このブログはなぜか、「四柱推命 華蓋」とかで検索して来る人が最も多く、華蓋について書いた記事が人気ある
私としてはニューエイジ的な事を中心にしてきたつもりなんだけど、まあ、皆さんが皆さんの興味ある所をつまみ食いしてくれればそれでいいよ
中国占術に関して私が参考にしている人(倪海厦)が「推命で最も精巧なのは紫微斗数」と言っているので、私としては推命に関して言えば、紫微斗数を主として、四柱推命を含む他の推命術に関しては補佐と考えている
で、紫微斗数とはなんぞや、ということから始めよう
紫微斗数は推命術の一つで、その人の誕生した時間から人生の流れなり性格なりを見ていくもの
まあ、四柱推命の亜種と言ってもそんなに間違ってない、ただ四柱よりも使うデータが詳細ではある(何日生まれか、とか)
で、誕生した時間から命盤とかいうのを出す
「紫微斗数」というキーワードで画像検索してもらうと説明が早いのだが、12の◯◯宮ってのがあり、その中に◯◯星ってのがあれこれ入ってたり、入ってなかったりする
それによって、その人のあれこれを占うっていう仕組み
たくさんの◯◯星(これは基本的には実際夜空にきらめく星とは関係がない)があるが、星の種類毎に重要性が異なる
ざっくり言うとこんな感じ
1、四化
2、十四主星
3、六吉六凶
4、六吉六凶の単体と同じくらいの強さの星
5、その他
1が最も重要性が高く、5はかなりどうでもいい
紫微斗数にも華蓋星というのがあるんだけど、残念ながら重要性5の割とどうでもいい、作用の弱い星なんだよね。
ちなみに、この華蓋星というのは神殺の華蓋をそのまま命盤に貼っただけであり、意味はほぼそのままである
で、今回のテーマである地空星・地劫星というのは重要性3の六吉六凶というカテゴリーに入る
この六吉六凶は陰星・陽星のセットが吉・凶それぞれに3つある、という構成になっている
で、過去記事読んでればもうパターンが掴めていると思うが、地空星・地劫星というセットは凶星である
地劫星が陽、地空星が陰、のようだ
たまに地空星を天空星と言ってる人もいるようだが、意味は変わらないだろう
さて、その意味は、ざっくり言えば、どちらも「空虚」ということだ
だから、これらが財帛宮に入れば金がないし、夫妻宮に入ればパートナーがいないとか、そういう意味になる
また、幻想、空想、霊的世界、とかそういう意味での「空虚」でもある
それぞれを少し詳しく見るならば・・・
・地劫星:浪裡行舟(波の中を船で行く、ように不安定で危険)
破財、孤獨、衝動
実際的でない高い目標を掲げる
個性頑な、感情不安定、事を実際にやる勇気がない
浪費して、節約しない、自惚れ、冒険・刺激を好む
そそっかしい
他人の機嫌を損ねても分からない
一生多災多難、起伏が大きい、漂泊しやすい
経済界に向いてない、五術(命、ト、相、医、山。平たく言えばオカルトの世界)・芸術界がよろしい
・地空星:半空折翅(空に飛んでいく半ばで羽が折れる、ように事を企てても途中で駄目になる)
多災多難、財が集まらない,漂泊、孤獨、勞碌(金を稼ぐのに苦労する)
幻想を愛し、実際的でない、自惚れやすい
孤癖、群れるのに合わない、精神的に不安定
勝手気まま
企画に長けるが、実行は駄目
浪費して、節約しない
時々偽善
経済界に向いてない、五術(命、ト、相、医、山。平たく言えばオカルトの世界)・芸術界がよろしい
チャンスを逃しやすい、感情不利
こんな感じだろうかね
うーん、個人的にはちょっと言いすぎだろ、と思ったりする所もあるんだけど、これは一例と考えてもらいたい
あと別の人は、反伝統・潮流、理想力・想像力とか、霊感良い、頭脳聡明、反応霊敏とか、言ってたりするね
まあ、あんまり細かく見てもしょうがない、という気もする
なんとなく、こういう感じで凶なんだと思っておけばいいじゃないのってくらいだな
それと、四柱推命の偏印や華蓋と似てる所が結構あるな、ってのを思ってもらえればいいかな
つまり、中国占術ってのはオカルト(及びそれに染まってる人)をこういう風に一貫性をもって見ているのだ、ということを、スピ系の人は頭の片隅に入れといてもいいんじゃないか、と思うのね
そして、この二つの星は個別に見るならば実はそこまで恐れるものではない、ちょっと痛いなってくらい
が、この二つの星がセットになって命盤に配置されると二倍以上の破壊力を出す
こういうのを格局と言う、紫微斗数で最も強い富貴・貧賤の要素である
それが六吉六凶の重要性3である理由だ