霊魂からの命令を、その侭遵奉したものに過ぎないことは公然の秘密である。考えて見ると成るほどうまい時機に戦争に参加したもので、濡れ手で粟のつかみどり。見ン事イギリスを脚下に蹴飛ばして了った。尚ひそかに探るところによれば、斯うした隠し芸を持っているものは他にも決して少くはないらしい。
日本も伊藤博文のバックに高島嘉右衛門がいたんだけどね
浅野は知らなかったのかな?
高島の易断は当時の新聞に載ったりもしたらしいのだが
が、北米の最大長所は何と言っても発明界の方面で、どなたも御承知の発明王エディソン氏が儼として控えている。ところがこの人が父祖三代の神霊主義者で、つまり同氏に至りて父祖の蒔いた種子が漸く花を咲いた訳なのである。
小林正観の本にエジソンのことが出てきて、それによるとエジソンの父親は結構ひどい奴だったみたいだけどな
母親が立派だったそうだね
つまり北米は霊界の受売りをやって金儲けをやり、日本は北米の受売りを行ってなけなしの財布をはたく。これでは日本国がますます貧乏する筈である。
現在でも、北米は霊界の受売りをやって金儲けをやり、日本は北米の受売りを行ってなけなしの財布をはたいているんだよなあ
霊が宇宙人に変わっただけ
浅野和三郎もビックリだ
Mさん辺りが頑張って日本発のを盛り上げてね
附録 欧米心霊界の現状 十 日本の将来
斯く書き立てると日本国はどの点から見ても何の取柄がなく、甚だ心細いように聞えるか知れないが、私は必ずしもそうは考えない。日本が一時置いてけぼりを喰ったのは元来本質の劣悪から来たのではない。主として時代の必要から心霊方面を閑却した結果に過ぎない。今では物質的設備や学問の方面が漸く欧米に追いついたのであるから、これから覚醒一番猛然として奮起すれば、十年内にはこの方面に於ても決して欧米諸国に見劣りのせぬところまで漕ぎつけられると思う。但しそれは覚醒一番することが先決問題で、従来のように東洋の先進国気取りで、心霊問題に対して馬耳東風ですまして居たのでは、到底何の見込みもない。日本国の死活は全然この問題に係って居る。
無理だったね
でも、欧米諸国は欧米諸国で駄目だったので、そこまで日本だけが駄目ということもないので良かった
日本には随分多数の霊術屋さんが店を出しているが、私はそれ等を片ッ端から推薦する勇気はない。何となれば彼等の多くが末技末葉に走りてこの問題の中心を掴みそこねていると思うからである。
レイキの臼井甕男ってのは、時代背景からしてこの多数の霊術屋さんの一つだ
これもねえ、アメリカで流行ったのでわざわざ逆輸入して評価する、って流れがいかにも日本らしい、と言わざるを得ない
私はこれから我が日本国の推移傾向を心静かに観つめて居ようと思う。
今、浅野和三郎は何を思うか?
というか、もう一回日本に転生して頑張って盛り上げろよ