さ
必ずしもあなた方の感じるように彼ら彼女ら(動物、特にこの場合食肉になる牛とか)が感じていない、と言ったらどうしますか
Mさんが「本当に悲惨で可哀想だ」という見方をしていますね
けれども、そのようには感じていない、と言ったらどう思いますか?
M
いや、そんなことはないと思う
悲しいとか苦しい思いはしてるんじゃないか、と思うんだけど
さ
私達はそうは思わないんです
私達の言い方からすれば、彼らは幸せなんですよ
M
そうか、そこまで言うか
こないだの動物園の子はね、皆さんに可愛がられて、それである程度の年齢までいって、しょうがなしにお肉になる
それはいいとしても、でも、いくらなんでもああやってひどい環境の中でほとんど拷問や虐待のように育った・・・それはいくらなんでもないだろう
さ
あなたどう思います?
S
んー、まあ、そうかもね
さ
では、私の感触を言いますが、やはりそれでもなお、彼らは悲しくはないんです
なぜか分かりますか?
S
・・・私がないから?
さ
そうなんです、本当にそうなんです
この感触というのは是非分かって欲しいんですね
M
いや、私がないと言ったって、苦しみ・痛みは感じて・・・
だって、ギャーとかギーとか叫んでたりするんだよ
俺ビデオとか見たことあるし
さ
そうですか
でも、それであってもあなた方が感じているようには感じていない、と私は言うんです
このことを真に理解できれば、あなた方が苦しくない、と言ってる意味がまさに分かると思います
だって、そうでしょ
私が言ってることがあなた方に当てはまるならば、あなた方は何があっても痛くない、と思いませんか?
S
そうね
さ
そういうことなんです
では、なぜ彼らは痛みも苦しみもないのか
M
いやいや、それはないだろう
苦しがってるのは・・・
さ
ノーノーノー
これはね、ちょっと強く言いますよ
なぜかと言うと、完成されているんです
これがあなたもMさんも納得できない完成なんですね
いいですか、これも完成なんですよ
M
いやいや、さすがにこれを完成と言ったら、原子力がどうのこうのでも、何が起こっても、地球が真っ二つに割れても完成に・・・
さ
そんな感じですね
もうちょっと簡単に言うと、甘えてるんです、皆が
愛されているんです
それ以外説明のしようがない感じなんです
「では、見かけ上はそうは見えない。愛されて安心して嬉しいわーとかじゃなくて、悲しい苦しいというように見えるじゃないか」と言いますね
それがあなた方の世界からしか見えない視点なんですね
「じゃあ、どの世界からだったら違うように見えるんだ」と聞きますね
それが先ほどから言っている、それではないそこを見なさい、ということなんです
これをあなた方の言う所の甘えという感謝をもってすれば、そこがよくよく見えるんです
ただ、私が言ったのは、世界がそのような形を持ちたい、と言ったんです
そこには、もちろんあなた方加害者・被害者の両方が含まれているんです
つまり、彼らが含まれているんです、世界に
彼ら自身なんです、加害者が被害者が
ですので、彼らは・・・言っていいのかな、やりたくてやってるんです
但し、私が言っているのはやりたくてやっているのは彼個人ではないですよ、ということは必ず強調しておきます
つまり、彼らはそこにはいない私なんですね
そこにいる私がやりたくてやってるわけではない
けれども、あなたでないあなたがやりたくてやっているんですね
この感性をもっともっと持っていただければ、本当にあなた・私がそうなったとしても大丈夫、ということがよりよく分かるんです
あなたは今特に心配も苦しさもなさそうだけれども、ピンチになった時のためにこのことをよーっく覚えといてください
これを思い出してくれれば、そのピンチを余裕で乗り切れます
というか、最初っからセーフというか、余裕をかましまくってそれを過ごすことができるんですね
ですので、あなたは今は大丈夫かも知れないけど、よくよくヤバそうになった時に、あなただけでもいいですよ、これを今の内にやっておくととてもラクです
追い込まれてやればいいんだけども、当然いいんです、皆さん普通はそうするんです
けれど、今のうちからやっておけば、将来に対する不安感もなくなるんです
ということなので、私達の結論からすると彼らは幸せだ、という結論です